ネタバレ注意
『コードギアス 反逆のルルーシュ』Stage24&25「崩落のステージ」「ゼロ」
長らく待たされた、『コードギアス』第一期の完結編。今回は、黒の騎士団がトウキョウ租界に攻め込むところからはじまるのだが、ゼロが事前にギアスで仕込みを入れていたこともあり、電撃的な侵攻がはじまる。一時は黒の騎士団の圧倒的な有利かと見えたが、修羅と化したスザクの猛攻、ヴィレッタの記憶の回復、オレンジこと改造ジェレミア卿の襲撃、そしてナナリーをV.V.に連れ去られたルルーシュ=ゼロの戦線離脱などで次第に劣勢に立たされていく。一方で、ルルーシュはコーネリアに母の死の真相を尋ねることができたが、結局母を殺した犯人を知ることはできなかった。そして、ナナリーの連れ去られた神根島についたルルーシュは、追いついたスザクとカレンにルルーシュ=ゼロであることを知られてしまい、ルルーシュとゼロが撃ち合うところで終わる。
まあ、ゼロの非道さが際立つわけだが、一方でこれまでの主要人物の多分全員が様々な状況で戦うのを1時間に押し込めてテンションを維持した脚本がすごい。テンションの高いまま情報が圧縮されていて、ほどんど富野節のような響きだった。ジェレミア卿の言っていることは半分近く分からなかったが。
今回謎なのは、おそらくはブリタニアと黒の騎士団の政治的な闘争とは別の理由で、V.V.がナナリーを拉致したことだが、ひょっとして、ナナリーは眼が見えず眼を閉じているため明らかになっていなかったが、ルルーシュと同じ、眼を使うギアス・ユーザーではないかと思いついた。マンガ版ではナナリーがギアス・ユーザーの話もあるようだし、ありうる線かもしれない。それと、C.C.はやはり不老不死の存在で、過去には魔女として扱われ、自身も自分が何ものなのか把握しているわけではない。今後話がどう転ぶにせよ、ブリタニアとゼロがC.C.の一族の残した能力の獲得競争に乗り出すことは確かそうだ。あと、話的にはギルフォードとかリヴァルとかロイドさんとか脇役なのにかっこいい人たちがいた。一番微妙なのは、今後のシャーリーの役割だろうか。一番、メインヒロインぽいイメージなのに、ルルーシュはC.C.とフラグが立ちまくり。あとは、ニーナが完成させた、核関係の技術は誰のものになり、どんな使われ方をするのか。
今のところ、続編は媒体も時期も発表されていないが、1月から2クール・テレビシリーズで、というのがもっともありそうか。もし劇場版なら、最近流行の(笑)、2部や3部構成とか。OVAだとちょっと中途半端かなあ。
一応、続編の始まりを予想すると、タイトルは『コードギアス 逆襲のスザク』(笑)。Stage25の終わりから数ヵ月後。ゼロ=ルルーシュとスザクは行方不明となり、黒の騎士団は玉城が仕切り、ブリタニア軍と小競り合いを続けている。そこに、C.C.が黒の騎士団に帰還し、玉城の独裁を退け、黒の騎士団をルルーシュを探すために使う。一方ロイドたちは、スザクを発見し、ブリタニア本国に帰還したスザクは高位の騎士として遇される。カレンさんは、えーと、ブリタニアの捕虜に。そしてスザクに諭され、いやいやながらもスザクの下で働くことに。そして、V.V.にギアスの力をもらう。一方のルルーシュは思考エレベーターに接触し、C.C.やV.V.の一族やその古代遺産のことを、そして世界の姿を知る。とか、こんな感じで。
ところで、サンライズ的には『コードギアス』はポスト・ガンダムの企画の一つらしいが、そのポイントは明瞭。『ガンダムW』や『ガンダムSEED』シリーズで成功した、男の子にはメカ(と女の子)を、女の子には美少年キャラを配置し(だから、『コードギアス』はキャラクター原案が少女マンガ家のCLAMP。そして『ガンダム00』も同じ感じ)、職人芸的に『DEATH NOTE』(とおそらく『舞-HiME』)のエッセンスをふりかけ、谷口悟朗的娯楽エッセンスでしめる、と。まさに全方位に訴えかける無敵の布陣。ひょっとしたら『コードギアス』は、エヴァ以後のアニメの総決算になるかもしれない。だとしたらこのアニメの後には、アニメが作りにくくなるかもなあ。
