逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

恐怖の米ディズニー戦争プロパガンダ

2021年08月19日 | 放射能と情報操作

『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』(Dr. Strangelove or: How I Learned to Stop Worrying and Love the Bomb)1963年に制作されたイギリスとアメリカの合作映画(スタンリー・キューブリック監督)

朝鮮戦争開戦の1950年ごろからケネディ暗殺の1963年ごろのアメリカは本気でソ連との全面核戦争(先制奇襲攻撃)を実行することを真剣に計画していて多数の水爆を積んだB52戦略爆撃機が1年中24時間空中で待機していたのである。当たり前ですが24時間高空で待機している水爆搭載B52が時々落ちて大騒ぎになる。

ソ連の最初の核実験はアメリカより4年遅れの1949年、最初の水爆実験はアメリカで1952年だが総重量が65トンにも及び実用性兵器とは呼べない代物、ところが早くもソ連は翌年の1953年に水爆実験を成功させた。米国の核戦力優位が揺らぐと焦ったアメリカ軍は早期のソ連への先制奇襲攻撃を計画。着々と全面核戦争を準備していた(★注、キューブリックの映画「博士の異常な愛情」の米軍最高幹部の有名なセリフの意味はソ連への先制奇襲攻撃なら2000万人が死ぬだけで済むが、宣戦布告後の対ソ全面戦争なら1億5000万が犠牲になるとのアメリカによる核戦争のシミュレーション)

本当は怖い「自由と民主主義」黒人が一人も出てこないハリウッド製西部劇(公民権運動の裏)

この当時の日本のお茶の間のテレビで毎日放送していたのがアメリカのハリウッド製西部劇で、そこに描かれていたのはアメリカ騎兵隊が野蛮人のインデアンを殺せば殺すほど社会正義であり、ガンマン(カウボーイ)の決闘で早く相手を撃ち殺した方が正義だとの奇妙奇天烈摩訶不思議。無茶苦茶なルールが何の疑問もなく流されていた。当時大量に制作された西部劇とは明らかにアメリカの隠れプロパガンダなのである。(★注、キューブリックの「博士の異常な愛情・・・」にもソ連への水爆攻撃に向かうB52戦略爆撃機の空軍将校は軍帽ではなくてカウボーイのかぶるテンガロンハット姿で馬の代わりに水爆にまたがってソ連領土の目標都市に落下していく)

「放射能は怖くない。安全安心。何の心配もない」アメリカ軍の狂気のプロパガンダ

ソ連との人類が絶滅する全面核戦争(善と悪との最後の一大決戦ハルマゲドン、第三次世界大戦)の勝利を目指すアメリカ軍の戦争プロパガンダに騙されて、自らの意思で(志願して)核爆発実験の真下(グラウンド・ゼロ)に立った5人の米空軍将校たちは防護服どころかサングラスさえしていない裸眼で上空6000メートルの核爆発を体感していた。(1957年7月19日アメリカのネバダ核実験場)

キリスト教の新約聖書「ヨハネの黙示録」によると地球が滅亡する世界最終戦争(ハルマゲドン)で全人類が死に絶えると、イエスキリストが再臨して予め決まっている14万4千人だけは助けられて、(ハルマゲドンで神に選ばれなかったその他全員が死ぬので)善人だけの理想社会が到来するらしい。(★注、もしも自分が神に選ばれた14万4千人のうちに含まれていると思っていれば、地球滅亡のハルマゲドン全面核戦争は悪夢どころか180度逆の待ち望まれた理想の未来社会への第一歩なのである)
マイノリティどころかアメリカでは主流派のファンダメンタルズ(聖書の記述が虚構では無くて全部事実だと信じる「原理主義」)の立場なら、全面核戦争の勃発で、どれ程地球環境が放射能で汚染してもイエスキリストが新しい地球を用意してくれるので何の心配もないことになっている。

