哲学者か道化師 -A philosopher / A clown-

映画、小説、芸術、その他いろいろ

2007年の美少女ゲーム

2007-12-31 | ゲーム
 なんだか去年のゲームをまとめたときも同じことを言った気がするけど、今年は去年にもまして美少女ゲームが不作の年だった。僕などは『Xross Scramble』くらいしか勝っていないけれど、これも美少女ゲームというよりはアクションゲームの要素が強いし。まあ、田中ロミオやら奈須きのこやらの名物シナリオライターが小説に出稼ぎに行ってしまったので、それもむべなるかなである。そんななか、中堅クラス(?)のシナリオライターががんばっていた感もあるが、来年初頭の大作ラッシュが楽しみだ(たぶんやれないと思うが)。

 今年一番評判になった美少女ゲームといったら、たぶんkeyの『リトルバスターズ』だろうか。もともと全年齢版で発売したが、年齢制限版が出るのではないかと噂されているあのゲームである。しかしこれは、メインはともかく新しいシナリオライターが関わっているシナリオは軒並みダメだと言われてもいる。あと、シナリオ関係で評判が高いゲームと言えば『世界で一番NGな恋』や『そして明日の世界より―』、『キラ☆キラ』くらいだが、ちょっとインパクトに欠けるきらいがある。話題性でいったら去年の『車輪の国、向日葵の少女』にも劣るだろうし(と偉そうにに言っているが『車輪の国』以外は全部やってない。時間が無限にあれば、こういうのもやりたいのだけど…長いからなあ)。
 あと変わったゲームとして、アクションゲームの要素が強い『Xross Scramble』や戦略シミュレーションの『戦国ランス』あたりがある。

 興味深かったのは、『すくぅ~メイト』とか『らぶデス2』とか『タイムリープ』とかの3D描写のゲームの躍進だろうか。今のところキワモノ扱いだけど、あの辺の技術の発展は見ているだけでも面白い。『すくぅ~るメイト』は、ゲームそのもの(?)よりも、案外ヒロインの服のコーディネイトが楽しかった(すぐ飽きたが)。良くも悪くも美少女ゲームは紙芝居ゲームを脱しそうな気配である。ただこちらの方に伸びその表現力に頼りすぎるようになると、紙芝居ゲームの表現力の乏しさゆえに、逆に発展してきたシナリオの練り込みが廃れ、(平板な物語に涙する)「動物の時代」どころか(物語すら必要としない)「本物の動物」になりかねないかもと思う。この辺りは、奈須きのこや田中ロミオ、るーすぼーいなどファンタジーやSFに重点を置いたシナリオを書いたシナリオライターが次に何を書くかに期待したい。いっそ、ライトノベル作家が美少女ゲームのシナリオにもっと参入すれば面白いかもとは思うのだけど。

 2007年もあとわずか。2008年の美少女ゲームに栄えあれ。

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『スクライド』

2007-12-31 | アニメ
スクライド 5.1ch DVD-BOX (期間限定生産)

バンダイビジュアル

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 なんだかいろんなところで好評らしい『スクライド』を見直した。まあ、谷口監督の作品はコンプリートしておきたかったのだが。思えばこれって、僕が高校生の頃にやっていたアニメか。あんまり興味湧かなくて、半分くらいのエピソードしか見ていなかったような。

 近未来。神奈川の辺りが謎の現象により本土から切り離され、そこはロスト・グラウンドと呼ばれた。ロスト・グラウンドではアルターと呼ばれる物質の分解/再構成能力をもったアルター能力者と呼ばれる人々が生まれ、そこは無法地帯を為していた。主人公は二人。アルター能力を振るい荒野を自由気ままに生きる青年カズマと、治安組織に所属し自らのアルターでアルターを私利私欲を満たすために使う者を裁く劉鳳。二人の男がぶつかり合うことで、運命が動き出す。

 というくらいのあらすじである。そういうコンセプトらしいのだが、サンライズにしてはとにかく男臭い話である。たとえば、ヒロインの一人である水守のお人形さんぷりは異常。二人の男がぶつかり合うのを見るアニメ。

 まあ、普通に面白いのではあるが、同じスタッフの『無限のリヴァイアス』の方が僕は好きかなあと。『無限のリヴァイアス』は俺ダメー的な鬱展開だけど、『スクライド』は俺スゲー的展開なのだが。故に、『スクライド』について、思い入れ強く語ることもないわけである。まあ、定評通り熱い展開が好きな人にはお勧めのアニメだ。

