文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

長年、武漢ウイルス研究所に膨大な金額を寄付していたのは、アメリカの国立アレルギー感染症研究所所長であるアンソニー・ファウチ

2021年03月08日 21時13分40秒 | 全般
以下は発売中の月刊誌WiLLに、今、アメリカでリベラル病が猛威、と題して掲載されている特集からである。
p130-p131
アメリカと中国の類似性
ジェイソン・モーガン駒沢大学准教授
記者の質問を検閲 
日本人が持つアメリカのイメージといえば「自由(フリーダム)」ではないだろうか。 
しかしアメリカで生まれ、アメリカで育ち、アメリカの大学に通った私に言わせれば、アメリカほどフリーダムがなく、アメリカほど異なる考え方が受け入れられない国はない。
アメリカと同等なのは中国やイランの独裁国家くらいではないかとさえ思う。 
バイデン政権発足後も、こんなニュースがあった。 
ホワイトハウスの報道官ジェン・サキが登壇する前、彼女のアシスタントたちが記者からの質問をふるい落としているというのだ。
質問の検閲は中国などの独裁国家では常識だが、アメリカのリベラルメディアも受け入れている。 
トランプ政権下では、リベラルメディアが遠慮なく報道官や大統領に厳しい質問を浴びせていた。
それが一転、バイデン政権では政権に反対する意見は消え、お世辞だらけになってしまった。 
読者諸賢はご存じだろうが、アメリカのメディアはそのほとんどが民主党に諂(へつら)っている。
たとえば、オバマ政権の副補佐官ベン・ローズは2016年の『ニューヨーク・タイムズ・マガジン』(ニューヨーク・タイムズの別冊)のインタビューで、自慢げに次のようなことを語っている。 
当時のオバマ大統領と国務長官ジョン・ケリーが是が非でも締結したいイラン核合意を実現させるため、記者に「オバマ大統領とイランの宗教指導者の間で交渉が始まった」というウソ(プロパガンダ)をばら撒き、それを報道陣に拡散させたー。 
サキもローズのウソ・キャンペーンに携わり、記者にニセ情報を提供した一人だ。
「あまりにも簡単すぎた」というのがローズの感想だった。 
とはいえ、ウラを取らずオバマ政権の発表を鵜呑みにするリべラルメディアは、やっていることが間違っていようと政権についていく”下駄の雪”だ。 
ロボットのように政府のプロパガンダを垂れ流すリベラルメディアは、政府に怯えているわけではない。
彼らはリベラルの「合意(コンセンサス)の輪」から外れてしまうことを恐れているのだ。 
というのも、リベラルメディアにとって、親民主党、グローバリズム、脱炭素、同性婚の容認、中絶賛成……というコンセンサスは侵すべきではない”聖典゛となっている。
コンセンサスを乱す者は、居場所を失ってしまう。
ワシントン病 
リベラルな考えを持つエリートの意見は”神の掟”となり、彼らは異なる意見を徹底的に嫌悪する。現にトランプはロシアゲート事件をでっち上げられ、さらに退任後も弾劾裁判にかけられているではないか。 
私はこんなリベラルエリートの状態を「ワシントン病」と呼んでいる。
ツイッター、フェイスブックなどは、エリートたちの尖兵として現代の「魔女狩り」を遂行中である。 
ワシントンやロサンゼルスはまるで、あらゆる人々の思想が完全に一致することを目標にしているようにさえ感じる。
これは建国の精神である「フリーダム」とは正反対の状態だ。 
ワシントン病のエリートたちは、国家のために行動していない。
たとえば武漢ウイルスが中国科学院の武漢ウイルス研究所から流出したことは、ほぼ間違いないだろう。
集団感染を隠蔽した中国共産党の責任は極めて大きい。 
しかし長年、武漢ウイルス研究所に膨大な金額を寄付していたのは、アメリカの国立アレルギー感染症研究所所長であるアンソニー・ファウチだった。 
法律上、禁止されているその寄付を、ファウチと感染症予防を目的とした非政府組織(NGO)の責任者ピーター・ダサックは「国際協力」という美辞麗句のもと、武漢ウイルス研究所のコロナウイルス研究に協力していたのだ。 
武漢ウイルスは近い将来収束する。
しかしワシントン病にはワクチンがない。
エリートの”心”の問題だからだ。
日本はアメリカを見習うのではなく、反面教師にすべきなのである。

 

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