たけしのその時カメラは回っていた「世界のプロパガンダ」

 NHK総合・東京 8月18日(水) 19:30〜20:15

ビートたけし&桑子真帆アナが世界のプロパガンダの裏側に迫る!世界大戦を変えたアニメ映画?ラスベガスで核実験を見学?あの最高指導者の超人的な技?YOU・劇団ひとり

番組内容

ビートたけし&桑子真帆アナウンサーが発掘映像で世界のプロパガンダの裏側に迫る! 開戦80年を迎える太平洋戦争、実際の戦争を変えた驚きのプロパガンダ・アニメとは? 東西冷戦下で何度も繰り返された核実験、その安全性を国民に宣伝するためにラスベガス近郊で撮影された驚きの映像とは? メディアを通した国家の宣伝に力を入れて来た北朝鮮、そこで歌われていた最高指導者の超人的な技とは? ゲストはYOUと劇団ひとり

出演者

【司会】ビートたけし,桑子真帆,【出演】YOU,劇団ひとり

★注、極めて滑舌が悪い不真面目お笑い芸人のビートたけしを何故NHKは「正確さが命」の真面目な情報番組の司会者として採用したのかの動機が不明。わざと自分からNHK報道の信頼性を低下させることで深刻すぎる「危険な現実」から逃げたいのだろうか。実に不愉快極まる態度である。

(小さな真実の欠片)噓八百のアメリカ軍プロパガンダ

写真に写っている5人の空軍将校と、写した1人のカメラマンの6人は、ラスベガスの北西65マイルの爆心地に揃って立っていた。彼らは、その地点の目印に「グラウンド・ゼロ(爆心地)、人口5人」という手書きサインの看板を作ってハンマーで打ちこんで、そのそばに立って動画を撮影していた。

これは、アメリカ軍が「放射能は怖くない。」との狂気の安全神話のテレビコマーシャルとして撮影されたものでテレビカメラマンが最低限必要で、それ以外にも音声とか照明など撮影スタッフが存在していた可能性まであり、米軍が立てた看板の「グラウンド・ゼロ 人口5人」は真っ赤な噓。(★注、プロパガンダの「嘘」は丸々全部が嘘ではなく、小さな真実の欠片を「真実の全体」と誤解させるという巧妙な手口なので大勢を長期間騙せる)

8月18日のNHKスペシャルたけしのその時カメラは回っていた「戦争のプロパガンダ」で大手マスコミでは初めて報じられた世界帝国アメリカの狂気。(NHKスペシャルによると6人の上空6キロ地点で小型核爆弾を爆発してプラズマ火球が観測されている)これは「放射能は怖くない。安全安心。何の心配もない」とのアメリカの戦争プロパガンダでテレビ放送用に撮影された動画。(★注、ただし、この米軍コマーシャルが実際にテレビで放送されたかどうかは何も書いていないので不明。放送直前で正気にかえり「これは不味い」と思い止まった可能性も十分にある)

ネバダ核実験場でアメリカ軍研究スタッフらが見守る中、2機のF-89戦闘機のうち1機が核弾頭を搭載したミサイルを発射。上空約5,600mでミサイルは爆発しプラズマ火球を引き起こした。この空軍将校5人は2キロトンの核ミサイルが爆発する直下に意図的に立っていた。(5人のうち真ん中の一人だけサングラスを掛け核爆発の瞬間を見上げている)

Five men at atomic ground zero

「やりました!山が震えています。これは素晴らしいことです!まさに私たちの頭上です!あぁ!」大喜びで絶叫するナレーション

米空軍による大気圏内での低レベルのニュークリア・エクスチェンジ(ソ連の大陸間弾道弾の核兵器を核兵器で迎撃破壊すること)の安全に関するデモンストレーションの記録フィルム。大佐2名、少佐2名、准尉1名が爆風の直下に立つことに同意した。志願者でなかったのはカメラマン、ジョージ・ヨシタケ。(★注、名前から推測すると日系アメリカ人か)

命がけとは知らずに米軍の原水爆実験を記録し、歴史の闇に葬り去られたカメラマンたち 

2010年09月21日 Gigazine

「グラウンド・ゼロの5人」を撮影した元カメラマンのGeorge Yoshitake(ジョージ・ヨシタケ 82歳)「友人のカメラマンたちも多くが亡くなりました。わたしはいまだにかなり健康で、この年まで生きることができたので、数少ない幸運な生存者の一人と言えるでしょう」


