逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

情報難民と情報貴族の二極分化(インターネットとマスメディア)

2014年02月23日 | 政治

『アメリカ政府が日本(安倍政権)を北朝鮮(仮想敵国)扱い』

今アメリカ大使館が行っているのNHKの取材拒否ですが、これは日本がアメリカから北朝鮮のような仮想敵国として扱われているという意味ですよ。
人間のくずの安倍晋三が大嫌いな護憲派や左翼としても『いい気味だ』とか『自業自得だ。ざまあ見ろ』と暢気に喜んでいる場合では無い。
日本国は危機的な状態で、目の前に恐ろしい敗戦(国家の崩壊)が迫っている。(米国が安倍やNHKを嫌っているのではなく、日本に嫌悪感を持っているのである)
衛藤晟一首相補佐官(参議院議員)が『同盟国である日本を大切にしろ』と発言して、批判され即座に取り消した。ところがである。
実は『同盟国なら大切にする』の部分だけなら100%衛藤晟一の主張は正しい。少しも間違っていないのである。
同盟国ならピョンヤン放送のような政府広報であるとしても喜んで取材を受ける。
NHKが政府広報だから信用できないと取材拒否する今のアメリカ大使館の発想は根本が狂っている。(ただし、日本が仮想敵国であるとすると全ての辻褄が合うのですから恐ろしい)
どうもアメリカは、密かにルビコン川を渡って仕舞ったらしい。
そもそも去年の麻生太郎の『ナチスの手口を真似る』馬鹿話と同じで、人間のくずの安倍晋三周辺の極右国粋主義の暴言は、迷惑であるが犬が電柱に小便をするとか猫が柱に爪を立てるのと同じ種類の話なのです。
元々の彼等の持っている習性なので、幾ら叱っても懲りずに何遍でも繰り返す。
今のように本気で電柱の小便や柱の傷を殊更言い立てるアメリカですが辻褄が合っているようで少しも合っていないのである。
アメリカは、今までは靖国参拝で一度も抗議していない。今回が初めてなのであるが『遺憾』をすっ飛ばして外交では最も重い『失望』を表明している。
『失望』とは双方が価値観を共有していないとの意味であり、普通なら同盟国に使わない外交用語なのです。
今回のような電柱への小便(靖国参拝)程度の些細な話を『絶対に許さない』の本当の意味は、日本が何時までも米国のペット(同盟国)であることを『許さない』との決意表明でしょう。(残念ながら今のマスコミ報道では日本の仮想敵国化との発想がゼロ)

『戦勝国として振舞う日本(安倍晋三)と、苛立つ世界(アメリカなど戦勝国)』

日本は第二次世界大戦で大敗北を喫して、ポツダム宣言を受け入れ1945年8月15日に無条件降伏する。
今の日本政府が行なっている(行おうとしている)数々の試みですが、一言で表現すると『日本は戦勝国として振舞っている』のです。
7年前の第一次安倍内閣の掲げた『戦後レジームからの脱却』の意味は、敗戦国日本からの脱却の意味だった。
教育基本法の廃棄や防衛省の創設、国連の『常任理事国入り』など、どれも今までの敗戦国から今後の日本は『戦勝国として振舞う』との宣言であると見ると分かりやすい。
日本(安倍政権)の戦勝国宣言に対して中国が今のように猛反発するのは当然であるが、実はもっとも怒っているのは戦勝国総代であるアメリカだったのである。
唯一の超大国アメリカは目に見える世界最大の軍事力や経済力を持っているだけではない。
そのスーパーパワーの源泉は新聞テレビ出版などのマスコミだけではなくハリウッド映画やぐーグルやマイクロソフトやロック音楽やディズニーアニメにいたる文化全般による情報宣伝力にこそ最大の秘密があった。
ツイッターやフェイスブックなどは全てアメリカが管理しているので盗聴などはやり放題で、今の欧州諸国ではアメリカの一国支配を脱する目的で、米国を経由しないネット網の構築が構想されている。
唯一中国だけは既に自国内で独自のインターネット網の構築を行っているが、我が日本では『ネット網が米国に全面支配されている』との発想自体が希薄なのです。(ましてやマスコミが支配されているとの発想はもっと希薄で皆無に近い)

