逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

もうひとりのマララ

2015年11月20日 | 社会
『欧米からは完全に無視…“もうひとりのマララ”の悲惨な境遇』日刊ゲンダイ

「すごく怖かった。あの時のことは絶対に忘れない」
“もうひとりのマララ”と呼ばれるパキスタン人のナビラ・レフマンさん(13)が来日。都内で16日会見し、3年前にその身を襲った空爆の恐怖を語った。
ナビラさんがノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさん(18)と比べられるのは、母国のパキスタンで同じようにテロの犠牲になったからだ。しかし、その後の境遇はまったく違う。
女子教育を訴えてタリバンに襲撃されたマララさんは、英国の病院で先端治療を受けて回復。英国にとどまり、学生生活を送っている。一方、ナビラさんは農作業中に米軍の無人偵察機にミサイル攻撃を受けて負傷した。
祖母も失ったナビラさん一家に対し、パキスタン政府は「米政府の責任」と突き放し、何の補償も受けられずに故郷を追われた。国内難民としての生活を余儀なくされている。
ナビラさんの招聘に動いた現代イスラム研究センターの宮田律理事長はこう言う。
「加害者が〈誰なのか〉で欧米政府やメディアの対応はここまで違うのかと愕然とします。タリバンの被害者のマララさんは〈自由の象徴〉のごとく祭り上げられているのに、米国の被害に遭ったナビラさんは完全に無視されている。13年にナビラさん一家は渡米し、米議会の聴聞会でスピーチしたのですが、出席した議員はわずか5人。報道はほとんどされず、帯同する予定だったナビラさんの担当弁護士は入国を拒否された。今回の招聘にあたっても、在イスラマバードの日本大使館はビザ発給に非協力的でした」
米国は過激派組織「イスラム国」に対する空爆を続け、その成果ばかりが伝えられるが、その裏で多数の民間人が犠牲になっている現実がある。
2015年11月18日 日刊ゲンダイ

『欧米の対テロ戦争のプロパガンダとしてのマララ』

ノーベル平和賞授賞など欧米世界が天まで持ち上げるマララさんですが肝心の現地パキスタンでは評判が実に悪い。
基本的に、余りにもパキスタンの一般市民の生活とか教育環境と桁違いにはかけ離れているのです。
全パキスタン私学連盟会長とか、地元の報道人の多くが、欧米向けの『私はマララ』の記述内容が、事実ではないインチキ(欧米のプロパガンダ)だと思っている。
マララのストーリーは、普通の知識とか経験がある欧米先進国の善良な人々を騙す目的で書かれているプロパガンダの見本の様な話なのです。
それにしても誰でも自分を標準(物差し)として物事を判断するのですが、マスコミは今回誰もパキスタンのスクールバスが軽トラックを改造したものだとは報じない。(欧米のマスコミ報道には数々の疑惑がある)
パキスタンの事実に明るい関係者の全員が、タリバンによるマララ銃撃が真っ赤な嘘だと思っている事実は重いでしょう。
マララ銃撃の様なテロ事件は少しも珍しく無いが、『私はマララ』のように至近距離から銃撃されて頭に二発、首筋に1発。合計3発の命中弾を受けて生残る確率はゼロ。
マララさんが助かった原因とは最初から殺害の意思が無く、怪我を負わせてイギリスに搬送することが目的だったとしか思えない。欧米の対テロ戦争のプロパガンダとして作られた(醜い現実を覆い隠す)美しいフィクションが『マララ』だった。




『対ISの戦いに加わった少女のその後、・・・』

「仲間がISに殺されている間は、穏やかに暮らせない」-ISと戦うクルド系デンマーク人の少女

クルド系デンマーク人のジョアンナ・パラニさんは、イラクでテロ組織「IS(イスラム国)」と戦うクルド人部隊ペシュメルガに入隊した。
しかしデンマークに帰国した時、当局にパスポートを没収され、「国家にとっての危険人物」と認定された。
パラニさんは、
「私はISがコバニとシンジャルを占拠した時に戦に加わることを決めました。なぜならそこでは一般の人たちが襲撃されたからです。
私がまだデンマークにいた時、仲間のクルド人たちが殺され、誰もどうすることもできませんでした。私はとても辛く、穏やかに暮らすことができませんでした。そのため私は、戦うために学校、友人、趣味を置いて出かけたのです」。
イラクのクルド人武装部隊ペシュメルガは、ISとの戦いで成果を出していた地域で唯一の部隊。
帰国したパラニさんを待っていたのは、予期せぬお出迎えだった。
「私は休暇を取っていたので、家で15日間過ごそうと思っていました。ですが警察は、私のパスポートを没収し、私にはデンマークから出国する権利はないという書簡を書きました。それは、私が『国にとって危険』だからだということでした。そこには何の根拠もありません。
なぜならデンマークはISと戦っている国々の連合に加わっているからです。弁護士と一緒に、この処置の取り消しを求めるつもりです」。
2015年11月19日ロシアの通信社スプートニク
(一分抜粋)



