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中国が運用可能な核弾頭を200個以上保有し「今後10年で少なくとも2倍になる

2020年10月20日 22時24分36秒 | 全般
今日の産経新聞からである。
見出し以外の文中強調は私。
中国の軍備増強 米国も有効策なし
アジアで始まった核軍拡競争
トランプ米政権が中国を巻き込んだ核軍縮の新たな枠組みの構築を目指す中、米政府高官は中国の軍備増強によってアジアでの軍拡競争はすでに始まっていると断言する。
中国の習近平総書記(国家主席)率いる共産党政権は、国際社会が求めた自制を無視して南シナ海を軍事拠点化するなど、その横暴さは増長を続け、圧倒的な軍事約を誇ってきた米国も中国の軍備増強を抑える有効策を持っていない。  
「中国が米国やロシアと同レベルの核兵器を整備するまで核軍縮の交渉を待っていたら、世界は非常に危険になる」  
米政府で軍縮交渉を担うビリングスリー大統領特使は9月末、東京で行ったオンライン記者会見で、こう語気を強めた。  
中国の軍拡は「共産党と習総書記」によるものだと名指しし、米国が呼びかける核軍縮協議に応じない中国を厳しく批判。
*日本及び世界の反核団体が、中国の軍拡(核戦力の大幅増強)に対して何一つ反対の声を上げず、日本が彼らが提唱する条約に締結しない等と言って、あろうことか、日本を批判している背景にいるのは、誰かかも明瞭だろう。とにかく、中国の「底知れぬ悪」と「まことしやかな嘘」は極まっている。*
核拡散防止条約(NPT)で締約国が約束する核軍縮交渉の「法的義務を果たしていない」と指弾した。  
中国の覇権拡大を警戒するトランプ政権は昨年、米露間の中距離核戦力(INF)全廃条約の破棄や、来年2月に期限が切れる新戦略兵器削減条約(新START)の延長問題に合わせ、中国を含めた核軍縮の枠組みを構築する方針を打ち出した。 
しかし、将来的に米国を上回る軍事力を保持しようとする中国は、米国との協議を拒否。
対話のテーブルに姿すら見せない。 
業を煮やした米側は、国防総省が9月に発表した中国に関する年次報告書で、中国の核弾頭の推計数を初めて明らかにし、その危険性を国内外に訴えた。
報告書は、中国が運用可能な核弾頭を200個以上保有し「今後10年で少なくとも2倍になる」と警告した。
こうした情報を各国と共有することで、中国への国際圧力を強めようとする狙いがうかがえる。 
中国が拡充を図る中距離弾道ミサイルや大陸間弾道ミサイル(ICBM)は、米軍が展開するハワイやグアム、そして米本土への核攻撃を可能にし、米国の安全そのものを脅かしている。
ビリングスリー氏は、中国は弾道ミサイルや巡航ミサイルなど「おそらく2千基程度のミサイルを配備している」と説明する。
2019年に実験などで225発もの弾道ミサイルを発射しているとも指摘し「脅威の’範囲、脅威のレベルを急速に高めている」と非難する。 
ポンペオ米国務長官は7月の演説で、「中国共産党の態度を変えさせなくてはならない」と世界に呼びかけるなど、中国包囲網の必要性を訴えてきた。今月上旬には、トランプ大統領の新型コロナウイルス感染などで歴訪予定だったモンゴルと韓国の日程を取りやめつつも、中国包囲網にもなる日米豪印4力国の外相会合が開かれた日本への訪問だけは維持した。 
米国は中国の隣国である日韓だけでなく欧州などとも連携し、中国に軍縮協議に応じるよう圧力をかけるが、その要請に中国が応じる気配はない。 (坂本一之)
 
 
 
 
 

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