レンズの向こうに・・・・。

きままな写真ブログです。ホッとする写真、懐かしい写真、ニコッとする写真、感動する写真、そんな写真が撮れたら楽しいですね。

Vol.1705 池上本門寺雪景色 (その2) (Photo No.11776)

2014年02月22日 14時20分04秒 | VR70-300mm F4.5-5.6G
本門寺の石段の脇にある石燈籠の屋根の下で、雪を避けるように猫が座り
込んでいます。寒さが苦手な猫は、突然の雪の襲来に、日課である散歩も
ままならず、ここで戸惑っているようです。この猫は、このあたりに居付
いている野良猫のようです。

【撮影日】2014/02/09 11:25:04.60
Nikon D80 レンズ:VR 70-300mm f/4.5-5.6G
焦点距離:98mm f/8 1/100秒

ずっと忙しい日々が続いています。ようやく週末になりましたが、本日も
仕事です。今週の東京は週中の雪の予報がなくなっていい天気が続きました。
それでも先週の土日に降った雪は、まだ一部溶けないで残っています。今週
に雪が降ったら、大変なことになるところでした。本当に雪にならないで
良かったですね。明日は東京マラソンだそうです。3万6000人のランナーが
都庁前から有明の東京ビッグサイトまでを駆け抜けます。天気も大丈夫そう
ですから、全員が完走できるといいですね。

先日、蒲田の「鳥万」という大衆居酒屋に一人で行きました。毎週1回は
顔を出す地元の池上の行きつけのお店には、鳥料理がほとんどないので
年に数回、鳥の唐揚げが無性に食べたくなると、この「鳥万」にやって
来るのです。当然一人で行くと相席になる場合が多いのですが、私の場合
相席になった隣のお客と仲良くなったりして、結構盛り上がる時もあります。
この日は4人がけの席に先客が2人いました。二人ともそれぞれ単独で来た人
のようで、会話もなく静かにお酒を飲んでいました。私の右側にいる、年の
頃は70歳ぐらいの方でしょうか、分厚い単行本を読みながら、ビールを飲んで
います。単行本にはカバーがなく「砂の器」のタイトルが目に入りました。
普通、自分が何の本を読んでいるかは、あまり周りの人には知られたくない
と思うのですが、この先客は、むしろ自分は「砂の器」を読んでいるんだ、と
知らせているようでした。「砂の器」というタイトルを目にした時、私の
脳裏に映画のワンシーンが浮かび上がります。主人公(加藤剛)が子供の頃に
ハンセン氏病であった父(加藤嘉)と放浪の旅をしているシーンです。
特に雪の降る海岸を寒さを堪えながら歩いているシーンでは、自然と涙が
溢れてきます。もうこの映画は、5~6回は見たと思いますが、父子の深い
愛情というか強い絆に、いつも感動してしまいます。ちょうどそこに頼ん
でいた生ビールが届きました。仕事帰りで、喉も乾いていたので、キューッ
と一杯飲むと思わず「アー、旨い!。」と声が出ました。砂の器を読んで
いた右側の先客が、チラッと私の顔をのぞき、思わず眼と眼が合いました。
すかさず私が「いい本を読んでいらっしゃいますね。読書がお好きなんで
すね。」と話しかけると、まるで待ってましたとばかりに「いやいや
好きな本は、何度でも読むんですよ。あなたは地元の人?。」とちょっと
嬉しそうな表情で、聞き返してきました。「ええ、池上です。時々ここに
は鳥カラを食べにくるんです。加藤剛主演の砂の器の映画は最高でしたね。」
こんな感じで、会話がはずんでいきます。もしかしたらこの方は「砂の器」
という本を持っている事で、会話を楽しむ相手の選別をしていたかも知れ
ません。つまり自分と話が合う相手を見極める道具が「砂の器」という本
だったようです。酔いも回ってくると、映画の話から、この先客の若い頃の
自慢話に変わっていきました。とにかく人と会話がしたかったようで、最初の
印象とは違ってとてもいい表情になっていきました。お店で一人でお酒を
飲んでいても本当につまらないので、この日、私は終始聞き役でしたが
ちょっと楽しいひとときが過ごせました。居酒屋で、気の合った仲間と会話
を楽しみたいと思う年配の方は以外にも多いようです。

さて今日のお薦めの焼酎は白石酒造の「紅椿」という焼酎です。鹿児島の
芋焼酎です。白石酒造さんといえば「珍多羅」「花蝶木虫」「天狗桜」が
有名で、どれも手作りにこだわっています。「紅椿」は口当たりがとても
まろやかで、喉越しもスッキリしているとても飲みやすい焼酎です。
この飲みやすさは、原料の外皮が赤い「宮一号」という芋からきているのかも
知れません。ぜひ飲んでみてくださいね。

今日のお薦めの曲はシモンズの「ひとつぶの涙」です。澄み切った高音が
美しい二人のデュエットは、その声を聞いただけでシモンズだとわかります。
シモンズという名前の由来をご存知でしたか?。シモンズの二人は、私も
大好きだった「サイモン&ガーファンクル」の大ファンで、ポール・サイモン
のSimonにsを付けてシモンズと呼んでグループの名前にしたそうです。


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