逝きし世の面影

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1分23秒の「君が代」長すぎるオマージュ

2016年08月19日 | スポーツ・文化
森元首相が “珍説教” 国家独唱に『なんで君が代歌わない』-「国歌も歌えないような選手は日本代表ではない」-」『日刊ゲンダイ』2016年7月4日

うっとうしい元首相がおかんむりだ。〔2016年7月〕3日のリオ五輪に出場する日本代表選手団の壮行会で,東京五輪組織委員会の森 喜朗会長が来賓挨拶で,選手に説教をかました。
森会長が苦言を呈したのは壮行会の冒頭,陸上自衛隊の “歌姫” こと,中央音楽隊の松永美智子陸士長による「国歌独唱」で君が代を歌わずにいた選手がいたこと。
「なぜ国歌を歌わないのか。選手は口をもぐもぐするのではなく,口を大きくあけて国歌を歌ってください」と注文をつけた。場内では皆で声を合わせて歌う「斉唱」ではなく「国歌独唱」とアナウンスされ,ステージ上のモニターにも「国歌独唱」と表示されていた。



『愚かしい「神の国」の森喜朗の思いっきり的外れな「赤っ恥」説教と長すぎるオリンピックの君が代演奏』

直前に迫ったリオ・オリンピックの出場選手を励ます目的のJOCの壮行会で『口をモゴモゴしているだけじゃなくて,声を大きく上げ,表彰台に立ったら,国歌を歌ってください』と厳しく叱責したが、間違っていたのはを歌わなかった選手ではない。『君が代』独唱を、森会長はみんなで歌う『斉唱』と勘違いしていた。
しかし幾ら間違ったお馬鹿発言でも相手は単純思考のスポーツ選手である。誰も文句を言わないで『神の国』の森喜朗の赤っ恥の説教を『その通り』と納得する。
8月9日にリオデジャネイロオリンピックの体操男子団体で、3大会12年ぶりとなる金メダルを獲得した。
体操日本代表のエース内村航平選手は金メダルをとった表彰台のあとのインタビューで、『声が裏返るまで歌ってやろうと、みんなで言って 』と、なんと日本での壮行会での森芳郎の場違いな勘違い説教を、自分に都合よく『激励』だと解釈していたらしいのである。
『(日の丸掲揚時の演奏が)すごくゆっくり流れたので、ちょっと歌いづらかったですけれど』と正直に苦情を喋っているが、続けて『すごくみんな大きな声で歌えてよかったと思います』と、とんでもなく間延びした国歌『君が代』を歌ったことに無邪気に喜んでいた。(昔からスポーツ、スクリーン、セックスの三つのSが手っ取り早い愚民化の手段だと言われいるが『3S政策』の見本のような話)

『お笑い アンサイクロペディアによると、』

3S政策(すりーえすせいさく)とは、太平洋戦争後、GHQによって行われた日本人にとっては最悪な政策のことである。
アメリカは、日本人の物事に対する熱中しやすさに着目して、日本人を軍事や勉強ではなく、娯楽に熱中するバカ共にしてしまおうと画策した。なお、3S政策の3Sとは、スポーツ(sports)、スクリーン(screen)、セックス(sex)のことである。
3S政策の浸透
公害が日常茶飯事な時代になると、この3S政策は急速に浸透した。それはテレビが売られるようになったためである。これにより前述したとおり、多数のテレビ依存症患者が発生した。またそれとほぼ同じくして、スポーツのテレビ中継が始まりスクリーンのワナにかかる者が続出した。また、風俗店の登場により、日本人の学力、体力は落ち続け、アメリカの3S政策は見事、大成功に終わってしまった。


2012年ロンドンオリンピックの開会式の入場行進で赤い上着の日本選手団40人の前に立ちふさがって、行く手を阻む係員達。


開会式で旗手を務めた五輪3連覇レスリング女子55キロ級の吉田沙保里選手から情け容赦なく日章旗を取り上げて会場から追い出している。民主党政権の制作したフクシマの震災瓦礫で出来た五輪バッチを持ち込んことを咎められハイライトである聖火の点火式の開会式会場から、問答無用とばかり日本人選手全員を追放している。

