逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

犯罪組織も盗聴もないパラレルワールド(美しい脳内妄想)

2017年04月02日 | 社会
3万人対130人(共謀罪に反対と賛成の弁護士比率)『生まれた時から日常的に犯罪組織の暴力や当局による違法な情報収集は絶えることなく延々と続いているのに・・・』なにを今さら白々しくも・・・

漫画家西原理恵子の『猫組長』の評判が良くないが、東京にはヤクザはいないのだろうか。西原理恵子が男運が悪くて、付き合う男は最低だとの個人攻撃まで行われているが実に不思議だ。(結婚した相手は戦場カメラマンだったがアルコール中毒で家庭崩壊、死亡する。現在付き合っている高須克弥は札付きの右翼)
日本弁護士連合会は2017年2月17日に『いわゆる共謀罪を創設する法案を国会に上程することに反対する意見書』を発表するが、西原理恵子の漫画『猫組長』ではないが、東京には危ないヤクザはいないのだろうか。
大阪など関西ならヤクザ相手に不愉快な思いをするのは日常茶飯事である。また左翼なら当局による盗聴や違法な情報収取などの監視は常識の範囲である。
国家が市民を監視しているのは、何も元CIA職員のスノーデンに注意されなくても大昔から誰でも知っている常識である。携帯とかネットなどは単に盗聴が以前よりも便利になっただけ。(私は小学校の高学年で社会の怖ろしい仕組みに気が付いた。ところが未だに気が付かない幸せな幼稚園児並みの能天気な有識者とか大人が日本では普通に生活している不思議)
西原理恵子の漫画『猫組長』をヤクザを肯定していると批判する知識人とか、今回の組織犯罪処罰法を共謀罪だと反対する日本弁護士界の幹部たちの不見識。見ざる聞かざる言わざるで、目の前の客観的事実を無視しているのである。
この人たちの住む世界ですが、危険なヤクザは一切存在しない理想社会のパラレルワールドに平和に住んでいるのだろうか。(相手が暴力団の場合には犯罪が起こってから取り締まったのでは遅いのである。犯罪組織を常時警察組織が監視することで、未遂以前の犯罪を話し合った段階で逮捕することで、暴力団被害で泣く人を少しは減らすことが出来るとするのが日本以外のグローバルスタンダード)

じゃあ五輪なんていらない!
『共謀罪がなければ五輪が開けない。
じゃあ五輪なんていらないです、あんな時代遅れの金食い虫なんか。
この弁護士130人はさも国民に寄り添ったフリしてますが、じゃあこの現代の治安維持法でヤクザに関係ない一般人が1人でも不当逮捕されたときに、全員切腹か首でもくくって責任とってくれるのでしょうか?
何故「現実には考えられない『濫用』の危険」などと断言できるのでしょう、日弁連の反対意見よりずっと「抽象的」ではないですか。
暴対法があってもヤクザが大威張りなのは、ひとえに警察の怠慢と権力との癒着からでしょう。
そこをどうにかしなければ、いくら法律を積み上げても無駄どころか有害です。
この弁護士らが本当にヤクザ撲滅を望むなら、ヤクザの幹部と喜んで写真獲るような首相とか、その根源をどうにかすべきであって、共謀罪なんぞに肩入れすべきではないと強く思います。』(ブログ読者のコメント欄から全文掲載)

