押井守の実写SF映画『Avalon』を観た。といっても、押井監督の考えでは、編集を加えられた(特にCG)映像はみんなアニメらしいので、一応アニメ映画になるのか。
まあ、ネットゲーの話である。『.hack』シリーズの伊藤和典が脚本を担当しているせいか、ネットから帰還できない人(真ネトゲー廃人)というネタがかぶっている。超リアルなネットゲーム「Avalon」をクリアするために、主人公・アッシュは幻のSAクラスのミッションへの扉を開き、そのSAクラスに挑む…。
まあ、いつもの押井守節というか、結構説教くさい。作品の重要な主張として、ネトゲー廃人が「世界とは思い込みだ」というようなことを言っているが、そのとおり。ネットゲームの世界だって、ちょっと変わってはいるが本当のことには違いない。だが、「世界が思い込み」だとして、なんでも思いこめばいいというわけではない。デリダやポール・ド=マンなど、少なからぬポストモダニストが言っているが、現実とは、葛藤や失敗、抵抗のようなネガティヴなものなのだ。この場合で言えば、思い込みの裏切られることが「現実」なのである。とは言え、この作品内の情報は錯綜していて、実は何がどうなっているのか確実にわかるわけではないのだが(ゲームから覚めたと思ったら、そこはまだゲームの中…)。
ちなみに、映像としてはすごいが、おもしろいかというと…微妙。うーむ。
まあ、ネットゲーの話である。『.hack』シリーズの伊藤和典が脚本を担当しているせいか、ネットから帰還できない人(真ネトゲー廃人)というネタがかぶっている。超リアルなネットゲーム「Avalon」をクリアするために、主人公・アッシュは幻のSAクラスのミッションへの扉を開き、そのSAクラスに挑む…。
まあ、いつもの押井守節というか、結構説教くさい。作品の重要な主張として、ネトゲー廃人が「世界とは思い込みだ」というようなことを言っているが、そのとおり。ネットゲームの世界だって、ちょっと変わってはいるが本当のことには違いない。だが、「世界が思い込み」だとして、なんでも思いこめばいいというわけではない。デリダやポール・ド=マンなど、少なからぬポストモダニストが言っているが、現実とは、葛藤や失敗、抵抗のようなネガティヴなものなのだ。この場合で言えば、思い込みの裏切られることが「現実」なのである。とは言え、この作品内の情報は錯綜していて、実は何がどうなっているのか確実にわかるわけではないのだが(ゲームから覚めたと思ったら、そこはまだゲームの中…)。
ちなみに、映像としてはすごいが、おもしろいかというと…微妙。うーむ。