『セリヌンティウスの舟 / 石持浅海』
本格の名手、石持さんの光文社文庫 たしか第4弾。
表紙のデザインが相変わらずいい感じ。
ちなみに石持さんは九大出身。へー。
あらすじ…
ダイビングツアー中の海難事故体験を共有することで
強い絆で結ばれた六人の仲間。
仲間のひとりが青酸カリを呷って、自殺した。
その死を弔い、遺志を知るために
その自殺の不自然さ、隠された謎を解こうと推理を始める。
本格というと何故か事件が起きて、何故か探偵がいて
何故か論理だけで事件を解決しようとする…という
構造が多いのですが、この作品は、なぜ物語が本格になるのか
を丁寧に創っているため、ミステリ嫌いのひとにも勧められます。
また、月の扉・水の迷宮と同じく、こころに響くラストが
待っており、読後の満足感が半端ないです。
本格でここまで、美しいという形容詞が似合う作品はないですな。
ひとりの人間が死んだ事実に対して、
何故どうやってその死に至ったかを
遺された人間が真剣に取り組むという本格ミステリは
実はひとの生死をとても尊く描こうとしているのではないかな
だから良質なミステリを読むのが好きなのではないかな、と
この作品を読んで、そう思いました。うーんまとまらないなぁ。
本格の名手、石持さんの光文社文庫 たしか第4弾。
表紙のデザインが相変わらずいい感じ。
ちなみに石持さんは九大出身。へー。
あらすじ…
ダイビングツアー中の海難事故体験を共有することで
強い絆で結ばれた六人の仲間。
仲間のひとりが青酸カリを呷って、自殺した。
その死を弔い、遺志を知るために
その自殺の不自然さ、隠された謎を解こうと推理を始める。
本格というと何故か事件が起きて、何故か探偵がいて
何故か論理だけで事件を解決しようとする…という
構造が多いのですが、この作品は、なぜ物語が本格になるのか
を丁寧に創っているため、ミステリ嫌いのひとにも勧められます。
また、月の扉・水の迷宮と同じく、こころに響くラストが
待っており、読後の満足感が半端ないです。
本格でここまで、美しいという形容詞が似合う作品はないですな。
ひとりの人間が死んだ事実に対して、
何故どうやってその死に至ったかを
遺された人間が真剣に取り組むという本格ミステリは
実はひとの生死をとても尊く描こうとしているのではないかな
だから良質なミステリを読むのが好きなのではないかな、と
この作品を読んで、そう思いました。うーんまとまらないなぁ。
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