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哲学者か道化師 -A philosopher / A clown-

映画、小説、芸術、その他いろいろ

MELL『RIDEBACK』

2009-03-04 | 音楽
RIDEBACK TVアニメ「ライドバック」OPテーマ(初回限定盤)
MELL,MELL,高瀬一矢
Geneon =music=

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 だいたい1クールに一枚くらい、気に入ったアニメのテーマを買っているのだが、今回は間違いなくこれ。ちょっとマイナー気味のアニメだが『RIDEBACK』のOP「RIDEBACK」である。アニメの方の説明をしていおくと、バレエの夢に挫折せざるを得なくなった少女が、大学でライドバックという手足のついたバイクみたいなものに出会い、そのライディングにかつての自分のバレエに感じたものを思い出すのだが、同時に秩序と混沌のせめぎあう世界へと放り出されてしまい、そこで見慣れぬものを見て、自分を取り戻していく話である。このアニメの感想を一言で言えば、マッドハウスは深夜アニメが上手い! 最後まで今の完成度を保ち続けたら、DVDシリーズをほしいくらいだ。さて、その『RIDEBACK』のテーマ曲もまた本編に劣らず気持ちよいものなのだが、英語歌詞なので私訳を載せる。うまい意訳というよりは、単純に英語の歌詞の意味が知りたい人向けの直訳ベースで。

”RIDEBACK”

ステップを強く踏み込め
自分の鼓動を感じとれ
高く、あなたができる限りに
あなたのすべての血は、湧き出る水へと変わる

私たちはこの世で陰謀に囲まれている
涙で血の汚れを拭い取れ
私たちに見ることができなければ、彼らはあなたを害してしまう
フェーゴの風は私たちを最後まで導いていくだろう

私は光を見つけ、それはリアルで、今結びついている
私は途方もない世界の中で導きの線を見つけた
このばかげた世界でさえ、空の中にあなたは見るだろう
Ride on Back(乗り込め)
私たちがただ必要としているのは、あなたのシンパシー
私たちは、私たち自身の歴史を作る

私は籠のなかで盲目に踊っている。
彼女は地面へと叩き付けられた。
ストリートは嘘で満ちている。
誰も何が本当で何が間違いか知らない。

だから、あなたは私たちが一つの平和な国だと考えるかもしれない。
あなたはこの饑餓を想像しただろうか?
私たちはなぜ、必要なときに愛を汚してしまうのだろう。
私たちはあなたの意見には飽き飽きしているのだ。

星は空から落ち、言葉は嘘となった。
力に酔いしれ、彼らは私たちに憎悪を強いている。
私は自分の命のすべてを捧げる。進化はほんとうに間違ってしまった。
心は、純粋で真実の愛に焦がれる。
宮殿は、地面へと崩れ去ったのだ。

私にはできる。私にはできない。私は行かなければならない。
いや留まるべきなのか? 私は泣き叫ぶ。
それは私なのか? けれど、これ以上、涙はない。

私にはできる。私にはできない。私は行かなければならない。
いや留まるべきなのか? 私は泣き叫ぶ。
それは私なのか? 出発のときは来た!!!

私は光を見つけ、それはリアルで、今結びついている
私は途方もない世界の中で導きの線を見つけた
このばかげた世界でさえ、空の中にあなたは見るだろう
Ride on Back(乗り込め)
私たちがただ必要としているのは、あなたのシンパシー

星は空から落ち、言葉は嘘となった。
力に酔いしれ、彼らは私たちに憎悪を強いている。
私は自分の命のすべてを捧げる。進化はほんとうに間違ってしまった。
心は、純粋で真実の愛に焦がれている。
宮殿は、地面へと崩れ去ったのだ。

けれど、私はあなたが欲しい…ふたたび会いましょう。


 ……訳しにくい! 特にコンマがくせ者だ。それに二番の部分の歌詞だけ、ピリオドが打ってあって、これもよくわからない。美しい訳ではないが、それでも歌詞のイメージくらいは感じていただけるものと信じる。
 あとこのCDについて。初回限定版は、プロモーション映像の入ったDVD付きだが、MELL姉さんがALI PROJECTの親戚ですか、という格好で熱唱している。そして、カップリング(というのか?)はRIDEBACKの日本語バージョンとリミックスバージョンとインストゥルメンタルバージョン。日本語バージョンについては、正直なくてもよかったかも、という印象。それより、ショートバージョンが欲しかったけど、これはアニメのサントラにでも入るのかな。最後に一つ、誤植の訂正の紙が入っていたが、そろそろCDなんか不要になってきた時代に、”物”としてのCDをせっかく買っているのだから、できればこういうミスはなしにしていただきたいのだが…。

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ELISA『ebullient future』

2008-11-09 | 音楽
ebullient future / ef - a tale of melodies. OPENING THEME
ELISA,nbkz Sakai,Emi Nishida,TENMON,Eiichiro Yanagi
Geneon =music=

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『ebulluent future(ほとばしる未来)』
愛、私はそれを感じようしている
もしあなたが私を信じてくれるなら、
私は自らの人生が何であるかを知るでしょう
ああ、あなたはずっと私が求める全てです

私はあなたの言葉を聞こうとする
だから私は祈る
けれどあなたは消えていってしまう
行かないで、私の脆い心を打ち砕かないで
私たちはバラバラにはならない
なぜなら、あなたは私のたった一つの星だから

夜になると涙が出てくるのが不思議
あなたを呼ぶ、そうまるで小さな子どものように
あなたはその心にすべての物をもっている
あなたの心の中を見ることができたなら

私は一人ぼっちで空っぽになったよう
あなたは遠い、私がそのことに耐えられないから
行動しようとしても、それが難しい
ああ、あなたは私がまだ信じていることを知らないの?

誰もあなたの道に立つことはできない
ほら私はここにいる
いつかそんな日が来るはず
泣くことなく、傷から解放される
いつも心の中では
スタートするための道を見つけたいと思っている

どうやって私は正しいことを知るのだろう
あなたがおらず、心を失っているのに
ただあなたのそばにいたい
私はあなたの愛と微笑みを待ち続ける

ずっとあなたのこと、私の夢のことを考えている…
息を吐くたび、新しい気持ちになる
私の鍵であなたの心を開いて
ああ、あなたは私の鼓動が聴こえないの?