『自分勝手に(誰にも内緒で)今までより4割も「君が代」の演奏時間を長くしていた読売(日本交響楽団)』

体操男子団体が金メダルを獲った2004年アテネオリンピックで表彰台で流れた『君が代』のテンポは約49bpmだったが、今回のブラジルのリオオリンピックでは約35~36bpm(※bpmが小さいほどテンポは遅く、大きいほど速い)、NHKでテレビ・ラジオ放送終了時に流れる『君が代』は50bpmなので、今回のリオ大会での国歌演奏は通常よりも4割以上もスローだった。
並外れた秀でた体力がある体操金メダリスト達でも今回の長すぎる『君が代』は歌い難かったはずである。(肺活量のある運動選手なら可能でも一般人では長すぎで息が続かないので歌えない)
日本オリンピック委員会(JOC)の広報部は、『過去のオリンピックに比べてリオ大会の国歌のテンポが遅いのは間違いありません』と何ともあっさりと、あまりに長すぎるので見苦しいし恥ずかしい『間延びした君が代』を正直に認めている。
実はJOCでは2014年ソチ冬季大会から、テンポの遅い間延びした『長い君が代』を用いている。
ところが、当時はフィギュアスケート男子シングルで羽生結弦選手が金メダルを獲得したときの一度しか流れなかったので問題とならなかったが、今回は二桁もの金メダルラッシュで普通の日本人が違和感を持つ『歌えない君が代』が話題になる。
2012年ごろ国際オリンピック委員会(IOC)が、国旗掲揚のときに統一感を出すためにと、演奏時間を60~90秒に収めた国歌音源をIOCに提出するよう指示。2016年リオ大会以降はIOCが集める音源を使うことになったことから、以前は60秒以下だった『君が代』演奏を、現在は同じ楽譜で1分23秒に引き延ばす。
JOC広報部は、『テンポについては君が代の演奏上許される範囲で遅くしており、JOCでも特に問題ないと思っています。 選手たちの「遅くて歌いにくかった」という意見を踏まえて作りなおす可能性はないとは言い切れませんが、 次の2018年平昌冬季大会、ユースオリンピック、2020年東京夏季大会など、当面はオリンピック・パラリンピックで使用していく予定です』と開き直る。
ところが、到底『許される限度』を超えていることは明らか。そもそもNHKを筆頭に各テレビ局は選手の表彰台の姿や日の丸は映すが肝心の『君が代演奏』は誰も彼も怖がって放映しない。
マスコミが無視するので今は大きな問題とされていないが、前回2012年のロンドン五輪開会式で起きた日本選手団全員の強制排除と同じで『国辱もの』の不祥事である。

(注、この長すぎて歌い難いリオオリンピックの『君が代』は2ちゃんねるでも話題になって、大いに盛り上がったが現在は削除されたのか何処にも見つからない)



『音楽界の革命児?ザ・フォーク・クルセダーズ「帰ってきたヨッパライ」という”変な歌”のパクリ疑惑』

2020年東京オリンピックのロゴマークのパクリ疑惑の発覚で白紙撤回されたと思ったら、新国立競技場の白紙撤回の後の2回目の設計でもパクリ疑惑が出てくる始末。(ゼネコンによる建築資材の使い回しのために外観は全く別だが、施設内のトイレや非常階段など数や位置がまったく同一)
半世紀前の1967年12月25日にリリースされたザ・フォーク・クルセダーズの『帰ってきたヨッパライ』( おらは死ん じまっただ  おらは死んじまっただ  おらは死んじまっただ  天国に行っただ )と不真面目な歌詞のレコードを『早回し』するという奇妙奇天烈なものだったが、なぜか空前の大ヒットとなる。
今回の『君が代』は早回しではなくて逆の遅回しだが半世紀前の『帰ってきたヨッパライ』(ザ・フォーク・クルセダーズ)のパクリであることはほぼ間違いないであろう。
余りにも不真面目であり、恥知らずである。

『それにしても「君が代」は不思議な歌である』(自分で歌わないのに、無理やり教師や子供たちには強制する)

国歌として歌詞が世界一短い『君が代』ですが、世界の国々、例えばフランスの『ラ・マルセイェーズ』やアメリカの『星条旗よ永遠なれ』は実に前向きでもあるが外向きにも攻撃的で前進する歌である。ところが、『君が代』は内向きで決して攻撃的でなく自己完結型で行進曲ではなく『その場にとどまる』祈りの歌なのです。
色々な意味で『君が代』は日本国の国歌として考えると世界的に見ても実に不思議な存在で、何しろ『日の丸』大好きの日本の街宣右翼が軍歌を流す事はあっても『君が代』を流すのを聞いた試しがない。
自民党政府(文科省)は卒業式とか入学式などに例外なく『君が代』を無理やり強制する。ところが自民党議員が結婚式や落成式、出版記念の祝賀会など、何かの晴れがましい場所で自分で『君が代』を歌う姿など見たこともない。
基本的に誰も歌わないのである。 
もしも誰かが結婚式場安堵の祝いの席で『君が代」で歌えば参加者全員から顰蹙を買うことは間違いないのである。
多分、これは同窓会程度の小さな集まりでも同じで、盛り上がったところで『君が代』を歌えばその場の雰囲気を壊すので、間違いなく嫌われる。『空気が読めない』奴だと参加者全員から敬遠されてしまう恐れがあるのですから不思議である。
『君が代』とは、人前で歌うことが憚られる雅で特殊な歌(国歌)なのですが、これでは『普通の国歌』とは到底呼べないでしょう。(嘘だと思うなら試してみれば結果は明らか。一気にその場の雰囲気が凍りつく)
『君が代』を歌うことが今以上に強制されていた太平洋戦争中でも、万歳突撃の時とか集団自決の時にみんなが『君が代』を歌いながらなんて、聞いたこともない。
この理由は以前にサッカーの中田英寿元選手も言っていたが、『君が世』のゆったりした雅楽のメロディを聞くと誰も彼もが『気分が萎える』『気持ちが落ち込む』為らしいのですよ。( NHK教育テレビのアニメ『 おじゃる丸』のような話)
『君が代』には、聞いた者たちの気分が落ち込みモチベーションが確実に低下させる不思議な作用があるようなのですが、今回はIOCは今までのゆっくりしたテンポを、もっとスローにしてのですから無茶苦茶。余りにも『不気味すぎる』のである。祈りの歌というよりも、これでは葬送行進曲にしても陰気すぎる。