Michal Czerwonka for The New York Times

当時のアメリカは人類滅亡の第三次世界大戦(核兵器によるソ連への先制奇襲攻撃)を真剣に計画していて、ソ連からの報復核攻撃(大陸間弾道弾)からアメリカ本土を守る迎撃対空ミサイルの小型核実験(ニュークリア・エクスチェンジ)を頻繁に実施していたらしい。(★注、米国は本気で第三次世界大戦を起こす心算だったので、アメリカ人の頭の上で核爆発が起きても安全だとの恐怖のプロパガンダが是非とも必要だったのである)

機密指定が解除され、情報公開された米政府の公文書

このアメリカ軍の常軌を逸して非人道的プロパガンダを報じたNHKによると、グラウンド・ゼロ爆心地の5人のアメリカ軍将校のその後ですが、直ぐには健康被害は出なかったが時間が経ってからがん(悪性新生物)で死亡したというのですから自業自得とはいえ恐ろしい。そもそも放射能は直ぐには健康に影響しないのである。(★注、放射能は電磁作用があり遺伝子のDNAを傷付けるので、直接的に細胞を破壊しないが時間が経てば必ず何らかの影響が出てくる)

NHKスペシャル8月18日

たけしのその時カメラは回っていた「戦争のプロパガンダ」では早くも第二次世界大戦開戦当時に沢山の戦争プロパガンダが制作されていた歴史が紹介されていて、日独などは実写映像が主体だったが、アメリカの戦争プロパガンダの主体はアニメーション。もっと具体的には日本でも有名なディズニーランドの生みの親のウオルト・ディズニーが大活躍していた。

何とも胡散臭い「戦争を終わらせるための「最後の戦争」だ!」との奇妙奇天烈な戦争プロパガンダ(スローガン)で、基本的にアメリカは無関係な欧州列強の覇権争いで参戦国では人々に厭戦気分が蔓延していた第一次世界大戦へ、大西洋の向こう側のアメリカ軍が「後出しジャンケン」で参戦する。

ところが、この誰一人望まなかった摩訶不思議なアメリカWWⅠ参戦時に、ウオルト・ディズニーは狂信的愛国者で17歳(NHKスペッシャルでは16歳)で自ら無意味な大量殺戮の第一次世界大戦に書類を偽造してまで志願して参戦した。(★注、徴兵書類の偽造発覚でウオルトを庇ってもみ消したのが後のアメリカ政治を裏で操る政治警察「諜報機関」のトップを1935年から死ぬ1972年までの長きにわたりFBI長官として君臨したエドガー・フーバー。表のアメリカ政府や軍部だけではなく裏の諜報機関やマフィアなどとの密接な関係抜きにウォルト・ディズニーの異様な戦争プロパガンダの真実は分からない)

2008年04月27日 | 社会・歴史 『闇の王子』ダーク・プリンス、プロパガンダとウォルト・ディズニー

 



1400キロも離れたハワイの送電線網を破壊した高高度核実験(電磁パルス)の桁外れの威力

1958年に南太平洋のジョンストン環礁上空で行われたハードタックI作戦の核実験「ティーク」(3.8メガトン級水爆)を気球を使って高度26,200mと42,300mの成層圏で爆発させた。

当時のアメリカは核兵器を実際に使えるように射程20キロの130ミリ榴弾砲の核砲弾とか、核魚雷など小型核爆弾を実戦配備する一方、ソ連のICBM に対抗するミサイル迎撃システムとして米本土上空6000メートルでの小型核爆弾での迎撃実験(★注、今回紹介したネバダ核実験)だけではなく、大気圏内大気圏外の宇宙空間(高高度)で核兵器を使って撃ち落とす実験を1958年にジョンストン島の2~4万メートル上空で行った。

ところが4万メートル程度でも大規模な電磁パルスが発生して電子機器や送電線網を破壊した。1400キロも離れたハワイ諸島のホノルルなど広範囲に大規模停電を引き起こしてしまったので、以後は予定していた宇宙空間での核実験は自粛している。(★注、と長年思っていたら、なんと1962年にアメリカ軍は桁違いの規模の宇宙空間核実験を行って世界規模の大被害が出たが、世界一の情報宣伝力を悪用して全て「無かったことにする」ことに成功していたのですから恐ろしい)