『アメリカは奴隷制が、イギリスは麻薬が合法だった150年前の世界』当時の日本(江戸幕府)は何れも違法

『暴対法があってもヤクザが大威張りなのは、ひとえに警察の怠慢と権力との癒着』との意見ですが、確かに『間違いではない』(正しい)が真実でも無い。
多分99%以上の圧倒的多数の善良だが愚かな日本人が『暴対法』をヤクザを禁止している法律だと勘違いしている。
ところが『暴対法』の正式な名称が『暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律』であることが明確に示すように、我が日本国では暴力団は合法な存在だった。(禁止しているのは暴力団そのものでは無い。暴力団組員の行う不当な犯罪行為だったのである。暴力団の組事務所が街中で堂々と看板を掲げていたり、暴力団のバッジとか名刺の類が我が日本国だけに存在する不思議も『暴力団が合法的な存在だから』可能なのである)
これは『道交法』が年間に何千人も死ぬ危険な自動車の運転の禁止ではなくて、ドライバーの『安全な自動車の使い方』を決めているのと同じ原理で、日本国内におけるヤクザの円滑な運用を決めているのが日本の暴対法だった。
今回のテロ等準備罪(暴力団対策法)ですが、我が日本国では初めての、そして唯一の暴力団を禁止する法案だったのである。(なぜ今回の法案に無関係な『テロ』の名前を入れたのかの謎ですが、政治家たちは何故か法案の対象が暴力団と名指ししたくなかった。日本では政府とか政治家がヤクザ禁止を声高にはっきり言った場合の暴力団の反発を心底恐れているのである。たぶん)
日弁連3万人は共謀罪だとして大反対するが、逆に民暴の弁護士有志130人は連名で大賛成している。
150年前のペリー提督の黒船来航当時のアメリカは奴隷制が、イギリスは麻薬が合法だった。
奴隷制が合法だったアメリカは人間を市場で競りにかけて堂々と売買していたし、麻薬が合法だったイギリスでは子供とか妊婦が鎮痛剤として常用して中毒者が発生していた野蛮で無法な国家だったが、現在は何れも厳罰である。
ところが、当時の日本(江戸幕府)は奴隷制も麻薬も何れも違法だったが、なぜか欧米など世界基準では禁止されている組織暴力団(ヤクザ)に対しては至って寛容で合法だった。
当時世界最大の100万都市だった江戸の警察は数十人程度の少数で治安維持に当たっていたが、実は地回りなどヤクザの親分が十手取り縄を預かり警察の下部組織に組み入れられていたし、敗戦後には闇市の朝鮮人対策として警察が山口組などを治安維持に利用した。日本では表社会と裏の闇社会がズブズブの関係なのである。
マックス・ウェーバー(Max Weber, 1864~1920)の『プロテスタン ティズムの倫理と資本主義の精神』の国家の定義では、『合法的な暴力の独占』だとされていて、ヤクザ(組織暴力団)のような非合法の暴力装置の存在は、到底許されるものではない。

『羮に懲りて膾を吹く』(あつものにこりてなますをふく) 世界の潮流に反して暴力団禁止に反対する?(見ないふりをする)日本弁護士会の不見識 

過去に自民党から6回提出され、いずれも廃案になった共謀罪ですが対象が単に『団体』となっていたので日本人の全員が含まれる可能性があった。(まさに治安維持法の再来)ところが、今回の法案では対象は『犯罪組織』(ヤクザ)だと断定しているのですから国連のパレルモ条約に沿っている。やっと日本も歴史上初めて世界基準のヤクザ禁止に動いているのである。
共謀罪(治安維持法)が一番問題なのは、犯罪が起きる前に、取り締まるためには、法律の対象者に対して1年中24時間の盗聴などの監視が是非とも必要になることなのです。(非合法の犯罪集団のマフィアが相手だから、本来なら違法な盗聴などの常時監視でも『一般市民の安全を守る』との大義名分が成立して合法となる)
大逆事件など治安維持法関連で数千人が犠牲になった大日本帝国の悪夢ですが、第二次世界大戦では日本の戦争に協力した軍人や軍属の朝鮮人20万人が犠牲になっているし、日本人の戦争犠牲者数は350万人(厚労省は320万人)である。
1868年の成立から1945年の崩壊まで、77年間の大日本帝国で獄死したり死刑になった人数が多いとみるか(戦争の犠牲者に比べて)少ないとみるかは色々と政治判断が分かれると思うが、敗戦から現在までの日本国の72年間でヤクザの合法化の弊害で組織犯罪に巻き込まれた犠牲者数は(77年間の帝国の治安維持法の犠牲者数よりも)たぶん比較出来ないほど桁違いに大きい。
犯罪組織の非合法化に反対する能天気な日弁連のように到底無視できる数字ではないのである。(今回の安倍お友達幼稚園でも関係した産廃業者が既に2名も不審な死を遂げている)