私の愛、あなたはそれを感じようとしている
そしてもし私たちがお互いに信頼しあえるなら
あなたは私たちの人生が何であるかを知るでしょう
ああ、あなたは私が信じるたった一人なのです


 前に『eupforic field』の訳をここに載せたけれど、今回は第二弾と言える『ebullient future』の英語詞を載せる。前作もキャッチーな良曲だったけど、今回はキャッチーさも残しながら、よりメロディアスな曲となっている。歌詞については、比べてみれば分かるがまあ意味とかほとんど前作と同じ感じである。なんとなく前作ほどは売れないような気もするが、僕はひょっとしたら『ebullient future』の方が好きかも。

 このCDには、『ebullient future』の英語詞と日本語詞の別バージョンが入っているのだけど、比べてみると日本語詞じゃ英語詞に勝てねーという気がふつふつっしてくる。日本語詞も悪くはないんだけど、ワンフレーズで日本語詞が2行に対し英語詞が6行というところがざらにあって、英語詞バージョンの方が密度が高い気がするのである。だいたい言っていることは同じなんだけどなあ。

 あと、『euphoric field』のときはカップリング曲はなかったけど、『ebullient future』には『pray』というカップリング曲がもれなくついてくる。こちらの曲は…Soso

 最後に、初回版の特典としてついてくる七尾奈留直々の優子の絵はかなり綺麗。

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『悠久の旅人~Dear boy』『セカイノナミダ』

2008-02-25 | 音楽
悠久の旅人~Dear Boy
Snow*,前澤寛之,こだまさおり,大竹佑季
ランティス

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セカイノナミダ
結城アイラ,畑亜貴,末廣健一郎
Lantis(K)(M)

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 なんとなく不意にメロディーを思い出すことが多かったので、『悠久の旅人~Dear boy』と『セカイノナミダ』を借りて聴いてみた。改めて聴いてみるとしっとりしていて地味ながらなかなか良い曲だと思う。特に『セカイノナミダ』は歌詞に畑亜貴の天才が発揮されている。何気ない言葉遣いで最大の効果。…切ない。まあ、苦言をいうなら『セカイノナミダ』という狙いすぎなタイトルだけはどうも。誰か、作詞家以外が付けたのだろうか。

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eufonius『リフレクティア』

2008-02-05 | 音楽
リフレクティア
eufonius,菊地創,riya
Lantis(K)(M)

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 今期アニメテーマのガチ名曲『リフレクティア』を買って聴いている。『true tears』は普通に良いと思うのだが、この曲がアニメに彩りを添えている。
 曲調はいつものeufonius節。人を選びそうなものだが、今のところeufoniusが苦手という人は特に聞いたことがないから、割と普遍的なのかもしれない。そして、この曲はeufonius節の中でも、かなりアクロバットな歌い方を要求していると思う。riyaの声域の限界に挑んでいるし、メロディも複雑だ。なんだか、曲調自体からは想像出来ないが、ロードスターみたいなピュアスポーツカーで峠のヘアピンカーブを果敢に攻め込んでいるイメージが湧いてきた。実際riyaの唄い方は異常。もちろん良い意味で。
 あと、目を引いたのが、明らかに(俺基準で)riyaの作詞能力が向上したこと。今まで、夢とか希望とか未来とか奇跡とか、ファンタジーな言葉を多用して、その度にこの詞はひょっとして破綻しているんじゃないかと不安になったものだが、今回はそんな言葉を使いながらも落ち着いた詩調になっている。「リフレクティア」というなんとなくそれっぽい造語(メグメルとか)の使用はご愛敬。
 eufoniusだとこの歌に似たのに『恋するココロ』というのがあったが、あれから比べると全体的にレベルアップしている。アマゾンで注文してから到着までちょっと待ったが、売れているのかな。よしよし、売れて良い名曲だと思う。

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『熱唱! サンライズ巨大ロボットアニメ・ソング』

2008-01-17 | 音楽
アイドルマスター XENOGLOSSIA キャラクターボーカルアルバム Vol.1
TVサントラ,如月千早(清水香里),天海春香(井口裕香),菊地真(喜多村英梨),秋月律子(中原麻衣),双海亜美(名塚佳織)
ランティス

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アイドルマスター XENOGLOSSIA キャラクターボーカルアルバム Vol.2
天海春香(井口裕香),水瀬伊織(田村ゆかり),高槻やよい(小清水亜美),萩原雪歩(堀江由衣),双海真美(斎藤桃子),TVサントラ,三浦あずさ(櫻井智)
ランティス

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 『アイドルマスターXenoglossia』の事実上のキャラクターソングアルバムの『熱唱! サンライズ巨大ロボットアニメ・ソングvol1・2』を聴いた。うーむ、カラオケ・クオリティ。まあ、ちょっと付いたラジオドラマ風のナレーションに従えば、歌唱といいアレンジといいカラオケというのはその通りなのだけど、巧い人とヘタは人の差が大きい。収録曲は以下。

vol.1嵐
・ドリームシフト『絶対無敵ライジンオー』
・炎のさだめ『装甲機兵ボトムズ』
・Shining☆Days『舞-HiME』
・風の未来へ『伝説の勇者ダ・ガーン』
・ダンバインとぶ『聖戦士ダンバイン』
vol.2
・アイアンリーガー『熱風 アイアンリーガー』
・Dream☆Wing『舞-乙HiME』
・メロスのように『蒼き流星レイズナー』
・疾風ザブングル『戦闘メカ・ザブングル』
・エルガイム『重戦機・エルガイム』

 まあ、深くは突っ込まないが、本当にカラオケクオリティの歌がいくつか。キャラを演じながら歌ったのか、素で歌ったのかは知らないけど、もうすこしがんばってほしい。それでも、声優さんの歌唱力が割と素のままで出ているアルバムなので、そういう趣味のある人は良く聴いてみると良いかも。企画の時間的余裕のためか、vol.2の方が全体的にクオリティが高い。「アイアンリーガー」を歌った田村ゆかり嬢や「エルガイム」の櫻井智さんはさすが。歌唱力ではちょっと劣るが、堀江由衣嬢の「メロスのように」は曲と声質が合っていてそれ以上の効果が出ている。あと「ダンバインとぶ」を歌った清水香里嬢の熱唱ぶりは素敵。「疾風ザブングル」を歌った斎藤桃子嬢の芸の細かさも評価すべき。

 まあでも『アイドルマスター』という作品に絡めた、面白い企画アルバムだと思う。さすがに、『ダンバイン』とか生まれる前のアニメもあるけど、『疾風アイアンリーガー』とか『ライジンオー』とか、昔見てたアニメの歌がカヴァーされるのはなかなか聴いてて気持ちが良い。思えば年を取ったものだなあと。今ではすっかり大きいお友達(泣)。

