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哲学者か道化師 -A philosopher / A clown-

映画、小説、芸術、その他いろいろ

『サンセット大通り』

2009-07-06 | 映画
サンセット大通り [DVD]

パラマウント ジャパン

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 映画の殿堂的傑作、『サンセット大通り』を観た。ツタヤディスカスからこのDVDが送られてきたときには、なんでこの映画を注文したのか分からなかったが、観てみると納得。素晴らしい映画だった。
 売れない映画脚本家がたまたま逃げ込んだ先は、復活を図る往年の名女優のもとだった。元女優は、自ら自分が主演の脚本を書いていたがその脚本は駄作もいいところ。脚本家は強制的な滞在と高額な給与を条件に、脚本の手直しを依頼される。とてもどうにもならない脚本を手直ししながらも、「ひも」の生活に慣れていく脚本家。その脚本家に女優は恋愛をしたという。しかし、脚本家は同じ脚本家志望の若い女性と共同の脚本を書き、恋愛をはじめる。その関係が女優にばれたとき……。

 ひどいまとめだが、こんな話。ただ、もの映画にはコンテクストが多く、当時斜陽かかっていたハリウッド映画とか、登場人物に自身の現況が重なった俳優陣など、wikipediaの解説を見る限り、非常に時流に乗っていた映画のように感じられる。あまり多く語れることはないが、文学的な香りのする傑作であり、非常に味わい深い。ザ・映画という感じ。特に、すでにカメラを失ったはずの女優が、人生の最後と言える瞬間に、狂気混じりにカメラの栄光を得る瞬間がなんとも素晴らしい。騙されたと思ってぜひ観てほしい。

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