 ところで、僕としてはカズマも劉鳳もどうでも良くて、なんといってもストレイト・クーガーが最高だった。無駄にかっこいい。いやあホント名脇役。クーガー役の津久井教生さんが、今は『ローゼンメイデン』のくんくん探偵役をやっていることを思えば、ちょっと面白いし。あと、ヘタレだがなにげに橘あすかも割と好きだ。

 しかし、これだけ熱い脚本を書いた黒田洋介氏が『00』なんて盛り上がらないアニメの脚本を書いているのが、分からん。

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伊丹十三『マルタイの女』

2007-12-30 | 映画
伊丹十三DVDコレクション マルタイの女

ジェネオン エンタテインメント

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 『マルサの女』シリーズに引き続き『マルタイの女』を見た。殺人事件を目撃した女優が証人として事件の鍵を握る映画である。
 おもしろいっ! 他に言うことがないくらいだ。笑いあり涙あり教訓ありとまさに非の打ち所がない。さらに、敵の信仰宗教団についても、ただの「悪」として描くのではなく、ある程度共感しながら裁いているところが素晴らしい。特に、捕まった容疑者に刑事が「子どもに心配させるな」と諭すところなんかは涙腺がゆるんだ。イイハナシダナー。
 あとは本作ではなかなか強かった西川雅彦氏やら、俳優の演技も脚本を引き立てていた。幸せな日本映画である。
 
 伊丹監督には長生きして、もっとたくさんの映画を残してもらいたかった。合掌。

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野村美月『“文学少女”と月花を孕く水妖(ウンディーネ)』

2007-12-29 | ライトノベル
“文学少女”と月花を孕く水妖 (ファミ通文庫 の 2-6-6)
野村 美月,竹岡 美穂
エンターブレイン

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「美しい夢は、目覚めたあと、心の中に物語を残すのよ」(P270)

 はい、“文学少女”シリーズの6冊目で、番外編です。この巻の話は時系列としては2巻の後の話で、最終刊である次巻の予告編ということです。
 正直に言えば、3巻や4巻ほどの感動はない。けれど、負けた。完敗した。
 何この超絶壮絶伏線張りと回収は!? ちょっとでも怪しいところは、ほぼ全て伏線。しかも、それが巧妙に張り巡らされていて、伏線だと気づかないところも多い。そして、僕が推測した解答は、全部ではないものの、ほとんど外されている…。これほど、ぐうの音も出ないほど「負けた」感のする小説も珍しい。

 そんなわけで、この巻をレビューする気にはあまりなれず。表面的なところで言ったら、そらあれだ。館もののどろどろした恋愛がらみのミステリー。まあ、今「ミステリー」と言って思い浮かぶ小説群と本作は大分違うテイストではあるが。まあ、ラノベも6巻まで行ったら、すでに前巻までを買った人しか手に取らないだろうから、わざわざこの巻を勧めることはしないけれど、ファンの方は安心して手に取れる一冊だ。3巻みたいな感動ものとはちょっと違うけど、野村美月大・爆・発。

 あ、どうでもいいけど、心葉くんたちが通っている「聖条学園」て、まんま成城学園だなあと。名門だし、オーケストラが有名だし、閑静な住宅街にあるし。ブルジョアめー。

 さらにどうでも良いけど、今作登場の魚谷さんは、勝手に『怪物王女』のフランドルに脳内変換。「うがー」とか言ってます。というか、またツンデレが増えた…。この話でやたらと心葉くんがツンデレぽく見えるのを含めたら、ツンデレ4人追加…。このツンデレ、ヤンデレ率の高さは、異常!

 今巻で最終刊に向けて、「そもそも遠子先輩とは何者だ?」という問いへの伏線がやはり張られまくっているが、こうまで読みを外されてしまうと、オチの予想に自信が無くなってくるな。まあ、強いて考えるなら、遠子先輩は心葉くんが美羽に出会う前に出会っていた幼なじみで、なんか良い感じのエピソードがある(テキトー)。でも、何か事件があって二人は離ればなれ(まあ遠子先輩の両親がらみで)。そのショックで、心葉くんは遠子先輩を忘れてしまう。高校生になって、遠子先輩は心葉くんの街に帰ってくるが、心葉くんが記憶を失い、さらに美羽のことで精神的引きこもりになっているのを見かねて、救いの手を差し出す(ただし、昔の事件のことを思い出させないために、自分の正体は隠して)。
 こんなとこかなあ。なんだか、恐ろしく周到にやられているから、またもや外されてしまう気がするけど。