 以上とは関係ないけれど、1月の終わりに修論提出があって、現在絶賛デスマーチ中。ルーマンは理論への道はハイウェイよりも迷宮に似ているとかなんとか言っていたけれど、こちらはさらに曲がり角ごとに死亡フラグが林立。死ねる。そんなわけで、しばらくblogの更新が遅くなります。ご容赦を。さて、それこそロボットアニメ・ソングでも聴いて空元気をたきつけながら、きりきりと働くか。

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『BAMBOO BEAT』『経験値上昇中☆』『破邪大星ダンガイオー音楽集』

2008-01-10 | 音楽
「バンブーブレード」OPテーマ~BAMBOO BEAT/EDテーマ~STAR RISE
千葉紀梨乃(豊口めぐみ),桑原鞘子(小島幸子),宮崎都(桑島法子),東聡莉(佐藤利奈) 川添珠姫(広橋涼),川添珠姫(広橋涼),千葉紀梨乃(豊口めぐみ),桑原鞘子(小島幸子),宮崎都(桑島法子),東聡莉(佐藤利奈),Koma2 Kaz,河井英里
JVCエンタテインメント

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経験値上昇中☆
南夏奈(井上麻里奈),南千秋(茅原実里) 南春香(佐藤利奈),大久保薫,末廣健一郎,南春香(佐藤利奈),南夏奈(井上麻里奈),南千秋(茅原実里),うらん,ENA☆
キング

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<ANIMAX 1200シリーズ>(169)破邪大星ダンガイオー 音楽集
ビデオ・サントラ,堀江美都子,水木一郎,コロムビア・オーケストラ,渡辺宙明
コロムビアミュージックエンタテインメント

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 なんだか、時期外れのものばかりだけどCDのレビューを。若干わけのわからないレパートリーだが気にせず。

『BAMBOO BEAT/STAR RISE』
 言わずと知れた『バンブーブレード』のOPとEDテーマ。当たり前だけど、TVでアニメのテーマとして聞くのと、CDで聞くのとは曲の印象が変わってくる。
 もともと『STAR RISE』が聞きたくて買い、『BAMBOO BEAT』はそれほど意識していなかったのだけど、実は両方とも両曲。特に『BAMBOO BEAT』はインストゥルメンタル(声なし)バージョンを聴いてからオリジナルバージョンを聴くと楽しい。5人の声優さんが歌っているので歌声に厚みがあるのだけど、その裏で編曲(「編曲」では言葉としては正確さに欠けるかもしれないけど、他に言い思いつかないのでそのまま使っちゃう)が隠れているのだけど、その編曲に耳を澄ませてみると結構おもしろいのだ。ちょうど歌声のメロディーと編曲の伴奏がついたり離れたりしているのが面白い。コーラスなんかを合わせれば、林原めぐみの全盛時代の曲に似ているかもしれない。歌詞も「♪だから眩しさに飛びこんだ青空に届くPOWER ひるまずにひたすらにこの道を行こう」とか「♪I'm calling the STAR RISE 私を照らす星があるはず まだ小さな光でもいいから」とか乙女チックで素朴な歌詞だけど、結構好きだ。惜しむらくは、歌詞カードのイラストがいまいちな店。珠ちゃん…。レンタルとかがある時代、CDの「物」としての価値を維持しなければ売れないのだから、イラストとかも重要だと思うのだが…。

『経験値上昇中☆』
 こちらもヒロインの声優がみんなで歌ったOPテーマとカップリング曲(EDではない)。TVで聴いたときにはあまりピンとこなかったのだけど、CDで聴いてみると編曲に厚みがあって、こちらもなかなか面白い。まあ、もともと編曲を担当している大久保薫氏のファンだったこともあるのだけど。大久保薫氏が編曲した曲だと他に『微熱S.O.S!!』とか『colorless wind』とか、曲調に「空」や「浮遊感」を感じる曲が多い。あまり編曲が好きなので、これらの歌を聴く3回に1回はインストゥルメンタルバージョンを聴くほどだ。他にこういう趣味の人はいるのかな。
 歌声は、柔らかいがそれほど特徴のない佐藤利奈嬢と井上麻里奈嬢の声を茅原実里嬢のハリのある(?)声が裏付けていて良い感じ。茅原嬢は声優より歌に才能があるとか聞いたことがあるけど、なるほどと思った。別に千秋の演技に不満があるわけではないけど。まだあまりなんども聴いているわけではないけれど、気分を上げるために長く聴いていけそうな歌だと思う。惜しむらくは、インゥトゥルメンタルバージョンにコーラスというかかけ声が入っていて、純粋な編曲を聴けない点か。まあインストゥルメンタルバージョンは、普通カラオケのために使うのだから、コーラスが付いている方が当たり前かもしれない。

『破邪大星ダンガイオー音楽集』
 『破邪大星ダンガイオー』はご存じだろうか? 『スパロボ』好きなら『impact』で参戦したので知っているかもしれないけど、その後に『MX』で出た『ゼオライマー』にインパクトで負けてしまった感はある。80年代に作られた70年代のロボットアニメのオマージュ的作品だ。実質未完だけど、僕は傑作だと思う。特に1話は良い。ダンガイオーのデザインもスーパーロボットのデザインで5指に入るくらい好きである。
 この『ダンガイオー』は音楽も秀逸で、OPの堀江美子様と水木一郎兄貴の歌う『CROSS FIGHT!』はスーパーロボットものの歌として傑作だし(知っている限り水木一郎の歌の中では一番好きだ)、BGMも大御所の渡辺宙明氏の曲が最高である。どのくらい最高かというと『imapact』で興味を持ち、OVAを借りてきてBGMが気に入ったので、MDデッキをテレビに繋いでBGMを録音したくらいである。特にCDのトラックでいう『流血の魔神…ブラディズ』のブラッディ1登場の曲とダンガイオー合体の曲が良い。ブラッディ1の曲は悪役のテーマにも関わらず、妙にヒロイズムの風格さえ漂わせる名曲である。難を言えば、CD全体では同じメロディが編曲違いで何度も出てくるので、退屈になってしまう点。しかし、マキシシングルの値段で、アルバムと同じくらいの量の良曲が聴けるのはそれを補って余りある。昔のCDの再版というかたちだが、音質も全く問題ない。コストパフォーマンスを重視すれば、名盤とさえ言えるかも。

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『スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS』

2007-09-06 | 音楽
スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS オリジナルサウンドトラック
ゲームミュージック
ランティス

