レンズの向こうに・・・・。

きままな写真ブログです。ホッとする写真、懐かしい写真、ニコッとする写真、感動する写真、そんな写真が撮れたら楽しいですね。

Vol.1400  海ほたる (その4)  (Photo No.9659)

2012年08月12日 13時52分38秒 | VR70-300mm F4.5-5.6G
夕陽をバックに光り輝く海と海ほたるの名物オブジェ「フェースカッター」
がいつもと変わらぬ表情を見せています。夕暮れ時のこの風景はとても
きれいですね。本当は真っ赤な夕陽だとよかったんですけどね。秋深まる
11月後半が、その真っ赤な夕陽が現れやすい時期です。でもなかなか休日と
重なってくれません。自然は、そう簡単には綺麗な表情を撮らせてくれません。

【撮影日】2012/08/05 18:00:06.30
Nikon D80 レンズ:VR 70-300mm f/4.5-5.6G
焦点距離:122mm f/8 1/2500秒

東京は朝から曇りで、時折強い雨が降ったりやんだりのジメジメした
蒸し暑い天気になりました。午後からは晴れ間もちょっと広がり出して
夏らしい青い空と白い雲が広がりました。
昨日からお盆休みに入った人も多いでしょうね。私は今回は15日と16日
だけ休みを取って、あとは9月とか10月とかに連休を取りたいと考えて
います。10月には宮崎に帰省しようと思っています。飫肥城下祭り
(今年は10/20~21)に合わせて帰ろうと思っているので、その時に
晴れるといいですね。美味しい焼酎もたくさん仕入れたいと思います。

昨日は今年2回目の富士山に登ってきました。これで通算5回目の富士登山に
なりますが、今回も、たぶん問題なく登れるだろうと、荷物を極力軽くして
軽い気持ちで登ってきたのですが、3,000mを越えて8合目に入った頃から
山頂から冷たい強風が吹き降りてきました。こんな強風と冷たさは、これまで
に経験した事がありません。でも、じっとしていると寒いので、強風の中を
さらに登って行きます。普段なら、寒さ対策のフリースやダウン等を持って
きているのですが、2週間前に山頂まで登った時はかなり暑かったので、今回は
たぶん大丈夫だろうと思って、うかつにも持ってこなかったのです。それが裏目
に出ました。そして本八合目の最後の山小屋の御来光館(3,450m)に差しかかっ
た時は、もう立って登れないほどの強風に変わりました。岩にはいつくばる感じ
で登らないと、風で後ろに押し倒されそうになるんです。御来光館に着くと富士
登山観光ツアーで来ている団体さんのグループが、御来光館が満杯に近いよう
だったので、ここで下山するか、外で寒さをしのぎながら風が弱まるのを待つか
という選択肢にせまられていました。3人のツアーガイドさん達が慎重に協議して
います。時間はちょうど午前2時45分頃です。山頂はもっと過酷な状況だと無線
連絡が入ったようです。ツアーのグループは下山を選択しました。私はとにかく
じっとしていると寒いので、一気に頂上を目指す事にしました。しかし九合目
(3,600m)に差し掛かった時に、ガスが出てきて視界が悪くなり、しかも山頂
から吹き降ろす冷たい風は、ますます強くなってきています。ここで、前を歩い
ていた4~5人のグループが下山を決めたようで左側の下山専用道に向って行きま
した。私は「風は止むだろうか、山頂まであと30~40分だけど、この岩場を、強風
の中無事に山頂まで登りれるだろうか?。」と、急に迷い始めて不安になってきま
した。でも冬山のような気象条件の時の登山経験がなかったので「よし、下山しよう。
富士山には、またいつでも登られる!。」そう決めて、避難客で満杯の御来光館を
避けて、その下の本八合目トモエ館まで降りる事にしました。下山の時は、ななめ
からのやや追い風になるのでどんどん下山できます。本八合目のトモエ館まで一気に
降りてきました。ここでも相変わらず風がビュービュー吹き荒れています。すぐに
山小屋に入り、冷えた体を暖めます。(1時間1,000円です。)時計を見ると午前
4時ちょっと前でした。御来光の時間は確か4時50分前後ですから、ここで1時間だけ
休息をとることにします。山小屋の中に入って座る所を探すと、登山用の名物の木の
杖に焼印を押す為の炭火の前が空いています。私は、迷わずそこに座って、かじかん
で冷え切った両手を暖めます。でも火が弱いのです。山小屋の人が「ここは酸素が
薄いので、炭火もうちわで時々風を送らないと消えてしますのです。よかったら炭の
番をお願いしていいですか?。」と私にうちわを渡しました。両手を暖める為に
私は喜んでその役目を引き受けました。うちわで風を送ると炭火がパチパチと赤く
燃えて、炎の暖かさが顔に伝わってきます。今度は冷えた両手を炭火に近づけます。
何とも言えない安堵感で心が一杯になりました。あのまま山頂目指していたら、どう
なっていたのだろうか。下山を選択して本当に良かったと思いました。いつも穏や
かな富士山とは全く違う表情を見て、山の恐さを思い知らされた気がしました。
「無理は禁物、装備に手を抜くな!。」を身をもって経験できましたね。本当に
大反省です。そうしているうちに、午前5時過ぎに御来光が、出たのか出ないのか
よくわからない輪郭だけ残して現れました。今までの御来光と違って、ボヤッと
した御来光です。ついてない時は、こんなものでしょう。でも、外が一気に明るく
なってきました。雲海はまずまずでした。風が少し弱くなってきましたが、これから
また山頂を目指す元気は、もうありません。また来年に仕切り直しです。今回は
本当に貴重な体験をしました。自然の恐さを身をもって体験できた事をこれからも
ずっと忘れないように心に刻んでおきたいと思います。

さて今日のお薦めの焼酎は田村合名の「薩摩乃薫 純黒(さつまのかおり
じゅんくろ)」
という焼酎です。バランスのとれた旨い焼酎ですよ。田村合名さん
の焼酎は、どの銘柄も本当にバランスが良いと思いますが、私は個人的にこれが
一番気に入っています。特に香りが素晴らしいですね。お湯割にしても芋の香り
がいつまでも逃げないんです。お薦めの一本ですね。


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