物凄い超大国アメリカの桁違いのスーパーパワー

世界帝国アメリカの情報宣伝力は桁違いで、白でも黒に出来るし黒でも白に出来るだけではなく、1962年に南太平洋のニュージーランドやハワイ諸島など世界中の数百万人以上が経験していた絶対に忘れられない驚愕的体験を丸ごと半世紀以上(59年間)も「何も無かった」と隠蔽(アメリカ政府が機密指定)していたことを今年8月6日にナショナルジオグラフィックがすっぱ抜く。(★注、たぶん機密指定が解除されたのでしょう)

この驚きの8月6日付けナショナルジオグラフィックによれば4年後の1962年に高度400kmの宇宙空間で行って史上最大の大被害を出し、しかも丸ごと隠蔽、「無かったことに」していたのですから驚くやら呆れるやら。もう世の中は無茶苦茶である。(★注、一番の不思議は1962年の宇宙空間の核実験は8月6日ナショナルジオグラフィック以外に他には何もないこと。メディアも有識者も怖がって一切何も報じない。見ざる言わざる聞かざる「知らぬ。存ぜぬ」で押し通すのですから不気味)メディアや有識者としては自殺行為である。

2017年アメリカ(トランプ大統領)との危険なチキンレースを繰り広げた北朝鮮ですがロフテッド軌道で(米1958年)ハードタックI作戦核実験の最大高度4・2キロ(対流圏内の上部)の100倍の高度400kmの宇宙空間にミサイルを打ち上げる(米1962年と同じ)テストを繰り返し実験していた。(電磁パルスの被害は高度に比例して拡大し、朝鮮半島の100キロ上空なら日本を含む周辺地域の電子機器が破壊され、北米の400キロ上空ならアメリカなど北米大陸全域が壊滅するという)

生鮮食料品以上に鮮度が命の宣伝広報「一発芸」としてのアメリカの戦争プロパガンダ

1957年7月19日アメリカのネバダ核実験場でのソ連大陸間弾道弾の核兵器をアメリカ上空で核兵器で迎撃するという狂気のアメリカ軍オペレーション「ニュークリア・エクスチェンジ」の安全安心。何の心配もないとのプロパガンダとして作られた「グラウンド・ゼロの5人」動画が、その後に政府によって機密指定されたのですが、今年に公文書の公開で明らかなった。

1962年のジョンストン環礁から打ち上げられて高度400kmの宇宙空間での核実験ではハワイやニュージーランドなど南太平洋の広範囲に人工オーロラが見えるほどの大きな電磁障害が起きた。それなら当時のメディアは大騒ぎしていたはずなのである。ところが今年8月6日にナショナルジオグラフィックが報じるまで一切合切何もなし。この事実から分かることは、ナショナルジオグラフィックが何も言わないだけで、米軍お馬鹿プロパガンダの「グラウンド・ゼロの5人」と同じようにアメリカ政府に「危険物」として機密指定されていたことは明らか(★注、アメリカが得意とする戦争プロパガンダとは短時間だけ大勢を騙すのが目的なので一時的に洪水のように大宣伝する。ところが、一定の期間を過ぎると逆に「誰にも知られたくない」のでアメリカが機密指定して必死で隠すのである)

宇宙空間核爆発電磁パルス(EMP)の恐怖 2021年08月08日 | 軍事、外交

 



4号基燃料プールのメルトダウンでフクシマから半径250キロ人口5000万人の避難を想定した民主党(管直人政権)(2019年3月11日毎日新聞朝刊の安倍政権に一番近い政治記者山田孝男のコラム『風知草』から、)

東日本大震災直後、1号基3号基が相次いで大爆発して、東京電力がベントで外部環境に大量の放射性物質を放出、4号基建屋ビルも爆発し燃料プール内の使用済み核燃料がメルトダウン寸前になって消防車や自衛隊ヘリから放水していた。
当時の民主党(管直人政権)やアメリカ(関係当局)は4号基燃料プールがメルトダウンすると首都東京を含むフクシマから半径250キロメートル、人口で5000万人の避難を想定していた。
ところが、フクシマの大爆発当時から枝野幸男(民主党管直人首相の官房長官)はテレビで『健康に影響する数値ではない』、『安全安心。何の心配もない』と宣伝していた。(その後、食品の放射能汚染が問題となった時に枝野幸男は民主党政権のスポークスマンとして同じ様に『放射能は食べても直ぐに健康には影響しない』との大名言をテレビ放送で何回も繰り返したので有名になる)