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 『スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS』のサントラを聴いている。実はゲームの方は故あってほとんどクリアできていないのだが、僕がゲームをやる理由の1/3からヘタをすると1/2くらいが、ミュージックのためなので、サントラは聞きまくっている。もともと、スパロボのオリジナル系の楽曲は気に入っていたのだが。

 というわけで『OGs』のサントラだが、全体的に割と安定しトンがっているところが少ない気がする。GBA版のテイストを色濃く残していると言っても良いかもしれない。それでも『天翔る龍』とか『DARK KNIGHT』とか『桜花幻影』とか『Fairy Dang-Ding』(最高)とか、『揺れる心の錬金術師』とかかなり良い感じのサウンドが多い。一番期待していた『Ash to Ash』だが、ピアノ系の音色は良いのだけど、ロック系の音色がいまいちかなあとか思う。できれば、アレンジの元を『OG2』版ではなくて『A』版に持ってきてほしかった。

 とまあちょっといちゃもんをつけてみるものの、基本的には素晴らしい。一ヶ月ぐらいこれを聞いて生きていけそうだ。ただ、苦言を呈さなければいけないのは、『鋼鉄の弧狼』のサビ直前くらいで聞こえる、ちょっと人の声っぽい雑音。ゲームが出たときも録音ミスじゃないかと話題になったが、直ってない。なんか幽霊ぽくて怖いんですけど。それに『鋼鉄を弧狼』を聞くときには、意識してこの雑音を探してしまう自分が。さすがにこのミスはサウンドチームの威信に関わると思うのだが。

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最近のアニメ・ソング

2007-07-03 | 音楽
colorless wind
結城アイラ, 畑亜貴, 大久保薫
ランティス

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 詰まっていた作業が一段落したことで、ちょっと余裕が出てきたので、ツタヤでアニソンのMaxiばかり6枚も借りてきた。内訳は、
 結城アイラ「colorless wind」『sola』OP
 Ceui「mellow melody」『sola』ED
 平野綾ら「もってけ!セーラーふく」『らき☆すた』OP
 eufonius「Apocrypfa」『神曲奏界ポリフォニカ』OP
 kuikui「コンコルディア」『神曲奏界ポリフォニカ』ED
 桃井はるこ・野川さくら「Romantic summer」『瀬戸の花嫁』OP
…なんか頭悪くなりそうだ。まあ、悪いんだろうが。本当なら、ちゃんとCDを買ってLantisなりGENEONなりavexというか、作詞家作曲家歌手に印税を回したい気もするのだが、やっぱりアニソンは有象無象だからなあ。以下、簡単にレビュー。

 結城アイラ「colorless wind」
 すいません、これはちゃんと自分で買うべきでした。僕が好きな作編曲大久保薫氏の「ディアノイア」と並ぶ傑作で名曲。歌がなくても聴ける。とにかく良い。『sola』も少なからずこの歌にゲタをはかされていたんではないかなあ。畑亜貴の詞も多少紋切り型なところはあるが、「♪冷たい手を伸ばす 届かない…知ってる だけどいま触れたい君に」「♪遠ざかるひとなら 何も告げはしない 悲しみは私だけのもの」とかグイとくる。ただ残念なのは、サビの音程の高い部分を歌手が歌い切れていない点。買わなかったのはこのせいか。それでも今期の中では『微熱S.O.S!!』と並ぶ完成度の高い歌。

 Ceui「mellow melody」
 これまた切ない歌。ただこちらも歌手さんにもう少しがんばってほしかったような気がする。もう少し情感を込めてほしかったりとか、発声の鋭さとか。でもこの曲はEDの映像が良かった。思い出しつつ聴けば浸れる。

 平野綾ら「もってけ!セーラーふく」
 楽しい歌ではあるが、一発ネタという感じは否めないか。しかし確かに、ノイジーな前半に対し、ストレートなサビへの移行などは、気持ちがいい。声優の歌は合唱させて歌唱力をごまかすという典型的手法が使われていたりするわけだが。ところで、この歌の歌詞のわけのわからなさは単純な演出と、歌詞をわからなくして歌詞カード付きのCDを交わせようという一種の販売術か。
 この歌は、アニソンを世にしらしむる運動(これも社会運動というのか。ある種の闘争の様相すらあるし)の甲斐あって、オリコン2位まで上りつめたわけだが、僕はこういう運動の価値はよくわからない。またオタクが馬鹿なことやっているというだけの受け取り方しかされないのでは。

 eufonius「Apocrypha」
 『ノエイン』のOPだった「Idea」と同じく、いつものeufonius節。ちょっと飽きの感もなくはないが、それでもriyaの歌声と妙な変調(?)が気持ちいい。とりあえず、eufonius好き向きか。

 kuikui「コンコルディア」
 kuikui関係は「透明シェルター」くらいしか聴いたことがないのだが、ファンタジックな良作であった「透明シェルター」と比べるまでもなく、普通の曲。

 桃井はるこ・野川さくら「Romantic summer」
 今回聴いたなかでは、TVで聴いたときからのイメージと実際のサウンドがもっとも違っていて驚いた歌。OPが浜辺でみんなで歌っている映像のせいか、CDは妙に奥行きのあるサウンドである。賑やかな歌だが、なぜか微妙に切ない余韻が。もうちょっとテンションを上げて歌ってもいいような気もするが、この切なさを買うならば、今のでもなかなか良い感じ。ただそれでも、野川さくらはあっさり歌いすぎのような気がするので、らしさを押し出しても良かった。

 とこんな感じである。正直僕は音楽については、ズブの素人なのであまり大したことは言えないが、書いたことについてはそれなりの確信ももっているつもり。結局、アニソンを買うべきか借りるべきかに迷うのだが、やはり良い歌ならちゃんとお金を払って買おうと思う。一種の感謝の念として。

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橋本みゆき『微熱S.O.S!!』

2007-06-02 | 音楽
微熱S.O.S!!
橋本みゆき, 畑亜貴, 大久保薫, 虹音
ランティス

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 世間では『らき☆すた』の「もってけ!セーラーふく」が、オリコンの週間ランキングで1位と2000枚差の2位とかでもりあがっているらしいが、こちらは『アイドルマスターXenoglossia』の「微熱S.O.S!!」である。買った、買ってしまった、田中ロミオの『人類は衰退しました』の付け合せだが。個人的には「微熱」のほうがよっぽど好きなのだが、角川商法の勝ちなのか、どうもマイナーか。どちらのアニメもローカルなのに、なぜこうも差が出るかうーむ。
 「微熱S.O.S!!」は相変わらず畑亜貴のインパクトのある電波詞がうなっている。「♪カッコかわいくね?」とか「♪笑顔が勝つでしょ やっぱ笑顔は正しいの~」とかなかなか思いつかない言葉なわけである。たとえば『ぱにぽにだっしゅ!』の「ルーレット☆ルーレット」や「黄色いバカンス」も歌っている詞自体は、変なことを語っているわけであるが、語法はといえば、せいぜい日常の語法の延長+擬音語くらいでわりとわかりやすいのだが、畑亜貴の詞は、どうもズレているのである。ほんとに電波なのだ。歌っていることは、『アイドルマスターXenoglossia』のイメージラフをそのまま詞に翻訳した感じで、とりとめないことをこの上ないのだが、まあこの電波詞がとにかくインパクトをもっている。さらに、大久保薫の怪しい編曲もこのインパクトに一役買っている。「撲殺天使ドクロちゃん」みたいな頭の悪い電波ソングではなく、まことに計算された電波ソングなのである、たぶん。
 付け合せの「ムーンライト・ラビリンス」はそれほどびびっとくる歌ではないので、是が非でもお勧めするわけではないが、「微熱S.O.S!!」良い感じである。まあ、こういう刺激重視の歌は割りと飽きやすいのではあるが、さてはて。

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CHAGE and ASKA『DOUBLE』

2007-02-06 | 音楽
 私は、小学4年生の頃(ちょうど『SAY YES』が出たところだ)に親の影響でチャゲアス(CHAGE and ASKA)のファンになり、それ以来しばらくチャゲアスを子守唄に寝る、くらいのファンであったので、今でもファンである。しかし、今ではあまり売れておらず、今回のアルバム『DOUBLE』も約二年ぶりのアルバムとなる。でまあ、チャゲアスファンなので、もちろん買って聴いてみたのだが、イマイチかなあ、残念。グッとくるのは『ボクラのカケラ』くらいで、全体に地味ーな感じ。昔は、『僕はこの瞳で嘘をつく』とか『YAH YAH YAH』とか、かなり派手な曲も作っていた(というか、チャゲアスの作り歌う曲のバリエーションは実に広い)のだが、そういう尖った感じはほとんど薄れてしまったか。チャゲアスは、私にとって言葉の先生やファッションの先生(びみょうに)であったので、この乗りきらない感じは非常に残念だ。あるいは、音楽が成熟しきって、私のようなミーハーには、もはやついていけないものになっているのかもしれない。もし、「いや、『DOUBLE』にはこんな良いものがあって、こんな聴き方があるのだ」と主張される方はどうかコメントを。このままでは、不本意である。
 ちなみに、チャゲアスを聴いてみたいという人には、『Yin & Yang』や『SUPER BEST Ⅱ』というアルバムがお勧めです。チャゲアスの20周年時点での総集編的なベストアルバムとして『VERY BEST ROLE』というベストアルバムが出ているけれど、チャゲアスの曲風はそのときどきでかなり変わっているので、このベストアルバうでは曲風の統一が全く取れておらず、散漫な感じで私には不評。対し、『Yin & Yang』はシングル・カットされずベストアルバムに載らなかった曲の中でも良いものを集めたというちょっと変わったアルバムだが、ノリと雰囲気の良い曲が多く初心者にお勧め。『SUPER BEST Ⅱ』は、チャゲアスが『SAY YES』を含む『BIG TREE』というアルバムでたたき出した、当時のCDアルバムのセールス記録を1年以内に自己更新したチャゲアス全盛期の時期(この時期はB'zもドリカムもサザンもチャゲアスに勝てなかった)のベストアルバムである。あとは、チャゲアス人気にちょっと影がかかり始めた時期のアルバム『Code Name1』と同『2』も個人的には、ちょっと渋くてお勧め。「I am a singer」と繰り返し歌い、歌手としての自分を確認する曲やいつの間にか彼女が浮気していたという、アイデンティティの揺らぎを歌ったものが多くて、私は好きだ(『SAY YES』以前は、モテモテの曲ばかり歌っていた)。
 チャゲアスブームはまた来ると信じているが、今のところはその兆しはなく…。J-POPの一番幸せな時代を支えた一組なので、もう一花と言わず、咲かせてほしいものだ。

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最近のお気に入り曲(アニメ+α) あるいはALI PROJECTについて

2006-12-09 | 音楽
 最近、アニメ関係のインターネットラジオを聞きはじめたのが遠因で、いろいろとアニメ関係の聴いたり、聴きなおしたりしているので、その中でも良いと思うもの紹介をば。

・舞-HiME
『君が空だった』美郷あき
 あの「萌えから燃えまで」と激しいストーリーと、いろんなものを押し込んだ情報量の多いアニメのEDにこの曲の切なくさびしいイントロがくると、感慨深い。本放映を見ず、後からDVDで見た私でさえこうなのだから、本放送を深夜毎回楽しみに見ていた人はどんなんだったんだろう。地味にいい曲。
『阿修羅姫』ALI PROJECT
こちらはゲーム番のOPテーマ。ネタっぽいのだが、どうやらネタにはならないらしいALI PROJECTである。サビの前の「♪鮮血のヴィーナス 素肌に鎧うのは 金襴の鎧よりも美しい 愛と云う傷跡~」という部分が好きなのだが、コクが強すぎて、フルで聴くのは大変。余談だが、『舞-乙HiME』の主人公アリカ役の菊池美香とニナ役小清水亜美はこの曲が大好きだそうで、自分たちのインターネットラジオにかけていた。

・舞-乙HiME
『Dream☆Wing』栗林みな実
 栗林曰く、「アリカをイメージして作った」とのこと。相変わらず、イメージ先行な歌詞だが、それでもなんだか気持ち良くなってしまうのは聴き手の問題でしょうか?元気のいい明るい曲なので、朝の目覚めの一曲にいいかも。
『Crystal Energy』栗林みな実
 栗林曰く、「ニナをイメージして作ったとのこと。なるほど、『Dream☆Wing』を聴いているときにはアリカの顔しか浮かんでこないが、こちらを聴いているとニナの顔しか浮かんでこないあたり、栗林みな実はいい仕事をしている。かっこいい。

