哲学者か道化師 -A philosopher / A clown-

映画、小説、芸術、その他いろいろ

ロバート・ロドリゲス『デスペラード』

2011-05-07 | 映画
デスペラード コレクターズ・エディション [DVD]
クリエーター情報なし
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント


 ロバート・ロドリゲス監督のマリアッチ3部作の2作目、『デスペラード』。しかし、私は1作目の『エル・マリアッチ』を観たことがない。

 エル・マリアッチという元ギター弾きを主人公とした復讐劇である。エル・マリアッチは、恋人を殺し、また自分の手を撃ち抜き音楽家としての生命を絶った、ブッチョという男に復讐を図り、とある街に流れつく。そこでブッチョの手がかりを掴むものの、同時に手下からハン反撃を受け、まきこまれたカロリーナという女性と助け助けられの仲となる。

 ストーリーは、ひねりもなにもないマカロニ風味の王道ウェスタン復讐劇。そして男臭い男と女臭い女のラブストーリー。端役として、クエンティン・タランティーノの出演しているが、いかにもタランティーノ監督が好きそうな映画である。見所は、マリアッチの友人の持ち出すバカ銃器である。マリアッチ自身も、ギターケースに拳銃や手榴弾など銃器をたくさん隠し持っているのだが、電話で呼ばれて出てきた友だち二人は、ギターケースそのものがマシンガンになっていたり、ロケットランチャーになっていたり、ノリは『トライガン』の牧師さんである。元ネタか。しかも、友だち二人は手下を倒すだけ倒したところでやられてしまい、マリアッチからはろくに供養をされた様子もないという、不遇っぷり。『トライガン』や『ジオブリーダーズ』(や『ブラック・ラグーン』?)など、バカ銃器が登場するバカガンアクション好きにもっぱらおすすめする映画だろうか。でなければ、よっぽど暇な人にしかお勧めはしない映画だ。

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