文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

悪が勝利するのに必要な唯一の条件はわれわれが何もしないことであるのかも知れない

2021年03月09日 10時29分52秒 | 全般
以下は、南北戦争か共産主義革命か、迫りくるアメリカ、悪夢の選択、と題して出版された、宮崎正弘と渡邊哲也の対談本からである。
トランプ敗北、また敵と味方を間違えた米国人
宮崎 
これは、私が以前から指摘してきたことですが、日本にとっていちばん厄介なことは米国は「敵と味方を間違える天才」だということです。 
ラルフ・タウンゼント著(田中秀雄、先田賢紀智訳)『続・暗黒大陸・中国の真実 ルーズベルト政策批判1937~1969』(扶桑書房出版)の中に、こんな記述があります。 
「アメリカの危険というのは、外国からの攻撃があると言うことではないのです。わが国を脅威に陥れるような国はないのです。危険なのは、私たち、きちんとして善意の人々の中に、宣伝に動かされやすい人がいると言うことなのです」。 
愚かにも米国は、中国を支援し、日本を脅威と思いこんで制裁を科すというあべこべをやった。 
「中国が苦しいという」宣伝に乗せられたからです。
しかし実態はその逆で、軍事費は日本の9倍に膨らんだ。 
シナ事変の「何年も前から選りすぐりのドイツ人顧問団を招聘し、最新兵器を(シナが)各国から大量に輸入している。1937年初頭、言論界、新聞は抗日戦争を煽り、『満州国奪還』、『戦闘機1600機が実戦配備』と意気盛んだった。戦闘機1600機といえば、これは(当時の)アメリカと比較してもさほど遜色のない数である』 だが「すべての元凶は汚職である。長年、膨大な海軍予算を横領、流用する官僚が続出。毎年毎年、公金を懐に租界へ、海外へ高飛びする役人が列をなす。軍閥同士の抗争も絶えない(中略)。国は荒れ放題、同じ中国人に情け無用の乱暴狼藉のし放題で、歯向かう者は撃ち殺した。大多数の中国人は『攻め来る敵に立ち向かえ』と言われても拒絶する」のですね。 
1000年前も4000年前も、まったく現代中国人とかわらない。この中国人のDNAに染みこんだ腐敗大好き、汚職優先という体質は変わらない。
渡邉 
変わりませんね。歴史を見ても、明らかです。
宮崎 
1926年からの蒋介石政権の10年間で、アメリカからの対中輸出は激減したけれど、「主な原因は中国の国策にあり、また喜んで債務不履行する役人の体質にあり、また無法者を取り締まらない法制度にあり、役人によるアメリカ企業の没収やゆすり、たかりにある」とタウンゼントは続けています。 
そんな汚職大国に、ルーズベルトからニクソン、オバマまで、アメリカは支援を続けた。
あまつさえ、中華民国・台湾との外交関係を切って、シナの共産主義政権と国交を結んだ。 
トランプは、この愚行をくりかえすことなく中国への経済支援を断ち切り、自由世界の一員である台湾を擁護する外交に切り替えたわけです。
渡邉 
トランプがアメリカ大統領として最後にやったことの1つが、従来は、10年間、複数回入国可能だった短期ビザを、9200万人の中国共産党員とその家族については30日間にして、事実上停止にしたことです。
共産党員による米国への移住はこれで難しくなった。
そもそも、中・長期ビザを取って一定期間滞在しないとグリーンカードも取得できないわけだから。
宮崎 
しかし、正しい選択をすると、よこしまな悪魔たちがアメリカ国内で中国のエージェントを演じる。 
2020年11月3日に、アメリカ国民はまた選択を間違えた。
「御輿は軽くてパアが良い」とばかりに、認知症の兆候がある老人を、こともあろうに大統領に選んでしまった。 
エドモンド・バークの言葉を思い出すよね。 
「悪が勝利するのに必要な唯一の条件はわれわれが何もしないことであるのかも知れない」
 
 
 

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