哲学者か道化師 -A philosopher / A clown-

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『Another Century's Episode2』

2006-04-14 | ゲーム
 最近、大学に行く暇を惜しんで、『Another Century's Episode2』(『ACE2』)をやっている。前作の『ACE』は3日で飽きたが(と言っても、その後も手が寂しくなったとき、たびたび引っ張り出してやっていたが)、前作を踏まえた改善をしてあって、なかなか具合がいい。個人的に一番うれしい改善は、前作では使い物にならなかった飛行モードが、いくつかの操作法を選ぶことが出来るようになったため、スピード重視のミッションなどで、結構使える。しかも、宙返りとかをすると、浮遊感を感じたりしてなかなか気持ちいい。
 筆者がよく使う機体は、バスターアークや、バルキリー(フォッカー)、ブラックサレナ、エステバリス(アキト)、ユウ/ネリーブレン、ガンアーク、ビルバインくらい。というか、バスターアーク強すぎ。努力と根性で戦う帝国宇宙軍のスーパーロボットシリーズ(「人の命は尽きるとも、不滅の力、バスターマシン」)かと思うくらい(メイン武器がホーミングレーザーに似ている、か?)。とり逃したシークレットやエースは全改造&リミット解除したバスターアークで取っているし。ただまあ、使ってて楽しいのはバルキリー。移動に癖があって(ちょっとスティックをまわしただけで、急停止したあとに逆向きに走ったり)、使いにくし結構避けられないから強くもないんだが、ガンポッドやマイクロミサイルの撃ち応えが楽しい。ちなみに、今回はザコ敵一機一機の耐久力が弱いし、わんさか出て殴りに行ってたらキリがないし、袋叩きにあうので格闘系はちょっと微妙。というか、マルチロックホーミングミサイルのない機体だといろんな任務でちょっときつい。バスターアークはこれがある上に、メイン武器がタメなしのマルチロックホーミングビームだから、やたらと強い。
 難易度としては、前作ではどうしてもシークレットが達成できないミッションがあったが(腕の問題だ)、今作ではそれがないため、ちょっと軟化したようだ。ただ、前作の変な任務(ロックができなかったり、防衛任務が多かったり)がないため、結構爽快。というか、とにかく敵を落とせというのが多い。バスターアークみたいな射撃が強すぎる機体で戦うと、ダッシュし続けて距離をとりつつホーミング攻撃というパターンが出来上がってしまって変化が乏しい。相手の攻撃を見切るとかいうのがほとんど意味のないゲームなので、『機動戦士ガンダムSEED 連合VSZAFT』とは、かなり別のゲームだと思ったほうがいい。結構、ルーティンになってしまう。あと、操作は、まさに全てのボタンおよびスティックを使う上に、結構複雑なので慣れはかなりいる。前作の操作をマスターしていたので、そんなに詰まったりはしなかったが、それでも未だにミサイル撃つつもりが、ダッシュを止めたりしてしまう。シナリオは凡庸の一言。前作のシナリオ演出はかなりうざったかったが、斬新でもあった。そういう意味では、前作のシナリオ演出をざっくりと切り、アクション・シューティングに集中しやすくしたのはとりあえず改良だろう。前作のラスト二つ前のミッションでは、たくさんのシャトルのなかから、爆弾入りのシャトルを撃墜するのだが、周りはシャトルは難民が乗っていると思っているので難民襲撃だと報道されながら戦っているというシチュエーション(ちなみに、音楽は主題歌のBGMバージョンで、クライマックスぽくて良かった)には、かなり燃えるものがあったのだが、今回はそんなツボに入るミッション(エピソード)はなかった。というか、ベタベタの戦友&恋愛ものじゃん。
 というわけで、総合評価としては、操作の難しさなどからあまり一般向けではないゲームだが、そういう系のファンなら文句なくおすすめ。素直に楽しめるゲームだ。好きなひとはかなり好きだろう。結構原作に忠実に機体を再現しているし、GP03やブラックサレナ、ブレンパワードなど、いいデザインのロボットもそろっている(私的には、ゼロカスタムはかっこいいが悪趣味だと思っている)。ミッションも前作よりもよっぽど楽しい。
 ちなみに、私的にアクションシューティングで一番楽しめたのはセガサターンの『機動戦士ガンダム外伝2 戦慄のブルー』。今からすれば、ミッションが5つしかなかったり、物足りないゲームかもしれないが、操作が簡単なわりに敵の動きを読んだり、回避したりの感覚がうまく作られていて、すごく楽しめた。最後のイフリート改戦なんか何度やったかわからない。敵が視覚範囲の横に回りこんだときに、このタイミングで攻撃がくる、と予想して、横に跳んだらミサイルの連射が横を通り抜けていったとか、結構”カン”というものでゲームをたのしめた気がする。残念ながら、『ACE』シリーズにはない点である。つーか、『ブルーディスティニー1号機』がめちゃくちゃかっこよかった。未だに、筆者のもっとも好きなMSのひとつである。

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