哲学者か道化師 -A philosopher / A clown-

映画、小説、芸術、その他いろいろ

社会学入門にうってつけの本

2006-04-09 | 
 今回は趣向を変えて、極ローカルネタ。大学の社会学科に入学した人が、社会学とはどんな学問か感じを知るための本。

『社会学のおしえ』馬場靖雄 ナカニシヤ出版
 さまざまな社会学的なイシューについて語っていく本。ただし、著者自身の動機付けを理由に、かなりオタッキーなネタもある。新書以上に読みやすい本ながら、いつのまにか社会学とは何なのかが語られてしまっている、という変な本。図書館に入っていたら、とりあえずめくってみるといい。

『反社会学講座』パオロ・マッツァリーノ イースト・プレス
 著者名は外国人だが、別に訳書でもなく、普通(以上)に日本語が出来るよう。『社会学のおしえ』が、理論的な話なら、こちらはデータをもとにした実証的な話。社会学を諧謔しながらも、それこそがより社会学的という切り口。

 どちらの本も、最近の社会学領域の研究の動向を抑えるという役には立たないけど、社会学がどんなものかというものは、結構わかる。あと、読み物としても結構おもしろい。

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永野護『ファイブスター物語』12巻

2006-04-09 | マンガ
 ようやく出た。ある意味、貞本義行の『エヴァンゲリオン』と永野護の『ファイブスター物語』は、角川書店の抱える2大負債だよな…。
 内容に関しては、悔しいほどおもしろい。待たせられた甲斐が(待っていることも忘れていたが)あったといもの。超帝国の話といい、フィルモア皇帝の決意といい、時代が動いている感じ。しかも、気になる伏線がいくつも張られ、たくさんの人々の思いが交差し、エンゲージやファントム、ルミナス・ミラージュ(笑)、銀色のアイツなどモーターヘッドも迫力ありと。これで、刊行スピードが早ければなあ。20周年で12巻て宣伝することじゃないよなぁ。

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