 なお“文学少女”シリーズは『このライトノベルがすごい』の2008年版で総合三位を取ったそうな。それくらいもらって良いよこのシリーズは。少女向けっぽいから人を選びはするだろうけど、本当に巧いと思う。むしろ、新ロボが出たとはいえ刊行ペースの遅い『フルメタルパニック』が1位なのが分からん、スパロボ効果か?(というか、ラノベ界でガチで天才な冲方丁は? 「シュピーゲル」シリーズは評価されてしかるべきだろう)。ここ何冊かは読んでいないので、あまり詳しくは知らないのだけど。
 果たして、ライトノベルはどこにいくのかしらん? まさに気の遠くなるような問題だ。

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『スタンド・バイ・ミー』

2007-12-28 | 映画
スタンド・バイ・ミー コレクターズ・エディション

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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「子供さ。二度と子供時代は帰ってこない」

 なんとはなしに『スタンド・バイ・ミー』を借りて見てみた。ほんとは『バグダッド・カフェ』を借りたかったのだけど、すでに借りられていた故。もちろんこの映画は、スティーブン・キング原作の名作である。

 中学への進学を控えた4人の悪ガキが、死体を見に行くために2日の旅に出るというだけの話と言えばそれだけである。典型的な「行くて帰りし」の物語。つまり、ある共同体の外に出て帰ってくるのだが、彼は戻ってくるときには別人になっていて、その共同体も違って見えるというタイプの物語である。この映画の中でも、このことを明確に示唆する言葉が出てくる。
 しかし、この映画、濃度が高い。たったそれだけの物語なのだが、一番主人公格の、兄を事故で失ってしまい、自分の方が死ねばよかったという脅迫に怯える少年のエピソードがフラッシュバックで挿入され、あるいは他の少年たちのエピソードが挿入され、非常に劇的な空間を作っている。物語作りのまさに見本みたいな話である。

 しかし困ったのは、主人公の四人が、愛すべきではあるものの、悪ガキである点である。小学生なのにタバコをすぱすぱ吸い、大人をからかい、親父の銃を持ち出すという…。それも含めて「少年らしさ」がよく描かれているのだけど、単純に爽やかな青春物語(?)を期待してみるとちょっと面食らうかも。まあ、とにかくぐうの音も出ないほど良くできた物語だ。

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伊丹十三『マルサの女』『マルサの女2』

2007-12-28 | 映画
 昨日、一昨日とBS2でやってた伊丹十三監督の『マルサの女』『マルサの女2』が面白かった。マルサとは、税務署の調査官つまり「○査」のこと。つまり脱税調査である。そこで働く中年女性調査官の活躍をコメディで描いた映画。
 1はふつーに良くできていて、2にはちょっと屈折が。女調査官の活躍が描かれるシーンが少なくなって、しかも最後には巨悪に逃げられてしまうというバッドエンド。せめてグッドエンド&バッドエンドが逆ならば…。まあ、現実にこういう悪が行われている以上、映画の中で終わってスカッとしても仕方ないのだけど。
 それにしても良かったのは、脱税している人を指摘していきながら、その脱税者たちに共感しつつ彼らを裁いているところか。1のラストなんかは、なかなか素敵である。
 そして、素晴らしかったのは「2」で花村を演じる津川雅彦が議員を尋問するシーン。尋問といえば脅しを連想しがちだけど、もっとなだめすかすというか媚びるように説き落す話術が最高である。
「おれさ、知ってるんだよ。政治家ってさ、そりゃ大変な仕事だよ。政治家になったって言ったって、みんなにたかられるだけなんだから。だから、おれ先生のことも尊敬しているんだよ。立派な子供さんももって、あの子供さんたちを見れば先生の人格が精錬潔白だってことは、おれが一番よく知ってるんだよ。……、でもさ、おれ、どーしても先生の事で尊敬できないことが一つだけあるんだ。ちいとこればかりは見過ごすことはできない。それはさ、脱税のことなんだよ。こればっかりはどうにもならない。だから先生さ、このこと話して、おれに先生のことほんとに尊敬させてくれよ」
 再現ができているか、かなり怪しいけど、だいたいこんな具合である。尋問と言えば、怒鳴るか泣き落すかぐらいのイメージしかなかったけど、このすかし方は最高。このシーンを見るためだけでも、もう一度映画を見直したい。誰かまた、こういう映画作ってくれないかなあ。

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ロバート・A・ハインライン『夏への扉』

2007-12-27 | 小説
夏への扉
ロバート・A・ハインライン,福島 正実
早川書房

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「しかし、ぼくは、ピートに劣らず、こんな哲学には縁がない。この世の真理がどうであろうと、ぼくは現在をこよなく愛しているし、ぼくの夏への扉はもう見つかった。もしぼくの息子の時代になってタイムマシンが完成したら、あるいは息子が行きたがるかもしれない。その場合には、いけないとはいわないが、けっして過去へは行くなといおう。過去は非常の場合だけだ。そして未来は、いずれにしろ過去にまさる。誰がなんといおうと、世界は日に日に良くなりまさりつつあるのだ。人間精神が、その環境に順応して徐々に環境に働きかけ、両手で、器械で、かんで、科学と技術で、新しい、よりよい世界を築いていくのだ」(P334)