・ストロベリー・パニック
『少女迷宮でつかまえて』美郷あき
 インターネットラジオを聴きはじめるまで、『ストロベリーパニック』なる百合アニメのことは全く知らず、今でも見ていないのだが、CMを聴いていてこの曲が気に入ったのでCDのみ借りてきた次第。百合アニメのくせにカッコイイOPテーマだぜ。サビの「♪あこがれより あこがれ以上の 夢を抱いている だから少女じゃいられないほど 愛を呼ぶ~」が特にいい!この曲で私には美郷あきブームが訪れてしまった。
『くちびる白昼夢』
 同アニメのOPだが、『少女迷宮でつかまえて』に比べると面白くない。残念。

・Rozen Maiden
『禁じられた遊び』ALI PROJECT
 昔『Noir』のOPの『コッペリアの柩』を聴いたときには、「ネタ」だと思っていたALI PROJECTだが、最近ではアニメ界に実によくはまっているのみならず、そのゴシック調の曲風はアニメのテーマ歌曲を牽引してさえいる。そんな中でも『禁じられた遊び』はアニメの雰囲気とALI PROJECTの芸風が幸せにマッチしての傑作。クセになる歌である。しかし、そのコクとアクの強さゆえ、4分27秒の曲なのに、妙に聴き疲れしてしまう。OP用のショートサイズで楽しみたいところだ。
『透明シェルター』refio+霜月はるか
 『禁じられた遊び』がアニメとゴシック調の部分でのマッチなら、こちらはファンタジー調の部分でマッチ。ある意味『禁じられた遊び』以上の傑作。打ち込みのどことなく電子音調の響きと、霜月はるかの透明で高音のヴォイスが補完しあって、気持ちがいい。

 なお、『Rozen Maiden』のサウンドトラックも良い感じ。私は特に『Battle of Rose』と『宿敵』がお気に入り。あとは、雛苺の即興歌があれば…。
(ちなみに、『Rozen Maiden』シリーズは、クリスマス特番の『オーベルテューレ』(そういえば、この2夜連続のアニメ特番は去年は『蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT』だった。だからどうというわけではないが『RIGHT OF LEFT』というタイトルは、「あなた(たち)がいて、私(たち)がいる」くらいの含意がなんだろうが、うまいタイトルだと思う)を見る前に、『トロインメント』を見たいのだが、レンタルDVDもバンダイチャンネル等のネット配信もない。新興のアニメ会社だからDVDを売ろうと頑張っているのだろうか。『Rozen Maiden』の第一期シリーズはプレミアがつくほど売れたというのに…。そのため、『トロインメント』のOP・EDはまだ聴いておらず、自己封印中。

・.hack//Roots
『亡国覚醒カタルシス』ALI PROJECT
 ALI PROJECTの中でももっともゴシック調が強いのか、やたらとクセのある曲。しかも、歌詞がほとんどわからない。半分、言葉遊びのようなものであるが、この曲調にはこの歌詞で合っているのだろう。ただ、不思議と快楽中枢をつっつくような響きがある。

・ウィッチブレイド
『XTC』サイキックラバー
 『XTC』と書いて、エクスタシーと読む。いったいどこのビジュアル系バンド(古い?)かと思ったが、特撮やアニメ関係を中心に歌を作っているバンドらしい。歌曲はメタルっぽく、詞はゴシックぽくてかっくいい。とりあえず、聴いてみて、どうだ!?という感じか。

 あとは、『極上生徒会』より田村ゆかりの『未来パラソル』の良さをえんえんと語ったりもしたいのだが、さすがに大変なので、今回はこれくらいで。何せ、今回の主役はALI PROJECTである。最近は、美郷あきとか、栗林みな実とか、Fiction Junctionとか、富田麻帆(?)とか、アニメ関係に集中して楽曲を出している人たちのなかでも割と「ふつー」に聴ける歌曲が出てきて嬉しい限りである。それでもやはり、Jポップとはかなり明確な一線があるのだが。しかし、私はJポップほとんど聴けないしなあ。どういう違いなんだろ?

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↓追記

2006-08-27 | 音楽
 昨日の、萌えアニメ+αの曲レビューの追記および、訂正について。まず『かみちゅ!』(忘れてた!)の項を付け加えた。また、一部点数の改定と、見つかる限り誤字脱字の訂正。以上です。

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萌えアニメ+αのテーマ曲レビュー

2006-08-26 | 音楽
 というわけで、一昨日予告した萌えアニメ+αのテーマ曲レビューというものをしてみる。一応、次回としてギャルゲー/エロゲーのテーマ曲レビューも予定しているが、こちらは来週以降だろうか。とはいえ、筆者は必ずしも萌えアニメを網羅しているわけでもなく、有名な作品でも知らない場合があるので、その辺の無知はご容赦を。なお、ランキングはもうけず、5点満点で採点する。

○『ARIA The Animation』
・オープニング『ウンディーネ』牧野由衣
 作品の雰囲気に実によくマッチしていて、ある意味理想的なオープニングテーマ。牧野由衣の優しい声が耳に心地よい。3.5点
・エンディング『Rainbow』ROUND TABLE feat. Nino
 こちらも作品の雰囲気によくマッチしている。『ウンディーネ』が優しい感じなのに対し、こちらは温かい感じがするか。こちらのほうが楽しくて、私は好み。4点

○『ARIA The NATURAL』
・オープニング『ユーフォリア』牧野由衣
 基本的には『ウンディーネ』と同じだが、続編という名の二番煎じのためか、微妙に印象が薄い。3.25点
・前期エンディング『夏待ち』ROUND TABLE feat. Nino
 ちょっと切なくて、良い感じ。しかしこちらも微妙に二番煎じ。3.5点
・後期エンディング『Smile again』葉月絵理乃
 とりあえず、葉月絵理乃の歌がけっこう聴けるので、感心。しかし、ROUND TABLEのサウンドが作品自体の雰囲気を下支えしていた本作では、今更声優かよ、という気がしないでもない。3点

○『かみちゅ!』
・オープニング『晴れのちハレ!』富田麻帆
 ハーモニカの音の印象的な『かみちゅ!』のオープニングデーマ。中学生の恋愛を描いた本作らしい、実にさわやかな歌である。また、作品が80年代の雰囲気を描いているためか、80年代アイドルソングっぽい(?)。3.5点。
・エンディング『アイスキャンディー』MAKO
 本作、主人公役のMAKOが歌う、こちらも中学生的な恋愛の妄想を歌った曲。ただし、『晴れのちハレ!』に比べると、一味足りない気がありあり。3点。

○『涼宮ハルヒの憂鬱』
・オープニング『冒険でしょでしょ?』平野綾
 元気のいい曲だ。…………他に何か書くことあるか?………歌詞が微妙にイタイとか。2.5点
・エンディング『ハレ晴れユカイ』平野綾、茅原美里、後藤邑子
 これは、基本的にエンディングのアニメが中心のエンディングテーマだから、評価しにくい。ただちょっとバカっぽくていい。3点。