元慰安婦、金福童・吉元玉さんの像の除幕式

『日韓両国で駐韓日本大使の召還(一時帰国)など大問題となった日本軍従軍慰安婦の少女像(韓国では「平和の少女像」と呼ぶ)』

韓国の首都ソウルの日本大使館前の日本軍従軍慰安婦の少女像ですが、既に韓国内では同じものが数十点製作されて各地に設置されただけではなくて、アメリカにも複数設置されドイツでも米国以外で初めて設置されたが、製作者のキム・ソギョン、キム・ウンソン夫妻によってソウル市麻浦区の『戦争と女性人権博物館』で3月29日、本物の従軍慰安婦像の除幕式で記念撮影が行われていた。
本物の(実在の)日本軍従軍慰安婦をモデルにした方は(製作者は同じだが)韓国中に大量に複製した可憐な少女ではなくて、当たり前ですが年老いたおばあさんの姿だった。(韓国の13歳の従軍慰安婦の少女像ですが、悪意ある印象操作や世論誘導の見本のような話であるが、同じことが日本人拉致事件でもまったく同じ手口が北朝鮮に対し使われていることに留意するべきであろう。日本弁護士会の共謀罪反対でも使われている真実の一部だけを抜き取った悪しき印象操作ですが、決して他人ごとではないのである)
従軍慰安婦の少女像にしても13歳の拉致被害者横田めぐみさんの写真にしても日本弁護士会の共謀罪反対にしても同じで、確かに真実の一部を含んでいることは事実だが、決して真実の全体像ではない。個人とか集団の主義主張とか理想が現実世界(客観的事実)とピッタリ一致していることは滅多にない。大概は無関係に並立しているのである。(まさにパラレルワールドのような状態)


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『おまけ』 急激に少子高齢化が進む日本社会を反映して、山間僻地とか離島の限界集落とまったく同じ状態だったヤクザの世界(^_^;)

高齢化するヤクザ、50歳超が4割 組長「持病もある」
4/4(火)朝日新聞デジタル
暴力団組員の高齢化が加速している。警察庁によると、2015年末現在の組員(約2万100人)のうち、50歳以上の組員が4割を超えた。統計が残る06年以降、初めてだ。
「持病もある。後を任せられるやつがいたら、早く引退して楽になりたいのが本音」。
国内最大の指定暴力団山口組(本部・神戸市)傘下の組長(70)が漏らす。ただ、15年8月に山口組が分裂し、分派が作った神戸山口組(本部・兵庫県淡路市)との緊張状態にある中、上部団体の組長を支える役に就いていて、やめにくいという。
警察庁によると、年代別では50代が20・0%、60代が15・1%、70代以上も6・0%に達した。
06年末と比較すると、20代は12・6%から4・7%、30代は30・6%から20・0%へと、10年で激減している。
一方、40代は22・1%から34・1%に増えた。
この組長によると、11年10月までに全都道府県で、市民や企業からの利益供与を禁じた暴力団排除条例が施行された影響で、組員になろうとする若者がめっきり減った。「昔は出世すれば金が集まり、女性にもてて、いい車に乗れるという夢が持てたが、今はそんなんあらへん」
ただ、条例のがれのための「若手隠し」も少なくないという。「組長と盃(さかずき)を交わさずグレーの状態にしておくか、交わしても公にしない『裏盃』もある。そんな時代や」
山口組と神戸山口組の直系組長のうち、最高齢はそれぞれ80歳と79歳だ。
. 朝日新聞社





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4 コメント

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ヤクザとの“ナシ”はついたのでしょうか ()
2017-04-03 22:30:17
 “パレルモ条約”で検索して出てくる外務省HPで条約内容を確認すると、人身売買やら薬物・武器取引等の記載がされてまして、普通の素直な日本人なら、これらの犯罪は“ヤクザのシノギ”と認識する筈なのですが、国会やマスコミでも“マフィア”との言葉は使われても、日本人にとってより身近な言葉であるヤクザ、あるいは暴力団、という単語は、私の知る限り使われてない、というか、使うことを微妙に避けている気配すら感じます。自民が提出した法案も破綻気味で、あげく、“犯罪の下見と花見の違い”を問われて法務大臣が答えに窮する場面がみられる始末。
 4月6日に“テロ等準備罪”として国会審議入りで自公が同意したそうですが、国内の“マフィア”組織に対してどのような“忖度”があったのかと勘ぐってしまいます。
 そもそも、戦中にヤクザまがいの麻薬栽培で財を成した人物の孫で、大日本帝国をこよなく愛する人物が総理を務める内閣で成立させようという点に、この法案に対する不安(弾圧につながった戦前への回帰を連想させる)があるのではないでしょうか。
 話は変わりますが、冒頭の西原理恵子“ネコノミクス宣言”ですが、ヤクザ擁護との批判があるとはちょっと驚きです。あの人の漫画は半分程度盛っているものとして楽しむのが正しいと思うのですが(所詮漫画ですし)、余裕のない社会になった、ということでしょうかねぇ。
 