『ネット(ミニコミ)と新聞(マスコミ)の大戦争?』

22日の毎日新聞コラム『カエルに学ぶ”全体見る目』で、香山リカが50代は『新聞・テレビ派』と『ネット派』半々だが、両者が集まってもが話題が噛み合わない。しかもネットを多用する人たちは一般的に『新聞やテレビは真実を報道していない』と思いがちで、誰かが『テレビで見たんだけど』と言うと『ダメよ、テレビなんかに頼っちゃ!』と否定し、場の空気が険悪になることさえあると書いている。
香山リカのコラム記事ですが、何が言いたいのかが不明だが、如何も福島第一原発事故後の放射能汚染を婉曲に書いているらしいのである。
日本人のマスコミに対する信用度は世界一であり、何も50代に限定しなくとも福島第一原発事故の深刻な放射能被害以外では、『ダメよ、テレビなんかに頼っちゃ!』と否定する日本人は何処にもいない。
小学生でもあるまいし。
大の大人がテレビの視聴程度の話で、香山リカが言うような『場の空気が険悪になること』など絶対に『有り得ない』のである。
ただし、暴走して収束の目途さえ立たない『福島第一原発事故』とか深刻化する『放射能汚染』の被害では話は別で、子供達の命と健康が危機に晒されているのである。
香山リカが、『福島第一原発事故』とか『放射能汚染』を一言も書かないから、折角の文章が意味不明に陥るのである。
香山は『反原発は引きこもり』とのお馬鹿記事を書いて袋叩きされた過去があるので、過剰反応したのであろう。
この大馬鹿者は『カエルに学ぶ』どころか、カエル程度の知性も無いのか。
2011年3月11日の福島第一原発事故以降はネットとは無関係に、新聞やテレビに出て来る権威ある政府閣僚や与党幹事長、専門家知識人や東京電力が恥ずかしげも無く、白々しい見え透いた嘘八百を垂れ流す、あまりにも浅ましい姿を日本人の全員が目撃している。
『マスコミは真実を報道していない』程度の軽い話では無いのである。

『インターネットの出現で情報難民と情報貴族に二極分化する世界』

我々のような普通の大人が理解不能の嫌韓嫌中(ネットウョ)がネット上に大発生している。
可哀想な子供達ですが小林ヨシノリなど漫画で真実を知ったと勘違い、『教師や大人や社会に騙されていた』と怒り狂っているのですが、幾ら頭が空っぽで目が節穴でも酷すぎる。
いま新しい『インターネット』の出現で、情報貴族と情報難民の階層化が進み、『情報の無政府状態』が出現しているのである。
ネットが無い時代の今までの新聞は権威は不動で世論形成には絶大な威力があった。
特に日本では欧米とは大違いでオピニオン紙(クオリティ・ペーパー)と大衆紙が同一。世界に例が無い巨大新聞が、世界的に珍しい記者クラブ制度とクロスオーナーシップで新聞テレビが完全に同一の横並び、寸分の違いも無いニュースを流す。
『同じ』なので市民が『間違いない』と誤解して新聞等マスコミの信用度は世界的に見て異常な高さになって仕舞った。
多くの日本人は一番信用度の高い新聞紙面の社説の論調をそのまま採用する、最も知的負荷の少ない世界解釈法を行っていたのである。
政府やマスコミなど権威ある存在は『間違いがない。白々しい嘘は絶対に付かない』と信じていて、多くの人々は大手の新聞論調などに自分の判断を丸投げしていた。
ところがインターネット情報の出現と新聞情報の相対的劣化で、横並びで均質な日本の特徴だった『情報平等主義』がいま崩れようとしている。
インターネットでは『クオリティーの高い情報の発信者』や『情報価値を適切に判定できる人』に良質な情報が排他的に集積し、そこに良質の情報を求める人々がリンクを張るので情報貴族が出現した。
逆に、情報の良否を判断できないユーザーのところには、ジャンク情報が排他的に蓄積される傾向があるので情報難民化する。
良否の判断ができない(能力が低い)ネットユーザーの特徴は、『自分は世の中すべての悪の根源を知っている。』という全能感を持つことであろう。
薬物中毒と同じで一度歪んだ『全能感』の快感に浸てしまうと、なかなか抜け出せなくなる。彼らの不幸は、自分が『情報難民』だということを知らないことなのです。
ネットの出現で、誰にでも高度の知識や情報が手に入る情報革命が起きたのは誠に喜ばしい。
知識を獲得するには長い時間の努力と能力が必要であり、『平等』のイメージとは大違いで一部知識層の独占的な占有物(差別的)だったのである。
とこらか情報革命で入手が平等で簡単になった分、困ったことに大量の偽者も混じるので今まで以上にメディアリテラシーの力が必要になった。
『便利なものほど不便である』との摩訶不思議なパラドックスによって、インターネットでの情報平等化ではなく、逆の情報難民と情報貴族の階層化(二極分化)が生まれたのである。