 『夏への扉』を読んだ。言わずと知れたSFの巨匠ロバート・A・ハインラインの代表作である(と言いつつ、僕は割と最近になってSF小説について調べてから知ったのだけど)。

 ジャンルとしてはタイムトラベルもの。ある理由により、1970年から2000年まで冷凍睡眠によって時代を超えてしまった技術者が様々な疑問を解決するために悪戦苦闘する話。

 SFとしては割とソフト。たとえばクラークの『オデッセイ』シリーズなんかとは、SF的な厳密さについては比べるべくもない。むしろ、ファンタジーがかっても見える作風は、カート・ヴォネガットなんかに近い(オプティミズムとシニシズムの向きが逆だけど)。でも、おもすれー。久しぶりに、ふつーに面白い本を読んだという感じで。前半の事件発生にしろ、中盤からの小さな謎と伏線の展開、後半の解決とロマンチックな余韻と、ストーリーテリングが申し分ない。涼元的に言えば「おセンチ」なSFなのだ。

 1957年にかかれ1970年と2000-2001年を舞台に書かれた本作は、SFとしては、今見るとリアリティに欠けるきらいはあるけれど、とにかく面白い物語である。しかし、冷凍睡眠技術とか、作中で1970年には完成している技術とかが、現実には未だに完成してないんだよな。2000年には不老化の技術とか火星旅行とかも完成しているとされているのに、現実には夢のまた夢。さらに作中で主人公が発明するロボット(というか全自動家事器)なんかも、もう10年は出ないだろう。「オデッセイ」シリーズもそうだけど、情報通信技術を除けば、かつてSFに描かれた未来に、その時代に到達したはずの僕らはまだ来ていないのだ。昔の人は、それだけ科学や技術の進歩を信じていたということ。この小説も、ちょっと皮肉っぽい言い方をすれば、SFというよりも理系ファンタジーみたいなニュアンスを、今となっては感じなくもない。いつか僕らにも「夏への扉」を開くような時代が来るのだろうか?

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今週の『バンブーブレード』と『Myself; Yourself』

2007-12-26 | アニメ
『バンブーブレード』第13話「先生たちと生徒たち」
「林カッケェェェーーーッ」
↑ちょ、虎侍自重www
でもイイハナシダナー
 いやーおもしろかったな。笑いあり、泣きあり、燃えありと。今クールの中で最高クラスに面白い『バンブー』の中でも、これまでのエピソードのなかで一番面白かったかも。……これが驚異の低予算で作られているとは。なんか涙が出てくるね。『かみちゅ!』や『ガン×ソード』も低予算だと思うけど、倉田英之脚本作品は低予算なのに高クオリティ。あとはクリエーターにちゃんと還元できる仕組みがあればいいのだけど…。
 ところで『バンブー』の中心は虎侍であり珠ちゃんでありという、微妙に複雑な構成。表向きは珠ちゃんを大きく見せておいて、地味に虎侍が重要な部分をもっているというか。この辺りも絶妙。そして、今回の部活の厳しさの問題とか、剣道の部活のアニメをやるにあたって、少年漫画みたいに「とりあえず強くなる」というだけではなく、細かいところまで配慮されているのも良い。谷口監督や万丈さんが出たりと、良い意味でよく分からんアニメである。

『Myself; Yourself』第13話「きずな」
 『バンブー』に並べてもってくるのも酷だけど、まず脚本がダメなアニメだったんじゃないかと。最終話の構成とか、バランス悪すぎなような。ある意味、美少女ゲームの修羅場展開のツメコミな雰囲気を再現していたような気はするけど。
 あんまりちゃんと見ていたアニメじゃないから、何とも言えないが、コンシューマーゲームを原作にしたアニメにしては、黒過ぎじゃないかと…。汚い大人たちがいて、大人たちに翻弄される主人公たち…。しかも、双子の姉弟が駆け落ちして、連れ戻されないままとか、同性愛の女の子が好きだった女のスキャンダルをねつ造するとか、おばあさんがネコを殺した(?)とか……、黒い、黒すぎるよ。DVDの宣伝で「ハートフル」とか謳っているけど、そういう話じゃない。そういえば、『School Days』の後番組だが、前番組の雰囲気を継ぐ必要はないんじゃ…。一見普通の萌えアニメと思いきや、恐ろしく黒かった、このアニメは悪い意味で変なアニメ。