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左翼やリベラルがネトウヨと同レベルな悲劇。 (太田)
2017-04-04 17:32:36
今回の共謀罪ですが「日本が軍国化するぞ!徴兵制度が復活するぞ!」と左派やリベラルが騒いでいるのですが、「中国が沖縄に攻めてくるぞ!」と言ってるネトウヨ(大半が自民党ネットサポーター)や一部の在日台湾独立派と五十歩百歩ですよ。
フィリピンのドテルテ政権をファシズムだと批判してるリベラルまで居ますが、暴力団(武装勢力)が合法の日本こそ異常の極みですよ。
中国軍の沖縄侵攻も、日本のアジア諸国への再侵略も絶対に有り得ない。
(自衛隊は爆撃機も空母も持ってない。)

おまけ 安倍晋三・麻生太郎と山口組

http://rapt-neo.com/?p=9693

http://rapt-neo.com/?p=42284
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なぜか (ちくわ)
2017-04-04 18:39:08
なぜ急に、今までズブズブだったヤクザと縁を切って、取り締まろうとするのでしょうか。それにとって代わろうとする組織があるのでしょうか?
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最大最強、全く次元が違っていたヤクザタブー (宗純)
2017-04-05 13:28:03
パレルモ条約がヤクザを対象にしているくらいは日本政府も野党も、もちろん日弁連やマスコミなど関係する全員が知っている。
ところが、その全員が沈黙している不思議。
日本最大のタブーとは鶴(創価学会)でも菊(天皇)でも無く、間違いなくヤクザですよ。
過去に、タレントの北野誠がラジオの深夜番組での放送内容を理由にして永久追放になったが、『何が問題だったのか』は一切説明が無い。当時のラジオ放送で『ソウカ、ソウカ』と喋ったので鶴タブーだと勘違いしたが、北野誠は同じ番組でヤクザのフロント企業の芸能事務所の芸能界の支配を皮肉っていたのです。

北野誠の無期限追放と北九州市選挙違反事件

2009年04月14日 | 宗教
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/e6be483f1c04056d59c63f00d234927c

なんと、創価学会よりもヤクザが怖かったのです。 だから処分する側が一切理由の説明が出来なかった。

なぜ急に、今までズブズブだったヤクザと縁を切って、取り締まろうとするのかの謎ですが、そもそもパレルモ条約の国連可決は20世紀の最後の2000年だった。ヤクザもグローバル化するので、今までのような日本一国だけのお目こぼし(例外)は認められないということでしょう。
今の政府も野党も知識人もマスコミも、全員が腰が引けた態度なのですが、本心では全員がヤクザ禁止を行いたくない。
ところが、多分2015年12月28日の日韓合意と同じで、アメリカに言われたので『仕方がない』ので嫌々行っている。そもそも日本でヤクザを合法化していたのは地上げなど不可能なことでもヤクザに頼めば簡単に解決したからなのです。(毎日新聞の本社ビルなどヤクザの地上げ無くしては不可能だった)マフィアとは大きく違い親切で便利な日本のヤクザですが、ただし、手を切るとなると話は別で、猛然と牙をむく。

このブログの『読者登録』がとうとう100の大台に乗ったが、何となく嬉しいですね。
このヤクザ禁止問題を書いた今回のブログ記事ですが、他の護憲左派には類似記事が一切ない。もちろんそれ以外の保守系のブログにもマスコミにも一切類似記事が無いだけではなくて、久々にアクセス数1日2000人を割っている。
お前たちは間違っている(これまでが間違っていた)とのオルタナティブな左翼のこの『逝きし世の面影』ブログの読者さえ、何と、敬遠しているのですから凄まじい。
最大最強、全く次元が違っていたヤクザタブーであり、人々は触れることさえ嫌なのです。まさにタブーの権化そのもの。
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