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哲学入門14 人文主義とは?

2019-01-30 05:23:25 | 哲学の窓
白坂慎太郎先生の哲学入門

第14回は、人文主義とは? です。
 ここからhttps://www.youtube.com/watch?v=dN1QohYpY10



今回は、前回までより千数百年あとの話になります。

なぜなら


キリスト教により、哲学が衰退してしまったのです。

哲学は真理の追究がテーマなのに、宗教は神を信じることがテーマ。真逆なのです。

神は全知全能なのに対して、人は劣っているという教えのために、人の潜在能力は押さえられました。
それが変わるきっかけがルネサンス



ソクラテス、プラトン、アリストテレスがあれほど築いたものが、キリスト教に押さえられました。
そこに還ろうとしたのです。

そのきっかけは十字軍

経済が隆盛した北イタリア諸都市の経済力により、ローマ教皇は聖地エルサレムを取り戻そうと軍を派遣しました。
しかし、その失敗で、教皇の権威が衰え、キリスト教に対する疑いが広まりました。
そこでルネサンスが起こるのです。
ギリシャ・ローマへの「再生」「復興」です。



ピコ・デラ・ミランドラ・『人間の尊厳について』を著します。

次のようにいいます。

神がトップ、万物があり、人はその中間にあり、万物の霊長である。
人は、自己の在り方を自由に選ぶ能力を持っており、その自由意思により、
天使にも動物にもなることができる。

自由の選択にこそ人間の尊厳があり、人間の自主性とその能力の無限の可能性がある

人文主義が、人間らしい生き方を見いだし、自分の能力を全面的に発揮することができる万能人を生み出していく。


宗教という目に見えないものに支配されていた時代は、人の能力は伸びませんでした。

そこを越えたのが・・・あの有名な人の登場です。





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