『コードギアス 反逆のルルーシュ』Stage24&25「崩落のステージ」「ゼロ」
長らく待たされた、『コードギアス』第一期の完結編。今回は、黒の騎士団がトウキョウ租界に攻め込むところからはじまるのだが、ゼロが事前にギアスで仕込みを入れていたこともあり、電撃的な侵攻がはじまる。一時は黒の騎士団の圧倒的な有利かと見えたが、修羅と化したスザクの猛攻、ヴィレッタの記憶の回復、オレンジこと改造ジェレミア卿の襲撃、そしてナナリーをV.V.に連れ去られたルルーシュ=ゼロの戦線離脱などで次第に劣勢に立たされていく。一方で、ルルーシュはコーネリアに母の死の真相を尋ねることができたが、結局母を殺した犯人を知ることはできなかった。そして、ナナリーの連れ去られた神根島についたルルーシュは、追いついたスザクとカレンにルルーシュ=ゼロであることを知られてしまい、ルルーシュとゼロが撃ち合うところで終わる。
まあ、ゼロの非道さが際立つわけだが、一方でこれまでの主要人物の多分全員が様々な状況で戦うのを1時間に押し込めてテンションを維持した脚本がすごい。テンションの高いまま情報が圧縮されていて、ほどんど富野節のような響きだった。ジェレミア卿の言っていることは半分近く分からなかったが。
今回謎なのは、おそらくはブリタニアと黒の騎士団の政治的な闘争とは別の理由で、V.V.がナナリーを拉致したことだが、ひょっとして、ナナリーは眼が見えず眼を閉じているため明らかになっていなかったが、ルルーシュと同じ、眼を使うギアス・ユーザーではないかと思いついた。マンガ版ではナナリーがギアス・ユーザーの話もあるようだし、ありうる線かもしれない。それと、C.C.はやはり不老不死の存在で、過去には魔女として扱われ、自身も自分が何ものなのか把握しているわけではない。今後話がどう転ぶにせよ、ブリタニアとゼロがC.C.の一族の残した能力の獲得競争に乗り出すことは確かそうだ。あと、話的にはギルフォードとかリヴァルとかロイドさんとか脇役なのにかっこいい人たちがいた。一番微妙なのは、今後のシャーリーの役割だろうか。一番、メインヒロインぽいイメージなのに、ルルーシュはC.C.とフラグが立ちまくり。あとは、ニーナが完成させた、核関係の技術は誰のものになり、どんな使われ方をするのか。
今のところ、続編は媒体も時期も発表されていないが、1月から2クール・テレビシリーズで、というのがもっともありそうか。もし劇場版なら、最近流行の(笑)、2部や3部構成とか。OVAだとちょっと中途半端かなあ。
一応、続編の始まりを予想すると、タイトルは『コードギアス 逆襲のスザク』(笑)。Stage25の終わりから数ヵ月後。ゼロ=ルルーシュとスザクは行方不明となり、黒の騎士団は玉城が仕切り、ブリタニア軍と小競り合いを続けている。そこに、C.C.が黒の騎士団に帰還し、玉城の独裁を退け、黒の騎士団をルルーシュを探すために使う。一方ロイドたちは、スザクを発見し、ブリタニア本国に帰還したスザクは高位の騎士として遇される。カレンさんは、えーと、ブリタニアの捕虜に。そしてスザクに諭され、いやいやながらもスザクの下で働くことに。そして、V.V.にギアスの力をもらう。一方のルルーシュは思考エレベーターに接触し、C.C.やV.V.の一族やその古代遺産のことを、そして世界の姿を知る。とか、こんな感じで。
ところで、サンライズ的には『コードギアス』はポスト・ガンダムの企画の一つらしいが、そのポイントは明瞭。『ガンダムW』や『ガンダムSEED』シリーズで成功した、男の子にはメカ(と女の子)を、女の子には美少年キャラを配置し(だから、『コードギアス』はキャラクター原案が少女マンガ家のCLAMP。そして『ガンダム00』も同じ感じ)、職人芸的に『DEATH NOTE』(とおそらく『舞-HiME』)のエッセンスをふりかけ、谷口悟朗的娯楽エッセンスでしめる、と。まさに全方位に訴えかける無敵の布陣。ひょっとしたら『コードギアス』は、エヴァ以後のアニメの総決算になるかもしれない。だとしたらこのアニメの後には、アニメが作りにくくなるかもなあ。