『葬送行進曲よりも陰気すぎる不気味な「君が代」をマスコミで唯一報じた産経新聞』 2016.8.18 【佐々木正明のリオ日誌】

『1分23秒間のオマージュ 会場で3度流れた君が代の“アダージョ” 激闘のレスリング女王を癒やす』

それにしても産経新聞とは頭が空っぽで目が節穴の日本語が不自由な低能の安倍晋三とかネットウヨの機関紙として面目躍如。(他のメディアは誰も彼も例外なく、怖がって報じなかった)
『恥の上塗り』というか、もう無茶苦茶なのである。
『会場に3度流れた君が代はゆっくりと流れ、テンポが遅かった。それだけ、表彰台のてっぺんに立った3人の女王は長く喜びにひたることができた。君が代はレスリングの会場を厳かに包み込み、全ての観客が起立して、日の丸が掲揚されていく光景を見守った。」
と書いてあるが贔屓の引き倒しである。
『しかし、この日のカリオカアリーナ2の客入りは半分以下だった。この歴史的な瞬間を自分の目で目撃することができた日本人は、選手の関係者や報道陣の数百人だけに止まった。リオの治安や高額な渡航費を考え、多くの観光客がリオ行きをあきらめていた。』
前回2012年ロンドン大会とは大違いなのです。基本的に女子レスリングの試合会場はガラガラ状態で空席が目立つが、特に日本人観客の少なさは特筆に値する異常事態である。
前回ロンドンオリンピック開会式で前代未聞の日本人選手全員を会場から追い出した国辱的不祥事の発覚は偶然目撃したロンドン在住の日本人観客のネットへの投稿だった。今回は観客が極端に少ないのですが、まさか『目撃者』を意識的に減らした等の日本人的な発想ではないでしょうね。今回の葬送行進曲よりも陰気すぎる不気味な『君が代』をマスコミで唯一報じた産経新聞(2016.8.18 【佐々木正明のリオ日誌】)ですが、『1分23秒間のオマージュ』とはあまりにも縁起が悪い。(今回の無意味に長すぎるので不気味に聞こえる『君が代』が何かに対するマージュなら、普通に考えればその対象は『日本国である』と言っていることになる)

『やはり「8日15時の天皇のお言葉」は極限まで劣化した71年遅れの第二次玉音放送だった』

毎日新聞が繰り返される尖閣諸島への中国の漁船や公船の侵入は北緯27線以南は自国船以外は取り締まれないと決めた日中漁業協定の結果である(悪かったのは中国ではなくて、実は日本政府だった)と報じれば、日本経済新聞では今までの政府統計の日本国の失業率3.2%の完全失業率に加え、(国際的な統計方式と同じように)正社員を希望していたのに、非正規雇用されてしまった広義の失業者を加えると、失業率が8.4%にのぼると内閣府が公式に認めた(今まで推進していたアベノミクスは大失敗だった)と報じているが、明らかに日本は大きく変化している。(世界中のマスコミが必死で叩く共和党アメリカ大統領候補のトランプですが、オバマ政権の公表している失業率は真実ではなくて、本当の実数は20%近いと言っているが、水増しの割合は今回の内閣府の発表と同じ程度の倍率)
2016年08月19日(金曜日)福島県や宮城県などの地元有力紙が、『<福島第1>遮水壁 規制委「効果見られず」』と題して、とうとう極悪原発ムラのあの原子力規制委委員会が正式にギブアップ宣言した事実を報じている。
やはり安倍晋三のお友達の籾井NHKが主導した『8日15時の天皇のお言葉』は、1945年の玉音放送と同じで『日本の敗戦』の言葉が何処にも無かったので誰も気が付かなかったが極限まで劣化した71年遅れの『第二次玉音放送』だった。
今回の無意味に長すぎるので不気味に聞こえる『歌えない君が代』を唯一報じた産経新聞の『1分23秒間のオマージュ』はあまりにも縁起が悪い。
『君が代』が何かに対するマージュなら、その対象は間違いなく『日本国』自体なのである。



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