『アメリカや有志連合のISIS(イスラム国)空爆開始から1年半(ロシアの空爆からなら1ヵ月半)でやっと本気モードになる』

『ロシア(プーチン)参戦で、今までのプロレス(八百長の出来レース)から本物の戦争に変化した対テロ戦争』

『ロシア航空宇宙軍 シリアでテロリストの石油タンクローリーに対する「スイープ」を開始(ビデオ)』
ロシアの戦闘機は18日、シリアでテロリストが所有する石油タンクローリーに対する「スイープ(自由な狩り)」を開始した。ロシア軍参謀本部機動総局のカルタポロフ責任者が発表した。
また18日、爆撃機Su-34が、テロ組織「IS(イスラム国)」の石油の採掘、加工、輸送施設への攻撃に着手した。
2015年11月19日スプートニク

『米主導のIS燃料輸送車攻撃で高まる「油田大爆破」報復の恐怖』日刊ゲンダイ
米仏の「イスラム国」に対する攻撃が本格化する中、ある軍事作戦が関係者に衝撃を与えている。
米軍が主導する有志国連合が、イスラム国の石油燃料輸送車を攻撃したというのだ。
資金源を断たれたイスラム国が、報復の油田爆破を行う日も近いのではないか。専門家は最悪の事態を想定している。
有志国連合は17日までにシリアで盗難石油の燃料輸送車を総攻撃、116台を破壊した。
石油はイスラム国にとって重要な資金源のひとつ。昨年、シリアやイラクで奪った石油燃料は、平均で1日100万ドル(約1億2300万円)にも上るという。
有志国連合は輸送車の運転手が非戦闘員との理由で攻撃は控えてきたが、パリの同時多発テロを受け、資金源根絶を優先するべく、総攻撃を行った形だ。
軍事ジャーナリストの神浦元彰、
「イスラム国はクルド人らが持っている石油を奪って、資金源をつくってきた。いわば、石油で大きくなった連中です。今回、燃料輸送車を攻撃されたということは、動脈を断ち切られたということ。追い詰められたイスラム国は今後、何をやってもおかしくありません」
■世界経済に大打撃も
そこで懸念されているのが“油田爆破”だ。これまで有志国連合が燃料輸送車を攻撃しなかった本当の理由は、仮に攻撃した場合、イスラム国がイラン、イラク、サウジアラビアの油田を“報復”攻撃してくることを恐れたためといわれている。
外交評論家の小山貴氏、
「イスラム国はアルカイダより危険で手加減を知らない。これだけ世界を敵に回したら、普通だったら一度引いたりするが、どんどん暴走しています。仮に欧米やアジアで、あと1カ国でもテロが起きたら、“多国籍軍”を展開することになる。イスラム国としては窮鼠猫を噛む状態です。湾岸戦争でイラク軍がクウェートで石油火災を起こしたり、イラク戦争で石油パイプラインが爆破されたことが思い出されます。もし、油田爆破が起これば、石油価格が大きく変動し、世界経済に大打撃を与えるでしょう」イスラム国の資金が尽きた時、中東は炎の海に包まれることになるかもしれない。
2015年11月19日 日刊ゲンダイ
(一分抜粋)