世界中のリベラルメディアや有識者が大騒ぎになった、放射性の猛毒ポロニウム210を盛られて死んだロシアの元スパイ、リトビネンコ

この『逝きし世の面影』ブログを開設した2008年1月当時ですが、マスコミとかインターネットで大騒ぎしていのは放射性物質ポロニウム210によるロシア人スパイのリトビネンコ暗殺である。
当時のイギリスのブレア首相は、リトビネンコとコーヒーショップで会食した元諜報機関幹部の同僚(当時ルボコイはロシアの国会議員)を犯人と断定して身柄の引き渡しをロシア(プーチン)要求して英露の大使館員の追放合戦に発展していた。(リトビネンコはルボコイとの会食直後に体調を崩して、その後死亡する)
マスコミも有識者も全員が、ロシアが放射性物質ポロニウム210でリトビネンコを暗殺したと大合唱する中で、この『逝きし世の面影』だけが、放射能は食べても直ぐに健康に影響しない(最短の静脈注射でも影響が出るのは2週間後)と主張して、マスコミやネットの間違いを指摘した。ところが誰も相手にしない。
当時は新聞などマスメディアの信用力は絶大であり、マスコミを信じて『放射能は怖い』(すぐに影響が出る)と全員が思っていたのである。
ところかその3年後の2011年3月11日に東日本大震災に関連して東京電力の福島第一原発の原子炉4基が暴走して大気中にヒロシマ型原爆に換算して百数十発分の放射性セシウムをドライベントで放出。重大な環境汚染を引き起こした。
この時当時の管直人民主党政権の大幹部(鳩山政権では幹事長)だった枝野幸男官房長官はテレビなどマスコミで、『放射能は、食べても直ぐに健康に影響しない』と繰り返し訴えた。
事実上『リトビネンコ事件はブレアによる冤罪だった』と枝野幸男が言っている事実に気が付いた(論理的に物事を判断できる)人は日本人では誰一人も居なかったのである。(ブレア首相は枝野幸男とは逆に『食べて直ぐに倒れたのでロシアが犯人だ』と決めつけた)



放射性セシウムは放射線であるガンマ線を出すので、その電離作用で細胞内の二重らせんのDNAを分子レベルで傷つけるので恐ろしいのである。
直接細胞を攻撃するのではなくて、老朽化した細胞が死亡した後の複製をつくるときのコピー情報であるDNAを壊すので、致死量の放射線を浴びても被害が出るまでに2週間程度は時間差が生じる。(通常の毒物とは大きく違い、大量被曝しても放射能の場合は被害が出るまで何もないので、この時間差を利用すれば完全犯罪も可能であるが、暗殺に使うには逆に時間がかかり過ぎて非効率なので、PLO議長でノーベル平和賞のアラファト暗殺以外の例がない)
放射性物質ポロニウム210の場合は放射線ではなくて、電子の流れであるベータ線を出すので電離作用は桁外れに大きいが、放射線のように遠くに飛ばないので外部被曝の危険性は低い(紙一枚でもベータ線は止めれる)
ポロニウム210の放射能被害は、内部被曝が中心だが食物として食べても大部分は直ぐに排泄される。ところが、呼吸で吸い込んだ場合には肺胞に留まり(粒子が細かいほど)半永久的に出て行かず膨大な内部被曝を引き起こす。