『反知性主義としての日本の右翼』

英国のBBCは日本の右翼を歴史否定主義と呼んでいるが、過去の歴史を自分の主観(名誉か不名誉か)で勝手に修正できるとする『作る会』などは今までの人類が積み重ねていた知性に対するあからさまな侮蔑であり、反知性主義と呼ぶほうがより適切であろう。
歴史に限らず客観的な科学的事実とは、人々の主観とは無関係に存在しているので否定も修正も不可能なのです。
本来の『右翼』と『左翼』と『保守』の違いとは、社会科学的に判断すれば、
『保守』とは現在に依拠し、現在を守る勢力のことで、土台からの根本的な造り替えは警戒するが、漸進的な改良を最善と考えている穏健思想で、少しずつ着実に前に向かって動いて行くところに特徴がある。今までの古き良き権威や伝統を『守り』『保つ』政治姿勢で現在の生活や体制に基本的に満足している。
現状に不満はあるが右翼や左翼より相対的に小さい。
『今』にまったく不満で社会の根本的な改革を主張しているのが『右翼』や『左翼』で、現状に『満足出来ない』だけなら同じだが、両者は時間軸が違っている。
左翼は未来に自分の理想を期待し、右翼は『失われた理想の過去に立脚して現在に異議を申し立てる』思想や勢力のこと。
思考形態なら右翼は情緒的・主観的に判断し、左翼は理論的・客観的に判断しようとする。
政治的なスタンスで右と左を分類すると、『左』とは社会を上と下(強者と弱者)に真っ二つに分けて、自分を下(弱者)側に味方して上(強者)に抵抗していると思い込む。
『右』の手法も矢張りまったく同じで、社会を真っ二つに分ける。
違うのはその分け方だけ。
右翼は、世の中を内と外に分け自分を『内』に分類し、それ以外の全てを『外』(内に敵対する危険な存在)と認定する。
結果的に左は『上』(権威や権力を持った強者)を攻撃するので必然的に連敗する。
右は自分が『外』だと思ったものは社会的な弱者でも見境無く攻撃するので良識ある大人に嫌われる。
典型的な弱者である落ちこぼれのニートやフリーター(ネットウョ)が、『弱者の味方』と自分で思っている『左』を攻撃するなどの不思議な現象は社会を『上下』か『内外』かの、『分け方の違い』での衝突と考えれば分かりやすい。