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ニクラス・ルーマン『社会の教育システム』

2007-12-25 | 
社会の教育システム
ニクラス ルーマン,Niklas Luhmann,村上 淳一
東京大学出版会

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P126)ところで、知識とは何か? 社会理論から出発しても――近代社会を「知識社会」と銘打ってみたところで――役に立つ知識概念は見つからない。認知的/規範的の区別や、認知的/情緒的の区別は、十分でない。規範的なものの側にも情緒的なものの側にも、知識が含まれているからである。結局のところ、規範を〈知る〉こと、自分自身の感情を〈認識する〉ことも必要なのだ。従って、知識は、全く一般的に無知から区別するか(この区別はあまり役に立たない、人はほとんどすべてのことを知らないのだから)、より具体的な区別を試みるとしても、情報(無知から知識への突如の移行)から区別するしかない。/こうした(知識の定義の)不定性は、さまざまの機能システムがそれぞれ独自の知識概念を用いていることと関係するかもしれない。学術は、吟味された知識、虚偽ではないかとテストされた知識だけを、承認する。マスメディアは、もっぱら情報を理解するための前提として、知識を運ぶ。教育システムにとって、知識はつねに個人の知識であり、その意味で、経歴にチャンスを与える形式、または、知識が欠ける場合にはチャンスを閉ざす形式である。

 ルーマンの入門書として勧められていた『社会の教育システム』を読んでみた。なるほど、ルーマンが自分で書いた本としては大分読みやすく、しかも訳者の方の注釈が丁寧で、ルーマン初学者にとっては大変良い本だと思う。一応、馬場靖雄著『ルーマンの社会理論』やゲオルク・クニールら『ルーマン社会システム理論』を読んで、機能分化社会などのルーマンの基本的な社会観や一通りのルーマン語を抑えておく必要はあるけれど。

 ルーマンが逝去したのが1998年でこの本の原本が出たのが2002年ということで、この本はルーマンのまさに最後期の論考というわけである。議論としては完結しているようだけど、引用の記述が完結していなかったりすることに、その死の間際という片鱗が見られる。
 ルーマンが自分の社会システム理論を組み立てていく過程は、その用語の導入に基づいて区切られることがしばしばある。たとえば、「オートポイエーシス」概念を取り入れた主著『社会システム理論(諸社会システム 一般理論の試み』の時点で、ルーマンの前期と後期を分けるというやりかただ。そしてあえてもう一つ挙げるならば、『社会の芸術』で取り上げた「メディア/フォルム」という区別概念の導入をもって、最後期と考える分け方である。
 この「メディア/フォルム」という区別は、『社会システム理論』にも登場しなかった概念だけあって、これまであまり注目されたり省察されることはなかった。しかし、大黒岳彦氏が『〈メディア〉の哲学』で注目したとおり、今後のルーマン研究において、無視できない概念になることは確かだろう。というか、この区別を用いることでようやく「社会システム理論」ないしルーマン理論はその本領を発揮できるのではないかと、僕も思っているところである。残念ながら、大黒先生の論考は「メディア/フォルム」の概念を徹底的に考察しようとして、ルーマン自身からルーマンを批判するという、「内側から食い破る」機制を採用してしまったために、よく分からない方向に行ってしまったが(『〈メディア〉の哲学』は良い本だと思うけど、ルーマンを越えてという大黒先生独自の論考はちょっと…)。
 でまあ、何を言いたいかというと、このルーマンの独自の「観点」そのものである「メディア/フォルム」の概念の説明が「社会の教育システム」には章を割いて、まとまってわかりやすく書かれているので、最後期のルーマンについて知りたいという人には、大変良い本なのである。それに、ルーマンの本にしては割と薄めなのも初学者には助かる。教育社会学に興味の無い人にも、ルーマン入門書として是非読んで欲しい本である。ドイツの教育事情や教育の変遷など、想像しにくい部分もあるが、訳者の方が最低限フォローしてくれているし、とりあえず読み通せる本だ。
 あと、ルーマンの教育論は結構紆余曲折しているのだけど、その理論的苦闘について知りたい人には、石戸教嗣氏の『ルーマンの教育システム論』をおすすめしたい。『社会の教育システム』は『ルーマンの教育システム論』に描かれた理論的苦闘の結論である。