『たぶん、ポロニウム210でのアラファト暗殺を暗に警告することで、イスラエルによるイラン侵攻を防いだイギリス(ブレア首相)の深謀遠慮』

ハマスの精神的指導者ヤシン師をガザの執務室ごとミサイルで吹き飛ばして暗殺し、PLO議長(パレスチナの大統領)でノーベル平和賞のアラファトの殺害を公言していたイスラエルですが、欧米人の人権活動家の人間の盾が邪魔で爆殺することが出来ない。仕方がないので時間をかけて、放射性ポロニウムによって殺したと思われる。
ところが、リトビネンコ暗殺は2006年の出来事である。時期的にブレア(イギリス)やマスコミが大騒ぎした時期(2009年末から2010年)とは時間的に合っているようで、微妙に合っていない。時間にずれがあるのである。
2003年には偽の証拠をでっち上げてブッシュ(アメリカ)と二人三脚でイラクへの無理筋の侵略戦争を始めて大失敗したイギリス(ブレア)ですが、『ロシア(プーチン)がポロニウムでリトビネンコを暗殺した』と大騒ぎした当時ですが、実はイスラエルによる核疑惑を口実にしたイランへの奇襲攻撃が心配されていた。
イラク戦争の後始末だけでも大変なのに、イラクの何倍もの地域大国であるイランとの戦争は欧米(NATO)にとって間違いなく致命的な泥沼に陥ることは明らか。イスラエルのイラン奇襲攻撃だけは何としても防がないと大変なことになる。
しかし、欧米世界では反ユダヤは即座に政治生命を奪われる。
ブレア首相(英国)はロシア叩きに見えるが、実はイスラエルへの厳重な警告として、仕方なく『ロシア(プーチン)がポロニウムでリトビネンコを暗殺した』との根も葉もない恥ずかしい『真っ赤な嘘』を世界に振りまいたのである。


爆心地である原爆ドームの広島平和記念公園内にある「原爆の子」の少女と折鶴の像(1958年5月5日完成)

『放射性物質による暗殺では、長い年月が必要だったのでイスラエルによるアラファト暗殺以外に実行した例が無い』そもそも放射能は食べても直ぐに健康に影響しない

1945年の広島市へのアメリカの原爆投下から10年後の1955年に白血病で死去した佐々木禎子さんが「原爆の子」像のモデルで、1945年8月6日、2歳のときに爆心地から1.7kmの自宅で黒い雨により被爆。同時に被爆した母親は体の不調を訴えたが、禎子さんは不調を訴えることなく元気に成長した。
1954年8月の検査まではまったく異常がなかった。小学6年生の秋の運動会ではチームを1位に導きその日付は1954年10月25日と記録されており、偶然にも自身の命日となるちょうど1年前であった。
しかし、11月頃より首のまわりにシコリができはじめ、1955年2月白血病と判明。千羽鶴を折れば元気になると折り続けたが10月25日に亜急性リンパ性白血病で12歳で死亡した。

権威や信用力があるので(ばれた時に恥ずかしいので)白々しい子供だましの嘘をつく筈がないとの思い込み(善良だが愚かな一般市民の常識

アメリカ軍によるヒロシマナガサキの原爆攻撃での唯一の被爆国である日本では、放射能被害が遺伝子レベルであり『すぐに影響が出るとは限らない』事実を熟知しているし、その事実はヒロシマの爆心地で被曝してから9年間は元気に育っていたが10年目に死亡した折鶴の少女が象徴していた。
だからレベル7の核事故『フクシマ』で管直人民主党政権の枝野幸男官房長官が繰り返した『放射能は食べても直ぐに健康に影響しない』にも、腹立たしくはあるが科学的事実なので、日本人の場合は反発しながらも渋々ながら受け入れた。
ところが欧米世界では『リトビネンコ事件』の顛末で明らかなように、遺伝子を傷つける放射能の毒性が理解出来ないので『食べて直ぐに影響する』と勘違いしていたのである。
(★注、日本人でもリトビネンコ事件では大部分が勘違いしていたので、まんまと全員が騙されるが、これは放射能云々以前に、イギリスのブレア首相とか世界の大新聞が全員がグルになって、子供だましの真っ赤な嘘をつく筈がないとの『善意の思い込み』とか集団同調バイアスが大きく影響したと思われる)



それにしても前原誠司代表による民進党自爆時に、何故リベラル新党(立憲民主党)を立ち上げたのが『放射能は、食べても直ぐに健康に影響しない』発言で日本人全員を唖然とさせた最悪の人物の枝野幸男だったのだろうか。実に不思議な成り行きだ。幾らそれが科学的真理であっても言ってよいことと、言ったら悪いことがある。
(★注、それが原因したのか新コロ騒動対策の大失敗で与党自民党の支持率が激減しても、それに代わるべき立憲民主党は野党第一党だが支持率6%程度で長期低迷している。今のままでは政権交代など夢のまた夢)
日本共産党の志位和夫にしろ立憲民主党の枝野幸男にしろ同じで高偏差値の知的エリートで世襲議員の安倍や麻生のような無能ではない。それなりに実力を持っているので政治家の裏方の事務局長なら適任だが、致命的に演説が下手でしかも人望が無いのでそもそも政治家には向いていない。ましてや日本を代表する公党の党首の器でないことに何故当人が気が付かないのか不思議だ。


