写真はかなりぶれているが、国立新美術館『巨匠ピカソ 愛と創造の軌跡』のサントリー美術館『巨匠ピカソ 魂のポートレート』を観てきた。六本木の美術館2館が連携してパブロ・ピカソの展覧会をやっているのである。国立新美術館は若いころから死ぬまでのピカソの美術の遍歴を、サントリー美術館はやはり若いころから死ぬまでのさまざまな意味でのセルフ・ポートレートを並べている。そうそうたるコレクションである。訪れたのは、平日の午前、新美術館には開館後すぐ、サントリー美術館にはそのあと11時くらい。そんな時間なのに、結構混んでいた。それとは別に、学校のちょっとした行事なのか、小学生から高校生くらいの子がまとめて学生服を着てさわいでいたのでちょっと困った。
私自身は、特にピカソは好きではないのだが、やはりこうしてピカソの作品を並べて見ているとその偉大さには感じ入ってしまう。まあ、女性関係とか問題の多い人物ではあったものの、それも含めて偉大なのだ。本当に、一人でよくあれだけの業績を挙げたものだと改めて驚く。他の巨匠と呼ばれる画家の3人前くらいの業績を上げているのではないだろうか。「青の時代」「分析的キュビズム」「総合的キュビズム」「シュールレアリスム」彫刻、晩年の闘牛やミノタウロスをモチーフとした絵画などなど。
ピカソの業績の中でも、私が特に興味を引かれるのは、そのモチーフの選び方である。若いころから多く描いた道化師のモチーフや、晩年に多く描かれた闘牛やミノタウロスのモチーフである。これらは皆、ピカソが自分自身を描くために用いられたモチーフだが、暴力と性欲そのものの存在であるミノタウロスをセルフ・ポートレートとして描く画家の妄念には震撼せざるを得ない。まあ、絵自体が凄すぎてなかなか理解できないせいもあるのだが。
そんなわけでというのか、ピカソの芸術を理解する一助になればと、今回は珍しく図録を買ってみた。二つの展覧会の作品が一冊でまとまってて、2800円。お得、かな。
私自身は、特にピカソは好きではないのだが、やはりこうしてピカソの作品を並べて見ているとその偉大さには感じ入ってしまう。まあ、女性関係とか問題の多い人物ではあったものの、それも含めて偉大なのだ。本当に、一人でよくあれだけの業績を挙げたものだと改めて驚く。他の巨匠と呼ばれる画家の3人前くらいの業績を上げているのではないだろうか。「青の時代」「分析的キュビズム」「総合的キュビズム」「シュールレアリスム」彫刻、晩年の闘牛やミノタウロスをモチーフとした絵画などなど。
ピカソの業績の中でも、私が特に興味を引かれるのは、そのモチーフの選び方である。若いころから多く描いた道化師のモチーフや、晩年に多く描かれた闘牛やミノタウロスのモチーフである。これらは皆、ピカソが自分自身を描くために用いられたモチーフだが、暴力と性欲そのものの存在であるミノタウロスをセルフ・ポートレートとして描く画家の妄念には震撼せざるを得ない。まあ、絵自体が凄すぎてなかなか理解できないせいもあるのだが。
そんなわけでというのか、ピカソの芸術を理解する一助になればと、今回は珍しく図録を買ってみた。二つの展覧会の作品が一冊でまとまってて、2800円。お得、かな。