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『ハゲタカ』

2007-12-24 | Weblog
 連休中にNHKドラマの『ハゲタカ』の再放送をやっていたので見たのだ。というのも、今まで最終回が見られなかったのだけど。

 というわけで、最終回まで見たわけだけど、熱かったなあ。面白かった! 思うにNHKも民放も、恋愛や家族がうんたらとかいうふにゃふひゃしたドラマばかり作らないで、法とか経済とかの、これくらい硬派なドラマをやれば一定層の視聴者は集まるだろう。勉強にもなるし。もっとも作る方は大変かもしれないが。

 この『ハゲタカ』、およそ不満というものがないのがすごいね。あえて挙げるとしたら、「ハゲタカ」という経済の不毛な拝金主義を描くと思いきや、伝統とか誇りとか希望とか浪花節的なものが多いということ。主人公たちの動機も、過去の悔恨や親父の敵討ちだしね。それもまあ、他ならぬマルクス大先生も「理念というものも、一度それが人心を掴むやいなや、現実的な力となる」と言っていることを考えれば間違っていない。現に「感動」を売り物にした言説がこれだけ金を生んでいる今日この頃である。

 それにしても見事なのは、最終回で主人公の鷲津さんが(古き良き)日本人代表の加藤さんと(まさにハゲタカの)アメリカ代表のアランの両方を諭したところだよね。こういう風に、伝統という観念的なものも、資本という理念的なものをも廃したところにしか希望はない。もし、そのうちのどちらかが正しいと言おうとするなら、そこには不毛な言い争いしかないはずだ。言うなれば、金の力を信じつつ信じすぎるなといったところだろうか。

 それにしても良い! また思い出した頃に再放送でもやられたらまた見てしまいそうだ。とりあえずは、この前勝った年末ジャンボ宝くじでも当たらないかなあと思いました。

 ……クリスマス? なにそれ、おいしいの?

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今週の『機動戦士ガンダム00』と『ef』

2007-12-24 | アニメ
『機動戦士ガンダム00』第12話「教義の果てに」
 刹那が自らが生まれ育った地に帰ってくるという、まさに折り返し地点なエピソード。でもむしろ、今回の話の中心は苦境に立たされるマリナ王女ではないかと思う。今の日本の首相じゃないが、とりあえず地位を与えられて、もはや何をやっても叩かれるしかないというつらい立ち場。その上、表向きは対立しているものの、実は別のところから国を支えてくれていたカリム(?だっけ)もアリーに誘拐され、と。そして大国や国連の思惑にも翻弄され、と。…これから成長していくのだろうけど、やっぱりマリナさんは王女になるのは無理だったんじゃないかと思うんだが…。次回辺り、刹那とマリナ王女が再会して、マリナの志を刹那が理解し、陰で支るようになる、ということもあるだろうか。それにしても、マリナ王女、キャラデザは良いのだが(とてもアラブ人には見えないが、トルコ系だろうか?)、服装のセンスはイマイチかと。ドレスのあの肩の飾りはナシと思う。
 謎なのは、まるでソレスタル・ビーイングの活動に介入するように現れるアリーだ。今回のエピソードを見ると、ただの傭兵でもなさそうだし、ひょっとすればアリーが、戦争を起こすことで世界を回している組織の先兵(『フルメタル・パニック』で言えばガウルン)だったりしないだろうか。だとしたら、『00』の一期は、アリーを倒して、その背後にいる巨大な悪の尻尾を掴むところで終わらないかな。

『ef a tale of memories』第12話「Love」
 OPからして、日本語バージョンになり、背後の演出もかわった最終回バージョンである。結論から言えば、演出はくどかったけど、驚かせたところはあったし、良い最終回だったのではと。シリーズの途中でDVD欲しいなと思ったけど、最終回まで見たら、まあいいかという気にはなったが。
 このアニメの原作が『ef fairy tale of the two』ということだけど、ほんとにおとぎ話みたいな話だったと思う。メーテルみたいな格好をした謎の人を例外にすれば、話に必要な人以外はその影すらほとんどなかったし。空や海の描写がやたら多いわりには、妙に閉じられたストーリーだなと思った。
 前回、千尋が日記を破り捨て、記憶を捨てたのは印象的だったけど、今回まで蓮治くんのことを覚え続けていたのは、力業と言えば力業だけど、うまかったなあ。正直、蓮治くんと千尋のエピソードがあれば、他のエピソードはいらなかったくらい。もともと僕は病弱キャラが好きだし(そこか!)。それと、ほとんど暗喩だとはいえ、セックスシーンもおとぎ話らしからぬものであり、作品のテンションを下げていたのではないかと思う。原作がえろげだから、忠実ではあるんだけど。
 どうも『ef』が本当に良いアニメだったかどうか確信が持てないのだけど、演出とOPが光るアニメだったとは言っておきたい。乙です。

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柳美里『石に泳ぐ魚』

2007-12-22 | 小説
石に泳ぐ魚 (新潮文庫)
柳 美里
新潮社

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「私は何故水と魚の記憶に囚われているのだろう。私は現在を全て過去の記憶で濾過しなければ受け入れることができないでいる。私の脳内のフロッピイには太古の記憶まで保存されているのだろうか、そこには透明な水の中に一匹の魚が棲んでいる。しかし魚もまた記憶を持っているのだとすれば」(P194)

 評判を聞いて面白そうだったので柳美里の『石に泳ぐ魚』を読んでみた。思えば、どんな小説かは知られていないのに、その訴訟ばかり有名という変な小説である。知らない人のために言っておくと、この小説は私小説で、中に出てくる在日の人の顔に大きなあざがあることを「異様」とかなんとか表現してしまったせいで、作家自身の親友でもあったその人から出版事前差し止めと慰謝料を求める訴訟が起こされたのだ。裁判の結果、出版社と柳氏が敗訴。『石に泳ぐ魚』の原版は差し止められ、今出ているのは改訂版というわけだ。原版については当時の『新潮』に載っているが、僕のいた大学の図書館だと、研究など相応の理由と教授の紹介があってようやく読めるという扱いだったと思う。
 ちなみに、この裁判が行われていたとき、他の作家からの擁護とかはなかったらしい。まあそりゃそうだなとは思う。小説のためとはいえ、親友の顔の腫瘍を「異様」と書くというのは、「小説家」の事情であって、社会的な承認は得られないだろう。その親友にインフォームド・コンセントを取るのを怠った作家の問題ではないか(実は僕にも顔に大きな腫瘍(頬が赤いというだけだが)があるが、人の小説の中に書かれ「キモイ」とか言われたら、そりゃ怒る。自分で言うのも何だが、めんどくさいコンプレックスとかあるのだ。むしろ自分で私小説のネタにしたい)。新潮社文庫版で解説を書いている福田和也氏は裁判の結果について「文芸、小説を、平板な法的論理で裁断しているだけでなく、作家の創作姿勢そのものに土足で踏み込む、きわめて傲慢な判決としかいい様がない」と批判しているけれど、近代社会においては宗教だの芸術が社会の中で特権的な位置に置かることはもはやありえない、というのが(ルーマン流の)現在の社会診断である。

 でまあこの小説についてなのだが、正直苦しい。奇しくも福田氏がどこかで、「大衆小説は人を気持ちよくさせるが、純文学は違う、むしろ気持ち悪くする」とかなんとか言っていたが、それを素でいっている。決して長い小説ではないし、文章はとてつもなくうまいのに(あるいはだからこそ)、苦しい。窒息しそうな小説だ。作家は魚とか水を連想させる言葉をしばしば使っているが、思えばこの窒息感を適切に表した比喩だと思う。他、小説中、見事としか言い様がない、形容や比喩がたくさん登場するが、多すぎてくどい気も。いや、文章はめっちゃうまいのだが。

 主人公はかつての柳氏自身である劇作家。劇の脚本を書きながら、演出家と反同棲の生活を送っている。彼女は在日二世で韓国語は使えない。在日の家族、劇団の仲間、今は韓国に住んで彫刻家の卵をやっている在日で顔に大きな腫瘍を持った友だち、その他の人たちとの関係が描かれる。果たして小説がどこに行くのかわからず、目眩を覚える。

 なんかエロいし、グロいし、疲れる…。しかし、すごいし良い小説だよなあ(特に今の文壇で受けそうなという意味では)。個人的には、ネットウヨクと衝突しているのかすれ違っているのかわからない、いわゆる「在日」の人たちのイメージを獲得出来て良かった。彼(女)らは、要は日本にも韓国にも居場所がないのかあ。つれー。一言で感想を述べれば、鬱るんです。真面目に文学をやりたい人は必読。その他の人には、まちがっても勧めらんねえ。

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グッドウィルが違法派遣で処分だそうな

2007-12-22 | Weblog
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/K2007122201420.html
↑(ソース)

 なんというか、驚くところが全くないというか、今まで分かって放置していたんじゃなかったの、という具合なのだが。派遣でアルバイトしていたら、グッドウィルの違法脱法体質なんか、噂レベルでいくらでも聞けるし。