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核のネバダ砂漠死の行軍! (ローレライ)
2021-08-19 11:40:47
雪の八甲田山死の行軍ならぬ核のネバダ砂漠死の行軍ならぬ、整体実験のディズニー映画!
返信する
ジョージ・ヨシタケ (現田石)
2021-08-20 16:09:10
現田石です。
ジョージ・ヨシタケさんのことは、ローマ字で探せばたくさん出てくるでしょう。とりあえず、カタカナで探しても一つ出てきました。

命がけとは知らずに米軍の原水爆実験を記録し、歴史の闇に葬り去られたカメラマンたち - Gigazine
2010/9/21 -半世紀を経て情報が公開されつつある中、その極秘撮影チームの数少ない生存者の一人George Yoshitake氏が当時を語っています。 詳細は以下から。Capturing ...

ここで3番目のカラー写真で最近の姿が映っているのがジョージ・ヨシタケさんのようです。そこでの発言も引用。

Yoshitake氏によると、撮影にあたったカメラマンや立ち会った人々は被爆量がわかるバッジを全員身につけ、実験場からの距離に応じて1日~1週間に1度、そのバッジを提出していたとのこと。「被爆の危険性については知らされ、例えば髪が抜け落ちるかもしれないといったことなどは我々も覚悟していたのですが、まさか死ぬことになるとまでは誰も考えていませんでした」とYoshitake氏は回想します。「友人のカメラマンたちも多くが亡くなりました。わたしはいまだにかなり健康で、この年まで生きることができたので、数少ない幸運な生存者の一人と言えるでしょう」

確かに恐怖のディズニー映画!
返信する
機密指定(情報封鎖)の基準が分からない??? (宗純)
2021-08-21 10:20:40
まさに「目からうろこ」級の大発見。

今回のNHKスペッシャルたけしのその時カメラは回っていた「世界のプロパガンダ」とか
8月6日付けナショナルジオグラフィックから分かることは、アメリカCIAなどの諜報機関とか新聞テレビなどのマスコミ報道機関の仕事とは情報を集めることでも、報道することでもなくて、
多くの善良な人々が勘違いしているが、一番大事な役目とは、みんなで一致団結して情報を隠すことだったらしいのですよ。まさに挙国一致の大本営発表のアメリカ版。
どちらも秘密でもなんでもなく、公開で行ったもので、大勢が関係していて本来なら絶対に隠せない内容なのです。ところがアメリカが機密指定していた不思議な代物。
一旦は広く公開する。
ところが方針を180度転換して機密にしていたのですから、普通の常識的判断なら、いくら頑張ってもあちらこちらから機密が漏れてしまう。
ところが完璧に半世紀も隠し続けていたのですから驚くやら呆れるやら。酷い話です。

しかも、機密指定(情報封鎖)の基準が誰にも分からない???
この「逝きし世の面影」ブログでも2020年6月頃に三つの記事を
アフィリエイト、商用利用、公序良俗等の規約違反により、又は、法令上規定された手続により現在、3件の記事を公開停止させていただいております。
と削除されてしまう。

オバマとIS(イスラム国)とPC(ポリティカル・コレクトネス)
2020年07月01日 | 軍事、外交

これ等は6年前の画像がグーグルの禁止ルールの触れたらしいのです。
ところが今回のことで調べ直してみるとPC内に保存していた画像ごと、すべて削除されている徹底ぶり

当初は私は極悪リベラルメディアのPC(ポリティカル・コレクトネス)に引っ掛かったと勘違いしていてんですが、安倍晋三首相がイスラエル国旗のダビデの星の下で喋っている画像も削除の対象なのですよ。ピンマイク付きのインチキISISイスラム国のジャーナリスト首切り画像ならポリコレの可能性があるが、安倍首相とダビデの星は???ユダヤタブーに抵触していたので禁止されたとすれば無茶苦茶。
返信する

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