『IS壊滅目指す米仏 「アサド政権打倒」棚上げで早くも大失態』
フランスのオランド大統領は16日の上下両院合同議会で、近く米露両国の大統領と会談することを表明、「対テロ共同戦線」での連携強化を宣言する。
米仏はアサド政権打倒を目指し、シリア支援のロシアと対立してきた。
それがロシアと握手しようというのは、米仏が誤りを認めざるを得なくなったからだ。
オランドは表向き「眼前の敵はアサド政権ではなくISだ」、オバマ大統領も「攻撃対象をISに絞り込むことが重要だ」と誤魔化すが、「アサド政権打倒はあきらめる」という意味だ。
軍事評論家の田岡俊次氏、
「米仏が本気でIS全滅を目指すならば、アサド政権と和解し、シリア政府軍と一緒に戦うしかない。航空攻撃だけでは、全滅は困難です。
米仏がアサド政権打倒を公言している限り、シリア政府は米軍、仏軍の地上部隊を受け入れられない。アサド政権と協力して、シリアの2大反政府勢力である『IS』と『ヌスラ戦線』を打倒し、内戦が終結すれば、難民の流出も止まる。
国外に逃れた400万人のシリア難民、760万人の国内避難民も帰郷できる。
一方、もし、アサド政権が倒れれば、次はISとヌスラ戦線の内戦が始まり、難民は帰れない。そもそも、米仏がアサド政権打倒を目指したことが、今日の事態の混乱を招いたのです」
■戦う前からズッコケた
とりわけ罪深いのが米オバマ政権で、2011年に始まったシリア騒乱の際、米はロシア、イランと友好関係にあるアサド政権打倒のチャンスとみて介入、「自由シリア軍」をつくった。
しかし、当初のもくろみは外れて、アサド政権は倒れず、米国は「新シリア軍」をつくろうとしたが、これも失敗。内戦は4年間続いている。
今更「アサド政権打倒は棚上げ」と言うのは滑稽だ。
田岡俊次氏、
「つまり、米国の情報はことごとく間違ってきたのです。米国はイラクに侵攻した時、イラク人は米軍を歓迎すると思っていた。
米国は16の情報機関を持ち、15万人の要員を抱えていますが、全部の情報を上げるわけにもいかないので、国家安全保障会議の要求に応じて情報を出す。それでは、上層部の思い込みを補強する結果になりがちです。
日本はこんな国と集団的自衛権を行使し、共闘しようというのですから、危ない話です」米仏は戦う前に面目丸潰れになったということだ。
2015年11月19日 日刊ゲンダイ
(一分抜粋)


関連記事
タリバンに銃撃された少女がノーベル平和賞を授賞(パキスタンのアウンサンスーチー?)
2014年10月13日 社会
(パキスタン北西部のスワット地区は、特にイスラム原理主義者の多く住む地域であり、首都周辺とは大きく教育事情が違っている。マララ・ユスフザイは一般のパキスタンの少女とは別世界(特権階級)の住人であり、ノーベル平和賞の授賞は余りにも胡散臭い、露骨に政治的なノーベル政治学賞なのである)

(続)、タリバンに銃撃された少女がノーベル平和賞を授賞(参考資料)
2014年10月14日 社会
(パキスタンから見えてくるマララさんの姿は2003年のアメリカ軍のイラク侵攻時の19歳の女性兵士ジェシカ・リンチの劣化コピーかも知れない。英雄的働きで負傷した19歳のジェシカさんに勲章が授与されるが、後に英雄伝説や救出劇は米軍による戦争プロパガンダだった事実をジェシカ本人が暴露するが、『私はマララ』の内容がジェシカ神話と同じ構図)

ニュース逆さ読み。マレーシア機は米軍が撃墜した、マララはテロリストだ
2014年12月25日 政治
アフガニスタンでの灌漑などの人道援助をしていた中村哲医師のペシャワール会日本人スタッフが現地武装勢力に殺された事件では、パキスタン在住の『オバハンからの気まぐれブログ』では、このようなことは十分に起きることだと指摘する。
ボランティアでは、助けれるのは極小数であり社会の根本の解決には結びつかない。日本人ボランティアに助けられた1人は自分の幸運を神に感謝する。
ところが、逆に助けてもらえなかった残りの99人は、助けなかった日本人ボランティアを恨むのです。教育を受けた失業者は自分たちの貧困の原因に気がつき怒りを募らせる。

プーチンの決断からたった1ヶ月で結論が出た「シリア内戦」
2015年10月31日 軍事、外交
国会議員が日本国首相(最高責任者)になる日本とは大違いで、アメリカの場合には州政府首相(州知事)から大統領になるのが普通で、その例外が150年前に最初にアメリカ大統領として暗殺されたリンカーンと半世紀前に最後に暗殺されているケネディとオバマの3人だけが上院議員出身の大統領。
リンカーン暗殺は南北戦争の軍資金目的の政府紙幣の発行で、ケネディ暗殺の動機も政府紙幣の発行計画阻止で、同じ狙いだった可能性が高い。
リンカーンを意識的に真似ているオバマの3度目の正直ですが、政府紙幣の発行の成り行きは『一寸先は闇』。


