逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

4月馬鹿の笑えない悪い冗談『原発圧力容器損傷でも平常時』

2011年04月02日 | 放射能と情報操作

スーツ姿で官邸に入る菅直人首相=1日午前、首相官邸

菅首相ら防災服脱ぎスーツ姿に 「復興に向けた段階」と枝野氏
菅直人首相は1日、3月11日の東日本大震災発生時以降、初めて朝からスーツ姿で首相官邸に入った。
閣議に出席した閣僚も、被災地視察のため欠席した玄葉光一郎国家戦略担当相を除くと、防災服姿は松本龍防災担当相、海江田万里経済産業相、大畠章宏国土交通相だけだった。

枝野幸男官房長官はその後の記者会見で、スーツに戻したことについて『復旧、復興に向けた段階に入ったということで、平常時の服装にした』と述べた。
政府高官も『新年度になるのもある』と説明した。

ただ、東京電力福島第1原発からの放射性物質(放射能)漏れ問題が長期化していることで、防災服姿を着続けるのも不自然という事情もあるようだ。
2011.4.1 10:58 産経

『第一面から消える原発のニュース』

原発事故で放射能汚染物質を閉じ込めて、人々を守る為の最後の砦であった圧力容器の損傷が明らかになった。
同じ時期に最悪の、強烈な毒性があるとされる放射性物質プルトニウムの検出が発表されている。
これらの副島第一原発事故の深刻化の動きとは正反対に、悲惨な実体が明らかになった30日以降には、どんどん新聞からは原発関連ニュースが減っていたが4月2日朝刊では(大相撲の八百長に寄り切られ)とうとう第一面から完全に姿を消す。
原発事故は現在徐々にではあるが確実に悪化していて、これから最悪の局面に入りつつある。
長期化複雑化が確実であり、日本国の避けられない危機的状況(国難)は益々高まりつつあり、もっと重大な最悪の大事故大事件になる可能性さえ予想される。
この予断を許さない重大な局面で、原発事故はすでに『済んでしまった』とする日本国の政府や新聞社の態度とは奇怪そのものであり、我々のような常人の理解の範囲を超えている。
これはコメディアンの池野めだかがボコボコに叩きのめされて倒れた後で、何事も無かったかの様にすっくと立ち上がり『今日はこれくらいで、勘弁しといてやる』と言いつつ舞台を下がるお笑ネタとそっくり同じである。
あまりの場違いな常識外れの言動に対して周りの俳優や観客は唖然として、これはもう笑うしかない。
管直人や枝野の今回の態度とは、この吉本新喜劇の定番ギャグの、民主党政権による劣化コピーなのだろうか。
それとも、これは『不都合なものは無かったことにする』吉本ばななのアムリタに描かれていたものと同じ心象風景であろうか。
吉本新喜劇の真似か吉本ばななのパクリか、何れかは判然としないが一般市民は呆れて唖然となるばかりである。

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4 コメント

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こうして不都合な真実はどんどん塗り固められていく (壊れ甕)
2011-04-02 15:16:16
週刊誌も「原発ネタはもうあきるほどやったから、お次は富士山噴火ネタでも載せるか~」と、今度は富士山噴火の兆候についての記事を大々的に載せています。
こうして原発関連の情報は後続のニュースに追いやられ、不都合なことを知られたくない政府や東電の幹部たちの手によりもみ消されていくのでしょうね。
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情け無いですが日本国は腐っています (宗純)
2011-04-02 17:51:36
壊れ甕さん、コメント有難う御座います。