 派遣業界の正常化という意味では処分は必要なんだけど、一方で日雇い派遣が業務停止してしまったら結構大変なんだよね。というのも、引っ越しとかこういう派遣会社から無理矢理でも人員を借りてこないと回りようのない業界ってのはいくらでもあるから。僕はこういう日雇い派遣企業はかなり嫌いだが、実質これらが今の社会の人手の流通機能を果たしているので、その一定の機能性を評価しないわけにもいかない。何せ近頃はアルバイトを募集しても、あまり反応がないらしいし(給料低いし、仕事大変だし、安価な娯楽はあるし、ある意味当たり前だ)。
 一方もう一つ困るのか、いわゆるネットカフェ難民などの日雇い派遣アルバイトで生活をかろうじて保っている人。何の社会的な補償もない彼らは、グッドウィルで働けない間、フルキャストで登録して働くとかしか、仕事をする術がなくなる。僕がグッドウィルでアルバイトしているときに出会った例だと、50かヘタしたら60代のじいちゃんがやはり日雇い派遣として働いていて、しかもそのじいちゃんはケータイをもっていなかったので、毎朝4時とか5時とかにグッドウィルの事務所に行って仕事の案内をもらってそれから派遣の現場にいくとかいう生活を送っていた。まあ、壮絶に使えない人だったし、せっかく稼いだ金もすぐに酒やパチンコに使ってしまうというダメな人だったが、僕はちょっと同情してしまって、自分に累が及ばない程度にそのじいちゃんのことをフォローしたりしていたのだが。
 これはちょっと極端な例だけど、日雇い派遣の仕事をもらえないことで、ほんとに困ってしまう人もいるはずなんだよなあ。日雇い派遣という業務なり制度なりを、産業の潤滑油として使って行くなら、もうちょっと制度自体が正常に機能するようなフォローをしていく必要があると思う。

 しかし、グッドウィルの折口会長はコムスン問題の時も逃げ切ったし、今回もうまく逃げ切ってしまうのではないかに1000ペソ。

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東京都美術館『フィラデルフィア美術館展 印象派と20世紀の美術』

2007-12-21 | 展覧会
 東京都美術館に『フィラデルフィア美術館展 印象派と20世紀の美術』(~12月24日)を見に行ってきた。あまり書くこともないのだけど、相変わらず都美術館らしい良い展覧会だった。(東京都は美術関係の金を回すところ間違っているだろう。都美術館を改装してやれよ…)

 美術展の内容については、タイトル通りなのだが、およそ印象派直前以降の有名な画家の作品はほとんど全て抑えていたのではないかと。最近のマイフェイバリット画家(パチくさい言い方だけど)のモーリス・ユトリロなんかも代表作級ではないけどあったし。ミロとか、カンディンスキーとかもちょっと美味しい。モネ、ルノワール、ドガあたりから、ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌまで普通にあるし。超有名作とかエコール・ド・パリがちょっと弱かったという以外、この美術展だけで、近代画家がほぼ抑えられてしまうという豪華っぷり。もし興味のある方は、来週の月曜までだが駆け込みで見に行くことをおすすめ。ただ、例によって混んでいるんだけどね…。

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田中ロミオ『人類は衰退しました2』

2007-12-21 | ライトノベル
人類は衰退しました 2 (ガガガ文庫 た 1-2)
田中 ロミオ,山崎 透
小学館

このアイテムの詳細を見る

「らめー!」(P248)

 田中ロミオのラノベ参入第二巻である。今回は、前回よりもロミオ度がアップ!………なのだが、あれ! イマイチかも……。

 『人衰』は遥かな未来(?)人類が衰退して旧人類となり、新人類であるところの妖精さんたちと交流を図るというお話である。粗忽者でときどきちらりと腹の黒さが見える、おそらくは菓子作りだけが取り柄であるところの「わたし」が主人公。

 今回は、その「わたし」が妖精さんのイタズラに巻き込まれる二編。しかし、ロミオらしい軽妙な文体や精妙な構成・トリック、そして科学に載っけたロマンチシズムは光りまくっているものの、なんかこう読んでいて駆り立てるものがないというか。よくわからんけれど、なんだか面白かった第一巻と比べるとちょっと残念な気が。思うに、妖精さんとのやりとりが案外少なかったからではないかと。うーむ。

 正直、この小説が、すでにロミオの作品を知っているという人以外にどう読まれるかって、よくわからんなあと。いかにもな設定があるわけでもなし、分かりやすい萌えがあるでもなし、とりあえずロミオ的なものを期待している人以外には、タッチしにくいのではないかと。まあ『CROSS†CHANNEL』とか『最果てのイマ』級のを作ってくれ、と言われてもおいそれと出来るわけはないだろうし。レビューはたくさん立っているから、それなりには売れているのだろうとは思うけど、逆に言えば、GAGAGAはまだ出来て間もないだけあって、アニメ化とかもしてないし、他のが売れてなさ過ぎなのだろうとも思う。しばらくは角川グループのラノベ寡占状態は安泰か。本当にありがとうございました。

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