『驚くほど小さい左右の違い(脳内メルトダウン)』

右翼が頭が空っぽで目が節穴なのは当然であり何の不思議も無い。理論的だから左翼になって阿呆だから右翼になる。逆なら驚きである。
ところが驚くことに日本だけは世界の例外で、左翼も右翼も内容的に違いが無い。
右翼の特徴である『世の中を内と外に分ける』手法ですが、これは『絆による日本的共同体』(ムラ社会)の典型的な特徴でもあるので、我が日本国では左翼とて例外では無い。困ったことに内外に分けるのである。(密かに右翼の悪い部分を真似る)
超越的な価値観が無い日本では、左翼さえ簡単に右傾化するのですから面白い。
日本では左右の違いを簡単に克服して、挙国一致現象が起き易いので、右翼左翼の分類は外国ほど大事では無い。
みんなが思うほど、左右の立場にそれほど大きな意味が無い。
根本的な大きな違いがあるのは、科学的な懐疑心の有る無し(信じるか。疑うか)なのである。
世の中には三種類の人間がいて、手品や詐欺のネタを一目で分かる人は極少数しかいない。
進化人類学によれば600万年間も他人の言葉を疑うことなく信じるように人類は進化してきたので、疑う人は最初から極少数なのです。
二番目は自分で見抜けなくてもヒントを与えられたら気がつく注意深い人ですが、矢張り賢い人は絶対数が少ない。
三番目がその他大勢で、悲しいかな誰かにヒントを教えられても、何故か頑強に騙され続ける方を選ぶのです。手品や詐欺など、騙しのネタはそんなに種類があるのではなくて、人々は同じネタで何べんも騙される。
世の中で子供だましな真っ赤な嘘を信じる人が大勢いるから人類社会では絶えることなくお粗末な悲劇が繰り返される。
今回小泉純一郎が仕掛けた脱原発の都知事選の不思議な馬鹿騒ぎですが、間違いなく原発事故の放射能汚染の隠蔽工作ですね。
日本国の左翼知識人・文化人ですが小泉が自民党総裁であった事実を完璧に失念しているのですから情けない。
過去(小泉以前)の自民党では党の方針と180度反対の方針を掲げる候補者など、少しも珍しくなかったのである。(中選挙区制では何人もの自民党候補が数々の相反する方針を同時に掲げるから、自民党は国民政党として大多数の市民の支持を得ることが出来た)

『また下がった日本のマスコミのランキング』

日本のマスコミですが、たった4年前の2010年には世界ランキング11位の高位置だったのである。ところが現在(2014年)では59位である。
『国境なき記者団(本部パリ)』が2月12日公表した『報道の自由度』指数(世界180カ国・地域)で日本は順位を前年の53位から59位に6ポイントも大きく下げて先進国としては最下位になっている。
2011年の東日本大震災の福島第1原子力発電所事故で情報公開と報道への信頼が大きく損なったので当然との見方もあるが、3・11まで目立たなかっただけで報道自体の中身『自由度』には違いが無い。
昨年12月6日の特定秘密保護法成立が影響していると言うが法案は可決されただけ。施行前の現在は本来なら無関係である。
それにしても2014年度の順位を何故二月に発表するのですか。ちなみに去年2013年度の53位の発表は6月だった。
国際ジャーナリスト団体との触れ込みの『国境なき記者団』であるが決して政治的に中立でも公平でもない。アメリカなど欧米政府や財界有力者などからの寄付で運営されていて『報道の自由度』の名を借りた政治的なメッセージなのである。
11位だった2010年と59位の今と日本のマスコミの置かれている環境にはそれ程大きな違いが無い。記者クラブとかクロスオーナシップなど日本独自の制度は微動だにしていない。
49ポイントも大幅に低下した日本国のランキングの意味ですが、そもそもこの数値は本当の意味の『自由度』ではない。
日本のマスコミ自体の中身に違いが無いのですから欧米(特にアメリカ政府)から見た好感度ランキング程度なのである。(4年前にはイメージアップを、今は逆のイメージダウンを企んでいる)
ちなみに180カ国中で最下位は北朝鮮でありアメリカが違法に経済封鎖しているキューバやイランは最下位近い。ところがお友達のイスラエルは上位にランクする見え透いたえこひいき。
最後に必ず破綻するネズミ講とサラ金の合体したサブプライムローンを最高位のAAAにランクしていた格付け会社と同じ仕組み(八百長)なのである。
アメリカの違法盗聴を暴露し訴追された『報道の自由の大英雄』的なスノーデンの亡命を認めたロシアは148位。『国境無き』どころか露骨に政治的に偏向している。
そもそも日本の場合、マスコミの自由度以上に大問題なのは、(3/11で多少下がったが)世界に例が無い程異様に高すぎるマスコミの信用度である。
報道にかんしてなら最下位の北朝鮮よりも、59位の日本の方が圧倒的に悪い。
北朝鮮の一般市民はピョンヤン放送が真実ではなくて、政府のプロパガンダだと知っている。
ところが絆社会の日本では北朝鮮の正反対。多くの人々はプロパガンダとは知らないで、マスコミの悪質極まる情報操作を丸ごと真実だと信じている一億総情報難民なのです。
これでは、助かるものでも助かりません。
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