コメント (4)   この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 日本一の売春街飛田の顧問弁... | トップ | 虚構だったネットウョの大繁殖 »

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
マララとナビラ: 天地の差 (海坊主)
2015-11-19 23:40:04
ナビラの来日を「マスコミに載らない海外記事」の記事で知りました。こちらでも取り上げられていたことを嬉しく思っています。下記記事にコメントを寄せていたことを思い出しました。

マララとナビラ: 天地の差
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-0501.html

「善いインディアンは死んだインディアンだ」と喝破した米国為政者が居たように、被害者には善い被害者と悪い被害者が居る、ということなのでしょう。タリバンの被害者であるマララは善い被害者であり、米軍の無人偵察機の被害者であるナビラは悪い被害者であるとするその御都合主義は、ウクライナ、シリア、イエメン、パレスチナで増え続ける犠牲者に対しても有効となっています。私達が生きる現代も「善か悪か」というマニ教的二元論が平気でまかり通ってしまう点において中世となんら変わりません。
やっと14年も続いていた対テロ戦争の店じまいが迫っているのか (宗純)
2015-11-22 15:54:42
海坊主さん、コメント有難うございます。

昨日のテレビニュースでは、この『もう一人のマララ』が放送されていましたよ。9・11から14年もかかったが、
やっと14年も続いていた対テロ戦争の店じまい大バーゲンセールが迫っているのかも知れません。
パキスタンの無人機によるアメリカの卑劣極まる暗殺ですが、実はオバマの前のブッシュの時に始まったが、
今のように本格化させたのは今のオバマ大統領ですよ。
此処にきて風向きが少し変わってきているのですが、これはオバマの神通力が薄れたのか、それともアメリカの神通力が失われたのか?
たぶん、オバマがチェンジを行っているのでしょう。
シリア内戦ですが、実はリビア内戦と同じ構図でアメリカの気に入らない世俗政権を『独裁』の汚名を着せて、アルカイダとかISISを使って打倒するというもの。
本気でアメリカ軍が空爆する気なら、到底1年以上も続かない。アルカイダもIS(イスラム国)も実はアメリカが仕組んだよ傭兵組織。
悪役のヒールと善玉のベビィフェースとのプロレスが、対テロ戦争が14年も続いている実態だったのですが、
ロシアのプーチンが突然乱入することで、せっかくの安全なプロレス興行が台無しになる。
今朝のサンデーモーニングでは、アメリカやNSTOや湾岸産油国の有志国連合軍の空爆は1日あたり20回だが、プーチンのロシア軍の場合は500回だと、その違いを説明していた。しかし、回数ではなくて標的が丸っきり違っている。
米軍はプロレスなので派手に見えるが相手に致命的なダメージを与えないように気をつかっている。
ところが、対照的にプーチンンのやり方は如何にISISにダメージになるかが目的なので丸っきりやり方が違う。
そもそもアメリカがISISを制裁する気があるなら石油取引の銀行口座など経済封鎖が有効だが今まで何もしていない。ロシア軍の石油施設への空爆で、やっとアメリカ軍もインチキなプロレスから仕方なく本気モードになったようです。
ナビラ募金 (海坊主)
2016-03-28 23:41:59
「もう一人のマララ」ことナビラとその兄弟達の通学支援のため、一般社団法人「現代イスラム研究センター」がナビラ募金への協力を呼びかけているそうですね。マララの陰に隠れてしまっていますが、彼女達を支えようという活動があることを知って、つい嬉しくなりコメントしました。ペシャワールの私立学校に通学しているそうですね。

毎日新聞「パキスタンの少女 ナビラさん通学支援で募金呼びかけ」
http://mainichi.jp/articles/20160322/k00/00e/040/141000c
オバハンからの気まぐれブログ (宗純)
2016-04-03 15:31:12
海坊主さん、コメント有難うございます。

ノーベル平和賞を受賞したマララですが、地元のパキスタンでは非常に評判が悪い欧米が勝手に作り上げた偶像というかヒコニャンやクマモンのようなユルキャ。理研の利権だったSTAP細胞の小保方さんと同じ立場でしょう。
『オバハンからの気まぐれブログ』
パキスタン在住30数年のオバハンが、気まぐれにお届けいたします!
http://blogs.yahoo.co.jp/kimagure_obahan
ですが、更新の頻度が極端に落ちて開店休業状態に、
アメリカが対テロ戦争で露骨に介入した結果、パキスタン情勢が極めて悪くなっているようで心配です。

コメントを投稿

社会」カテゴリの最新記事