哲学者か道化師 -A philosopher / A clown-

映画、小説、芸術、その他いろいろ

PS2版『スーパーロボット大戦OG』が出るらしい…

2006-04-21 | ゲーム
 まあ、タイトルのままの話なのだが、だんだん「スーパーロボット大戦」て何かわからなくなってきた。いや、むしろ自社デザインのロボットやキャラクターを出してゲームを作るのが普通で、いろんなアニメからロボットやキャラクターを集めてきてゲームを作るのが特殊すぎるのか。筆者は当たり前のようにGBA版『OG』も『OG2』もやっている、スパロボ好きなので当然買うが、なんか納得しづらい。うまく踊らされている気がする。『ゼノサーガ』がPS2の『エピソード3』を売るために、『エピソード1・2』をDSで出したが、スパロボも来るDS『OG3』を売るために、同じ商法を取ったということか。
 筆者的にかなりうれしいのは、清水香里inラミア・ラブレスの声をゲームで聞けるということ。アニメ版『OG』では出番少なかったし。「ならば私は、歩いて次の楽園を探すまでです」とかなんとか言ってシャドウミラーを裏切るあたりの最高にかっこいい場面をぜひとも声付きでやってほしい。
 しかし、シナリオで敵に操られたヒロインを愛の力で助け出す、というパターンを幾度となく繰り返すのはどうだろう。ものすごくアホらしいことをやらされている気がするのだが。ただのメロドラマ!

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フランシス・F・コッポラ『地獄の黙示録』

2006-04-21 | 映画
 3時間22分…、地獄だった。単純に、長いってのは罪だと思った。
 話としては、ある大尉が、イカレて軍の指揮系統からはずれて、ベトナム人とかを使いながら軍事行動をしている大佐を暗殺しろ、と命令され、その任務の様子を追ったもの。映画の始めのほうには、ベトナム戦争の狂気に満ちた(本当にこんなだったとは思わないが)戦闘が描写され、(不謹慎ではあるが)かなりおもしろい。が、映画が進むにつれ、狂気度が増し、何を言いたいのか、何をしているのかだんだんわからなくなってくる。最後には、戦争というか、ほとんど宗教の話であり、ついていけない。
 筆者が好きなのは、前半のキルゴア大佐(だっけ?)とのくだり。主人公たちは成り行きで、キルゴア大佐の空挺騎兵隊(要するにヘリ部隊だ)の作戦行動に同行するのだが、ヘリを飛ばしながらワーグナーの『ワルキューレの行進』を大音量でかけて機銃掃射する。しかも大佐はサーフィン好きで、戦場にボードを持ち込み、いい波(戦場はベトナムの川岸)だからサーフィンやってこいと部下二人に命令する。部下は時々大砲が飛んでくる川で頑張ってサーフィンをやっている。大佐自身も上半身を脱ぎさっさと戦闘を終わらせてサーフィンをしようと意欲を燃やす…。本当に不謹慎ながら、筆者は笑ってしまった。でも、戦闘の極限状況で(大佐は大砲が飛んできても平然としているが)こういう自分の趣味嗜好に撞着するというのは感覚として結構わかるような気がする。というか、観客としては明らかに不当だが、この映画このシーンまで観て切ってもいいような気がしなくもない(話の流れとしてではなく、単純な労力の問題だ)。
 すごい映画だが、それゆえに人に勧めることができない。まさに「チャレンジャー」向けの映画である。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする