逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

「最良証拠主義」ゴーンvs.日本司法の八百長バトル

2020年01月21日 | 政治

ゴーン逮捕について「脱税事件では無い」と断言 WSJ東京支局長のピーター・ランダース

世間をあっと言わせた唐突なゴーン逮捕から1週間後の2018年11月24日、TBSでアメリカを代表する有力経済紙ウォール・ストリート・ジャーナル東京支局長は、カルロス・ゴーンが金融商品取引法違反容疑で逮捕されたが『申告書類の数字の間違い』程度の微罪で、(無申告だと巨額なので実刑の重罪)『脱税は一切無い』とはっきりと断言している。
翌日の朝日テレビのサンデーモーニングでも、金融商品取引法の有価証券報告書の修正申告(微罪)だとしたのですから驚きだ。全員が大騒ぎしたが、もし『脱税事件ではない』とのWSJ紙の主張が正しいとすれば大山鳴動してネズミ一匹どころか丸々国家規模の胡散臭い『猫だまし』である。
2年経って今度はゴーンのレバノン密出国
そもそもが微罪なのです。それなら、日本人の全員で『大騒ぎする』ことだけが目的だったのである。
NHKを筆頭に日本のテレビや新聞などの大々的なマスコミの報道したが『脱税だ』とは一言も指摘していない。ところが、暗に巨額脱税事件(重罪)であるかの如く巧妙に善良な読者を『勘違いの迷宮』に誘導しているのである。(★注、同じ東京地検特捜部による小沢一郎の陸山会事件の金権疑惑とそっくり同じ構造)

「ゴーンVS日本」攻撃された“日本ブランド”は守れるか?

ハフポスト 1月17日
カルロス・ゴーンが止まらない。

年の瀬にレバノンへの国外逃亡劇を繰り広げた、日産自動車前会長のカルロス・ゴーン。1月8日夜(日本時間)には逃亡先のベイルートで2時間半近くに及ぶ長丁場の記者会見を開き、その後も手記出版やハリウッド映画化などの情報が絶えず飛び込んできている。
PRのプロフェッショナル本田哲也は「『日本の司法制度がいかにダメか』というパーセプション(認識)を世界の人々に与えたい、という狙いがはっきりと見える」と指摘する。
「私はレバノンにいる」という衝撃的なメッセージが飛び込んできたのは、2019年12月31日の大晦日。
その後、楽器ケースに身を隠してプライベートジェットで日本を脱出、元アメリカ陸軍特殊部隊が脱出を支援した――など、次々と耳を疑うような情報が連日世界中のメディアを賑わせた。
1月5日にはベイルートでの記者会見を予告。会見前後を通じ、世界の注目は一気に高まった。
特捜部は同じ事件で4度逮捕、身柄を長期間拘束する「人質司法」。
2019年4月3日ゴーンが「真実をお話しする」と記者会見を予告したら、口封じで4度目の再逮捕の可能性が報じられ、翌4日に再逮捕され海外から批判が起きた。
(抜粋)

この国はどこへ これだけは言いたい 司法の弱さが日本の弱点

 

 


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4 コメント

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裁判所の責任 (古田)
2020-01-22 17:56:28
第294条
公判期日における訴訟の指揮は、裁判長がこれを行う。

第316条の26
裁判所は、検察官が第316条の14若しくは第316条の15第1項(第316条の21第4項においてこれらの規定を準用する場合を含む。)若しくは第316条の20第1項(第316条の22第5項において準用する場合を含む。)の規定による開示をすべき証拠を開示していないと認めるとき、又は被告人若しくは弁護人が第316条の18(第316条の22第4項において準用する場合を含む。)の規定による開示をすべき証拠を開示していないと認めるときは、相手方の請求により、決定で、当該証拠の開示を命じなければならない。この場合において、裁判所は、開示の時期若しくは方法を指定し、又は条件を付することができる。
 