○『極上生徒会』
・オープニング『恋せよ女の子』田村ゆかり
 基本的に女の子しか登場しないアニメだが、テーマソングは『恋せよ女の子』である。…なにを期待しているのだか。この曲は、まあ基本的にはバカアニメソングなのであるが、田村ゆかりのロリ声と不思議なほどの歌唱力により、妙にキマっている。4点
・前期エンディング『偶然天使』田村ゆかり、生天目仁美、野田順子、清水香里、沢城みゆき
 声優を集めて歌わせてみました、という感じの歌だが、注目すべきなのは、本作の脚本を担当した黒田洋介の歌詞である。作品のテーマ(楽園としての日常、くらいか)とや主人公のキャラクターとマッチし、歌詞自体が一つの物語をつむいでいるなどの点でよくできた歌詞である。そのため、声優の合唱という不思議な声質にもかかわらず、ばらけずうまくまとまっている。伴奏も曲にアクセントを加えていてポイントが高い。割とお勧め。4.5点
・後期エンディング『恋する奇跡』川澄綾子、松岡由貴、斉藤千和、川上ともこ
 前二曲と比べると、凡庸、という感じは否めない。とにかく歌詞も曲も凡庸。フツーのアニメソング。3点
・(番外)ゲーム版テーマ『未来パラソル』田村ゆかり
 う~む、この曲、優しくて甘ったるくて、だからこそ、けっこう好きやなあ。田村ゆかりに「♪見つめ合うように この気持ち重ねていたいよ~」とか歌われると、ふらふらと寄っていってしまう。なんだか、萌え歌の本義を見せ付けられた感慨である。なんとなく80年代のアイドル曲(?)っぽいがちゃんとアニメソング的にまとまってて妙にいい感じだ。5点

○『スクールランブル(一学期)』
・オープニング『スクランブル』堀江由衣 with UNSCANDAL
 うーむ、堀江由衣はてっきり歌がうまいものと思っていたが、この歌を聴くと、微妙、という感じがしないでもない。しかし、ブラスバンド風(?)の編曲や後ろで歌っているお兄さんたちのコーラス、サビの「♪ぐるぐるまわる~」の無意味な楽しさの曲で、朝の契機づけなどになぜか聴いてしまう。『恋せよ女の子』と比べると、歌唱は負けているが、曲と編曲はわずかに勝っているか。一応、3.5点
・エンディング『オトコのコ・オンナのコ』小倉優子
 いたい、つらい、くるしい、特に歌詞。まあ、聞けないほどでもない。涙の1.5点

○『スクールランブル二学期』
・オープニング『せんちめんたる じぇねれーしょん』時東ぁみ
 『スクランブル』と比べると、アニメソングと最近のアイドルソングの小さくてしかし決定的な違いがわかる気がする。どうも『スクランブル』と比べるとノレない。偏見まじりの、2.5点
・前期エンディング『この涙があるから次の一歩となる』時東ぁみ
 これも評価が難しい。『オトコのコ・オンナのコ』と合わせて3曲評価を逃げてしまいたいくらいだ。しかし一言、『魔術師オーフェン』以来、つんくの担当するアニメソングは微妙だ。これも、2.5点
・後期エンディング『二人はわすれちゃう・』小清水亜美、能登麻美子
 前二曲とうってかわって、こちらは純粋なアニメ‐萌えソングの系列。しかし、かなしいかな、筆者には歌詞の意味が不明である。とりあえず、能登麻美子の歌う声を聴きたい人向けか。能登麻美子の歌は、『ウィッチブレイド』のエンディングを聴いて新居ぽくてけっこういい感じかと思ったが、この歌ではあまり歌えていない感じもする。小清水亜美のインパクトのある声質と比べると弱弱しい(癒し系な)声質なので、損をしているのかもしれない。だがとにかく、歌詞の意味がわからない。2点。

○『舞-HiME』
・オープニング『Shining・Days』栗林みな実
 元気な歌で、なんとなくサンライズアニメのアニメソングの系譜をうまく引き継いでいると思う。栗林みな実の声質も曲自体にマッチしていて、まとまっている。しかし、センテンスごとに歌詞の意味が切れて、なにかちゃんと意味のあることを歌っているというよりは、とりあえずそれらしい言葉を並べてイメージで歌っているという感じはいなめない。まあ、アニメソングなんてそんなもんだといわれれば、そうかもしれないが。それでも元気が出るので、3.75点
・エンディング『君が空だった』美郷あき
 元気なオープニングとしっとりしたエンディング(とエンディングの一枚画)は、サンライズならず今なおつづくアニメソングの伝統である。その伝統にのっとった見事な歌配置(?)。それほどグっとくる歌でもないが、30分間のアニメを静かに締めくくる役目はきちんと果たしている。3点
・挿入歌『小さな星が降りる時』栗林みな実
 これも、『Shining・Days』に引き続いて、栗林みな実の電波なというか、イメージ先行型の歌詞だが、しっとりした切ない曲調、劇中でオトメたちが出撃する印象的なシーンで使われたことでポイントが高い。特に、CMで「♪透き通る瞳は命の輝き~」というサビをなんども聴いてしまって、クラっときてしまった。4.5点(ただし、『未来パラソル』には負けるか)。

○『舞-乙Hime』
・前期オープニング『Dream・Wing』栗林みな実
 相変わらずのサンライズアニメソングと栗林みな実歌詞である。ただし、二番煎じ(とは言わないか)のためか、『Shining・Days』ほど印象がないが、編曲が好み(サビの伴奏でちゃんちゃんリズムを打っているのが微妙に好み)なので4点。
・後期エンディング『Crystal Energy』栗林みな実
 すいません、どんな歌か忘れ、音楽データももっていません。ゆえに、評価不能です。
・エンディング『乙女はDO MY BESTでしょ?』菊池美香、小清水亜美
 えー、普通のばかアニメソングか。歌っているのは、もちろん本作主役の二人。特に評価するところもなく、1.5点

