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あなたの知らない愛知県の歴史 -6-

2018-10-14 05:35:23 | 郷土の歴史
『あなたの知らない愛知県の歴史』(洋泉社)山本 博文 著 の中から、気になるいくつかを紹介します。



Q60 「名古屋コーチン」は武士の失業対策から生まれた!? 

 山本氏は、元尾張藩士の海部壮平により、中国産のバフコーチンと地鶏を掛けあわせ、失敗の多かった「武士の商法」の数少ない成功例としています。

 ここでは、本で紹介されていないミニネタを紹介します。

 海部荘平、弟の正秀は、元総理大臣の海部俊樹氏の先祖にあたります。


 明治38年には、日本家禽協会が「名古屋コーチン」として公認し、国産実用品種 第1号となりました。
 
 この日本家禽協会とは?
 文部科学省所管の社団法人で、
  文化財保護法により天然記念物動物として指定された又は指定を受ける資格のある日本家禽の保存及び調査研究に関する事項
  日本家禽の能力検定に関する事項
  日本家禽の血統及び登録に関する事項
  海外家禽団体との連絡、資料交換、調査等に関する事項
  家禽に関する図書、印刷物の刊行
  家禽に関する展覧会、品評会、講習会、講和会等の開催
をしています。


 「武士の失業対策」としては、牧の原を開拓してお茶の生産を始めたことが有名です。他にも、山口などの柑橘類植え付け、北海道の屯田開拓など国営開墾があります。
 身近なところでは、読み書きを教える学校の先生。昔の写真を見ると偉そうな先生が多いのでは?
 それと政府の国策で警察組織もそうです。
 「東京牛乳」も、武家屋敷跡を開墾して始まりました。牛乳の消費者の中心が外国人や新しもの好きの江戸っ子だったことから、大消費地東京で酪農がさかんになったのです。

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