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授業を変え、視聴率を高める学級づくり-1-

2018-09-21 05:20:28 | 学級経営・学級づくり
7年前の講座の記録ですが、基礎的な内容なので手を加えながら再掲します。

授業実践フォーラム授業実践講座「授業を支える学級経営」
 「授業を変え、視聴率を高める学級づくり」國學院大學栃木短期大学教授 後藤正人先生のお話を聴いたことを紹介します。



 非常に幅広い視点からの話なので、わかりにくいところもあるかもしれません、例によって、土井の主観的な解釈が混じっているため、講師の後藤先生、およびフォーラムの主催者には一切の責任はありません。
 
前半のあいさつ、1 アンケート調査から見えてくるもの、2 子どもが学級を意識するとき は割愛し、3 授業と学級経営 から紹介します。

3 授業と学級経営
(1)学級経営とその範疇
 学級経営とは、「学級の子どもたちに1年間を通して、人間関係の構築など、継続的に働きかけ、好ましい学習・生活環境を生み出す学級担任による営み。」
 そのため、直接の教育活動である「授業」を除いて、学級経営を考えることはできません。 

(2)学級経営の質が端的に表れる場面
 例えば次のような場面です。
 ○ 給食や掃除の場 
 ○ 転入生を受け入れる学級の雰囲気
 ○ あいさつのできる子
 ○ 座席の形態によって
 ○ 生活科や総合的な学習の時間の授業
 子どもが動く自由度が高いほど、学級経営の質が表れます。
 また、教室の座席の形態のような子どもが置かれた環境によっても、表れやすくなります。
 さらに、グループ学習のような授業形態によっても、表れ方に違いが出ます。

(3)学級経営の中から見える「子どもの学びの姿」と教師の指導の姿
① 学級経営から見える子どもと教師の姿
 まず、子どもが力を出す4つの場について考えてみましょう。
 ○ 問題や課題を自分のこととしてとらえたとき
  ・ 切実さや緊迫感が伴い、追究意欲が増幅します。
 ○ 教材の価値に気づき、新しい見方や考え方を発見する場
・ 思わず「なるほど」「へぇ~」「わかった!」「できた」の言葉が出るとき
 ○ 作品づくりに努力する場
  ・ 自らの考えを、具体的な作業を通して、目に見える形にしていくときです。絵や工作などの作品、作文、身体表現なども含みます。
 ○ 相互に学習関係を生み出し、啓発し合う場
  ・ 考えや判断を自由に交流させ、共感・協調・対立・拮抗を重ね、自分らしさを一層発揮するときです。

② その場を支える教師の4つの手立ては
 子どもが力を出せるためには、教師は次の手立てが必要です。
 ○ 一人ひとりの子どもに即すること(児童理解)
 ○ 多くを望まず、徹底すること(教材研究) 
・ 子どもの力を引き出し、発展させるためには、焦点化し、精選することが必要です。
 ○ 機動性と柔軟性を発揮すること(指導の実際)
  ・ 大胆な実践には綿密な計画が必要です。それにより、柔軟な指導ができるのです。
○ 息の長さと粘り強さを持つこと(学習評価)
・ 子どもたちの力は、教科・領域を超え、教師の予測を超えたところで成長の姿を現します。長いスパンでの子どもの評価が重要です。   
  
 続く

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