○『ひぐらしのなく頃に』
・オープニング『ひぐらしのなく頃に』島みやえい子
 作品のタイトルを歌のタイトルにもってくることなど、作品自体を演出することにはある程度成功しているが、歌自体は特に印象はなく(サビの「♪ひぐらしのなくころに~」の歌詞が意味不明で、とりあえず言葉を持ってきたという苦しさは否めない)2点。ちなみに、前奏に聞こえるよくわからない声は逆再生すれば「逃げられない」と聞こえるらしいが、カセットテープが廃れたこの世代に、どうやって逆再生をすればいいのだろうか、残念。
・エンディング『why, or why not』片霧烈火
 オープニングよりはよくできた曲だと思う。正直いって、ちょっと好み。しかし哀しいかな、筆者は英語のヒアリングは苦手なので、歌詞がわかならない。雰囲気で3.5点

○『Fate/stay night』
・前期オープニング『disillusion』タイナカサチ
 ゲーム版で、この曲を聴いたときは特にいい曲だとは思わなかったが、川井憲次に編曲されなおし、万人向けにアレンジされたおかげで、かなり気に入る曲となった。タイナカサチの歌い方もわりとストレートで聴きやすい。5点
・後期オープニング『きらめく涙は星に』タイナカサチ
 ちょっとこれは、歌手を売るために作った曲としか思えない。作品の雰囲気とミスマッチでさえある。正直、これなら『disillusion』で2クールオープニングをやってほしかった。2.5点
・エンディング『あなたがいた森』樹海
 うーーーん、普通。2.5点

 というわけで、ひとまず以上である。しかし、何も決定版というわけでもなく、異論反論(この歌はこの程度の評価ではない!なぜこの歌が入っていないのだ?など)はあろうし、自分でも、少し気分が変われば、ある程度評価の変わるものだと思っている。また、筆者が見た(聴いた)アニメテーマの中でも、載せるべきものをすっかり忘れて載せていないような気がしないでもない。まあ、あくまで目安である。けれども、この中で評価の高かった歌については、筆者は確かにおすすめする。まあ、人の評価なぞ、結局「好み」の域を出られないものかもしれないが、そこにも、一抹の真実も存在するのだろう。そんなことも夢見つつ。

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桃井はるこ『momo-i quority―ベストオブモモーイ』「愛の空回り」

2006-08-24 | 音楽
「『通』じあう そのよろこびを感じたい
 場所も時間も飛び越えて
 分けあえる世代
 『信』じあうことがすべてと
 悟ったよ
 君をもう一度みつけたら
 涙さえ輝くから」(『LOVE.EXE』)

 桃井はるこのベストアルバム『momo-i quority―ベストオブモモーイ』を買った。正直言って、『LOVE.EXE』のフルバージョン(ショートバージョンならアルケミストがMP3で配布していたのでもっている。マキシCDを探しもしたのだが、池袋のアニメイトにも渋谷のタワーレコードにもアマゾンにもなかった…)がほしかっただけなのだが、収録されているのはリミックスバージョンでがっくし。このアレンジも悪くはないのだが、オリジナルの頭が悪いまでの直球さにくらべると(深みはましたが)インパクトが足りない気がする。その他、ベストアルバムだけあってなかなか聞ける曲がそろっていて、私は『恋のレシピ』あたりが気に入った。しかし驚いたのは、もともと桃井はるこのことはよく知らないのだが、彼女の「アキハバラの女王」の称号はダテではなく、本当にアキハバラやオタク文化を代表する何か(ただの声優でも歌手でもアイドルでもない)になろうとしている意気込みである。たとえば、コメント冒頭に引用した『LOVE.EXE』の歌詞であるが、彼女は、現在のデジタル文化を驚くほど素直に、なんのてらいもなく喜んでいる。世間では結局のところ、家族や恋人、友達とのアナログな接触を、究極のものと置いていることに対して、ちょっとした対照を指摘できるだろう。なにせ、『フィギュアになりたい』という曲まである。この方向がどれだけの可能性をもっているのかは、今のところなんともいえないが、Jポップなどの歌詞が結局のところ画一化して、全然面白くないことを考えれば(ちなみに、筆者にとってはチャゲアスの歌詞が「神」だ)試みとしてぜひ伸ばしていってほしい方向である。あと、歌のなかでやたらと「愛」が連呼されて、それゆえに言葉が空回りして「愛」の語の確かさがなくなっている。「愛国」じゃないが、世間の人々は驚くほど「愛」を信じている。けれど、言えば言うほど確かさを失ってしまうのが「愛」なり「正義」なりという言葉ではないか。私は桃井の歌詞から、そんなもんはマジになるよりもそんな気になれば、とりあえずいいじゃん、みたいなメッセージを受け取るのだが、どうだろう?
 曲も歌詞もクセが強いので、万人に勧められるアルバムではないが、いわゆる電波系好きにはおすすめ。

 とか書いていると、栗林みな実やKOTOKOなどの電波系ソングと並べて比較をしてみたくなるな。あとは、萌えアニメのテーマソングやギャルゲー/エロゲーのテーマソングとか。近々、興が乗ればやってみるかもしれない。興味のある方は、気を長くしてお楽しみに。

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riya『Love song』「セカイ系という美学」

2006-04-05 | 音楽
 今日、筆者は霊園で桜を見ながら散歩をしていたのだが、そのときに聴いていたのが、Key sound Lebelから発売された、riyaのCDアルバム『Love song』である。普段あまり聴かないCDであるが、薄暮の霊園に咲く桜の雰囲気とあいまって、胸に迫るような印象をもった。つまりは、セカイ系とはこういうものだと。
 セカイ系について語るならば、空虚さ、恋愛=世界、青春、青臭さ、儚さ、世界の終わり、などなどのキーワードを経由してみたいものだが、要は世界と私(実存)の価値が等価になった一種の実存主義だと筆者は考えている(この辺りは、北田暁大の『嗤う日本の「ナショナリズム」』に影響を受けている)。『Love song』でも、失恋と世界の終わりというモチーフが執拗に重ねられて歌われている。それは、一種の耽美的なものの世界観であり、空虚な世界と僕(実存)はそれ自体では価値を持たない。そこで、空虚なものに価値を代入するための媒介項として持ち出されてくるのが、恋愛なのである。なぜなら、「恋愛」だけが、「リアル」なものでありうるからである。そして、その「リアル」さとは、失敗の可能性である(例えば、仕事上の失敗なら、人のせいにすることもできるが、失恋ならば、人のせいにすることは限りなく困難であることから)。
 まあ、そんな理屈はともかく、『Love song』は同じくriyaの歌う『CLANNAD』のOPテーマ『メグメル』、『最終試験くじら』のOPテーマ『ディアノイア』ほどの名曲はないものの、時々思い出したように、雰囲気に浸るにはかなりいいCDだと思う。もっとも、その雰囲気とは、セカイ系のことなのだが。

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