（続）思いっきり足を引っ張る

飯山陽‏ @IiyamaAkari

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飯山陽『 イスラム2.0』五刷決定、みなさまありがとうございます！さんがصحيفة الرؤيةをリツイートしました

会見の冒頭にゴーンが「私はレバノン人であることを誇りに思う」とアラビア語で述べ小さな拍手がわいた場面。なお日本でゴーンとされるこの人の名は、アラビア語ではゴスンとなる。「ゴغ」は喉の奥から出す音で、「スص」は普通のスではなく重たいスであり、両方とも日本語にない音なので説明しにくい。
（ゴーンが会見で使っていたアラビア語、フランス語、英語は中東研究者必修言語ですが、ゴーンは日本語は全然しゃべれないので、私の勝ちだ！…とひとり勝利宣言しておりました。）★注、記者会見でゴーン「日本語はだめだよW」と笑うと会場にいた外国人たちも全員笑った。（笑わなかったのは日本人だけ）

『グローバルスタンダードとローカルルール』

 

abemaTVがゴーンのベイルートでの2時間半の記者会見の完全ノーカットで中継していた。何とも長くてくどいが、相手が根負けするまで何度でも繰り返し自説を言い続けるのもグローバルスタンダード（世界基準）としては当然の手法である。

長い間ゴーンは、コストカットの陳腐なスローガンで日本政府（経産省）と二人三脚で日本を代表する自動車会社（日産）の土台をぼろぼろにした犯罪行為は許せないが、日本の司法システムに対する根本的な批判は、世界のメディアが大いに注目している。

「人質司法」と呼ばれる、長期の拘留、自白偏重（強要）などが最たるものだが、他に「推定無罪の原則」（presumption of innocence）の無視、というより、むしろ「推定有罪」がまかり通っていること、被告は全く情報発信できない中での検察の意図的なリークによる情報操作についても告発していた。これは公務員の守秘義務違反という違法行為である。
マスコミは国家権力の明らかな（コストカットで全員で誉めそやしていた時と同じで）その犯罪行為を告発するどころか、誰も彼も瓜二つ同じ態度で検察リークを大喜びで大宣伝。まさに挙国一致の大本営発表の完全復活である。

 

ゴーンのベイルートでの2時間半の記者会見を取材できたのは「日本のメディア」としてはテレ東（東京ローカルの地上波）と”Shogakukan”（小学館）だけだった。
ところが欧米リベラルメディアは逆にほぼ全員が参加した今回のベイルートでの記者会見ですが、これ、去年末の安部お友達記者の強姦もみ消し裁判勝訴での詩織さん記者会見と、一つながり。（一つのコインの裏表ではなくて、同種の危険な事件・事故が連続して起きていた異常事態）
未開で野蛮。欧米民主主義と敵対する異質な日本との危険なプロパガンダ。日本人の一人として、これ以上怖い話はない。

 

 

普通の近代国家の刑事裁判では日本国の森雅子法務大臣記者会見の主張とは逆に被告側は黙秘の権利がある。対して、検察側が少しの疑いもなく有罪を証明する義務がある程度はイロハのイ。中学生でも常識である。

森大臣ですが今回の記者会見では、裁判所が厳格に判断をして逮捕状を出している（だから推定有罪だ。→だから逃亡は重罪だ）と言っているのです。ところが、それなら詩織さん強姦事件の逮捕状もみ消し事件は、安倍政権による重大犯罪ですよ。

東京五輪招致汚職容疑、JOC竹田会長を訴追手続き　仏当局 2019年1月11日　BBC

まず、この人を仏に引き渡してから、ゴンの引き渡しをレバノンに要求してはどうだろう？（常岡浩介元容疑者）

同じくペルーから逮捕状が出ていたアルベルト・フジモリもかくまうべきでなかった。?

今回、志位和夫共産党委員長が、安易に裁判所がゴーンの保釈決定をしたと受け取れる内容のツイートをして謝罪訂正に追い込まれたが、・・・政治判断の悪さには呆れるばかり。これでは共産党は絶対に勝てないでしょう。

 

三浦瑠麗 Lully MIURA‏認証済みアカウント @lullymiura 1月9日

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ゴーン事件のそもそもの問題は日産のひどいコーポレートガバナンスだと思う。
だから取締役会で軌道修正すべきところを検察に通報し、通報者のSAR権行使の日時ずらしを不問に付し、将来のコンサル契約オファーでしかない金額について有価証券報告書虚偽記載で逮捕して、日産の企業価値を大幅に下げた。

 

司法もメディアも、経済犯罪（の疑惑）の扱いには均衡性を持たせなければならない。正直、ゴーン氏の上昇志向の強さや金銭欲から生じた疑惑と、日本を代表する銘柄の何年にもわたる粉飾決算とは重要度は比較にならない。本来、ゴーン疑惑は取締役会で問題とするべきような事柄だ。

 

だからクーデター説に依らずとも、ひどいガバナンスで株主が損害を与えられたという一点で批判できる。
今はむしろ別の議論として、日本国籍しかない非・億万長者が人質司法に囚われ、検察から違法に漏らされた情報を垂れ流すメディアに攻撃される場合、それが自分だったらどうするのかを考えるべき。

（わが日本国では札付きの右翼国粋主義の低能ネトウヨ学者（三浦瑠璃）の方が、政界最左翼の日本共産党委員長（志位和夫）よりも左翼に見えるのですから世も末）

★注、除夜の鐘ならぬゴーン亡命で２０１９年が暮れ、２０２０年の年明け早々のスレイマニ暗殺に対してはイラン弾道ミサイルが8日未明に、翌９日未明には日本の森法相の自爆攻撃と不吉な事柄が連続する。