現在の法制度でも最良証拠主義は無効化できる。
裁判所が役割をはたしていないだけ。
さらにいかに法制度を整えても組織の中の人間が変わらないと意味はない。




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Unknown (ローレライ)
2020-01-22 20:01:07
バチカン宗教裁判の続けてる日本の有罪原則司法!
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自動販売機といわれている裁判所 (宗純)
2020-01-23 14:03:52
今まで何回も何回も、繰り返し繰り返し日本の司法制度の最大の悪弊である「優良証拠主義」を取り上げてきた。
その理由は簡単で、一番大事な核心部分だから。しかも、これが一番の問題点だが、直接関係する弁護士会さえ沈黙するほどの絶対的なタブーだから。
これはパレルモ条約(やくざの非合法化)以上のタブーが優良証拠主義なのです。
わが日本国の組織暴力団の合法化など、ガラパゴスにしても酷過ぎる話だが、それでも日々暴力団対策に苦しんでいるごく少数の弁護士有志はパレルモ条約(共謀罪)推進で頑張っている。
誰も頑張るものがないのが、この優良証拠主義という摩訶不思議な裏ルール。
自分が冤罪で捕まるとは思っていないのか、読者からのコメントは今までゼロ。
その意味では今回の古田さんが初めての画期的な出来事だった。

確かに制度的には裁判官に責任があるが、「責任者には責任がない」のが日本国の最大の特徴なのです。亀の腹筋、ワニの懸垂と同じで、それを求めるなど無理筋。不可能なのです。
誰一人日本人は絶対に勝てないアメリアと戦争をしたくなかったが、世間の風潮とか雰囲気で「ダメだ」「無理だ」{勝てない)といわないので、なんとなく第二次世界大戦突入した時と同じ。
当時の日本共産党は戦争反対を唯一主張してひどい目にあったが、現在の共産党は松川事件の諏訪メモ(アリバイ)を検察に隠されて20年も苦しんだのに、それでも「優良証拠主義」に対して沈黙しているのですよ。「羹に懲りて膾を吹く」なのでしょうか。実に不思議な話です。
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ドラマ「JIN -仁」 (宗純)
2020-01-23 15:02:59
まさに、『宗教裁判の続けてる日本の有罪原則司法!』なのですが、:::
恐ろしい宗教裁判(魔女狩り)ですが、バチカンが主導したのは異端審問で、主にプロテスタントが主導したのが魔女狩りなので、同じ宗教裁判でも若干意味が違ってくる。
:::意味不明の宗教裁判(魔女狩り)の結果、欧州世界、特に魔女狩りが荒れ狂った西欧では産婆とか漢方医のような伝統医療の従事者が皆殺しになって絶滅状態になってしまう。仕方なく近代医学が勃興するのです。

大沢たかお、綾瀬はるか、 中谷美紀などか出演したTBS開局60周年記念 日曜劇場「JIN -仁-」では、優秀な脳外科医が幕末にタイムスリップする話が大ヒット。
ただし、江戸時代では外科医の需要よりも主人公に命を助けられた漢方医が儲け頭だった。
対して、ほぼ同じ時代設定(150年前)のNHKの、「女王ビクトリア2」では、ドラマの最初にアフガにスタンで大敗北したイギリス軍がカイバル峠から撤退。当時の最先端医学の最後の手段が瀉血。よほど体力がない限り、瀉血をすれば重病人なほぼ100%死にます。
それに比べれば、今の日本の『最良証拠主義」では、弱い司法で本来なら無罪にしかならないものでも、「有罪の証拠」しか出さないので、犯罪者を罰することが可能なのです。
ただし副作用として時々は無実の人が死刑になるが、なんとも、仕方がないとあきらめるのがわが日本国。プラスマイナスで少しは社会の安定に貢献していた。そうなのですよ。世界一の日本の治安の良さとか、一般人は誰も知らない、恐ろしい「優良証拠主義」(自動販売機というか、無人改札機のように効率的に有罪に出来る)と、警察権力と二人三脚で左翼など不平分子を恫喝する組織暴力団のおかげなのです。
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