goo blog サービス終了のお知らせ 

哲学者か道化師 -A philosopher / A clown-

映画、小説、芸術、その他いろいろ

『コラテラル』

2011-05-08 | 映画
コラテラル スペシャル・コレクターズ・エディション [Blu-ray]
クリエーター情報なし
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン


 コラテラル"Collateral"とは、巻き添えのこと。タイトルの通り、善良なタクシーの運転手がロス・アンジェルスに降り立ったトム・クルーズ扮する殺し屋の仕事の手伝いをさせられるという話。ストーリーはこの設定が想像させる通りのもの。
 しいて王道で言えば、冷徹な殺し屋と善良なタクシードライバーが自分たちの生き方を交錯させて、共通の問題を昇華する、かお互いに倒れるまでぶつかり合う、と言ったところだが、この作品はそこまでもっていけていないというのだろうか。とにかく、盛り上がらない凡作という印象。サスペンス的な緻密さもないし、スリラーとしての緊張感もないし、アクションの派手さもない。結果、どうも締りのないエンディングを迎えてしまう。率直なところ、トム・クルーズはいろいろあるけど、それにしてもハンサムだなあという拾い上げ方しかできないような映画である。というか、時期からしてトム・クルーズに主役やらせておけば売れるだろうという見込みで作った映画でないことを願いたいのである。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ロバート・ロドリゲス『デス... | トップ | フランソワ・トリュフォー『... »
最新の画像もっと見る

映画」カテゴリの最新記事