一日前に書いたIAEAの避難区域拡大の勧告を日本政府が拒否した件ですが、段々中身が判ってきましたが真底自分が日本人であることが恥ずかしくなるような、情けなさ過ぎる悲惨な有様なのです。
この国は根本が腐っています。
駄目ですね。
そもそも国際原子力機関(IAEA)とは原子力を推進する機関であり、決して規制するのが目的で無い。
日本政府に無茶苦茶されると原子力の評判が落ちるので大弱り、日本人の命を優先しているのではなくて、何とか評判を回復する目的で日本に忠告しているのでね。
これはフランスのサルコジやアメリカのオバマなども同じであり、日本に全面協力する目的とは原子炉建設のために、これ以上原子力の評判を落したくないのです。
自分達のソロバン勘定から今の日本政府の常識はずれな態度を苦々しく思って(これからの原発建設や維持などを)心配しているのですね。
日本がこれからも原発を維持する心算なら最低限、国際原子力機関(IAEA)からの指示に従うべきであるのです。
原発のウラン燃料は100%外国に依存しているのですよ。
ところが口先で何とか誤魔化そうとする。
姑息過ぎる。
まあ今までの日本人相手ならその手も通じるかもしれないが、IAEAでは相手が悪すぎる。
国際原子力機関(IAEA)は、日本が今何をしているかは1から10までお見通しであり、北朝鮮相手に通じた程度の御粗末なインチキは無理なのです。
原子力ですが、これは日本基準は駄目で国際(IAEA)基準で無いと話になりません。
そもそも屋内退避とは最大でも48時間が限度ですよ。
3週間の屋内退避など狂気の沙汰。
また屋内退避とはコンクリートで出来たビル内に退避するなら効果が期待できるが日本の木造家屋ではまったく無意味。
ところが日本の安全院は屋内では2分の1との勝手にコンクリート壁の数値を当てはめていたのです。
それ以上に酷いのはマスコミで、NHKは大本営以上の嘘八百。IAEAは新たに日本側の調べた数値の分析をやり直して安全値にまで減少したと報道している。(日本側が正しかったとの嘘宣伝報道)
通信社では同じ事実を、独自にIAEAは新たに調べなおしたら数値が減っていたと報告している。
これは当たり前でヨウ素は半減期が8日なので時間が経てば(新たな爆発が無いと)減るのは当たり前。
そもそもこの数値ですが日本側では表面から5センチ以上下の土を採取していたのです。これなら降り注いだ放射性微粒子は粗方排除できるので必ず小さな値になる。
IAEAは当たり前ですが、出来る限り表面の土を採取していたのです。
あの不思議な日本とIAEAとの争いですが、
何とかして、放射能を検出したくない日本側と、出来る限り正確に測りたいIAEAとの違いであるのですよ。
日本政府ですが、日本人の命や健康を守る気持ちは66年以上前の沖縄県を捨石にして見殺しにした破廉恥で残虐非道な日本政府と同じであり、民主主義などまったくありません。
我が日本政府ですが気が付かないうちに先祖がえりしていて、今では大日本帝国と同じで日本人の同胞を見殺しにして自分だけ助かる心算であるのです。
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ばなな (岩下俊三)
2011-04-02 23:28:41
個人的なことで恐縮ですが吉本ばななと菅内閣や新喜劇を一緒にしないでください。オヤジには学生時代騙され続け、今は娘に夢中になっている老人のささやか楽しみが汚された思いがします。もちろん例示としては正鵠を得ておるのを知っての上でですが。

そして経験上余りにも意外な悲劇と事の重大さに直面すると、それがなかったように振舞うという人間のデリカシーと、菅たちの卑劣さとはすこし違うと思います。

彼らは意識的に誤魔化しており、理解も出来ないのです。いわゆる「不都合な真実」なんです。ないことにしてしまえという悪意が見え隠れします。

文学における不都合な真実の扱い方と、政治家の扱い方はぜんぜん違うのです。

釈迦に説法して申し訳ありませんでした。ただの「ばなな」のファンなものですから。
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無かったことにする (宗純)
2011-04-03 12:22:20
岩下俊三さん、コメント有難う御座います。
それにしても愛読書が軟弱にも見える吉本ばななとは驚きで、てっきり太宰治だとばかり思っていました。

耐えられない悲劇に対しては記憶する『力』よりも、その反対の忘却する『力』の方が、人が長く生き続ける為には遥かに役に立つらしいのですよ。
戦争を経験している88歳で死んだ私の老母ですが、長く生きていれば良い事だけでなくて忘れたい醜い悪いことも沢山経験している。
沢山の経験があれば余計に、よいことも悪いことも全てを記憶していたのでは神経が持たない。
少しボケも入っていたのかも知れないが、よい話はよく覚えているが、自分とって都合の悪い話はすべて都合よく完璧に忘れているのですよ。
悪い話は『そうやったかの~う』と言って無かったことにして終わらして仕舞うのですが、まさにこれこそ最高の年寄りの知恵そのものですね。
吉本ばななのアムリタにも、この私の老母の逸話に似た話が出てくる。
『これは無かったことにしましょう』と、見たくないもの不都合なものや汚いものを捨てて処分する若い女性の話が出てくるのですが、彼女の家の誰にも見せない裏庭にはそうして『無かったこと』にされた数々の品物がうず高く山のように散乱していたのです。
我が日本国でも、吉本ばななの小説世界のように実は誰にも見せない裏庭があり、そこには『無かったことにされた』誰にも見せたくない数数の醜く汚い『悪すぎる不都合』が山積みされているのでしょうね。
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