文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

神様バフェツトも人の子…5・4/11号、ニューズ・ウィーク日本語版から。

2011年05月01日 18時54分04秒 | 日記
黒字化は芥川。
 
アメリカは、英雄をあがめ過ぎて神格化してしまう癖がある。強欲なウォール街にも、I人だけ例外的な英雄がいる。株式投資で世界一の資産を築いたウォーレン・バフェットだ。
 
生まれ故郷のネブラスカ州オマハから投資を続ける彼は、エリート臭が鼻につく投資銀行家とはしゃべり方も対照的で、まるでマーク・トウェインの小説から抜け出てきたかのように庶民的。まるで神話上の人物だ。
 
ある記者は私に、バフェットの言動は最近まで「ほぽ完璧」だったのではないか、と聞いてきた。それほどバフェットの名声は高かった。だがバフェットも生身の人間である限り、完全ではあり得ない。
 
バフェットが率いる投資会社バークシヤー・ハサウェイの元幹部デービッド・ソコルの不正疑惑が発覚したこと、そしてバフェットが彼の行為を誤りだと認めなかったことは、彼も所詮人間だという証しになった。

…後略。

バークシャーは今回の事件を貴重な教訓とし、現在はバフェットの側近たちが支配している取締役会の構成を変えるよう動きだすべきだ。もしソコル事件で何か明らかになったことがあるとすれば、それはバフェットといえども他のCEOと同じく取締役会による監視が必要だということだ。
 
だが、当世の偉大な投資家としてのバフェットの地位も、過去半世紀にウォール街が生み出したただ1人の尊敬すべき資本家である事実も揺らぎはしない。似たような事件がほかにも繰り返されでもしない限りは。

ロジャー・ローウエンスタイン(金融ジャーナリスト)  

*市場は絶対的に正しい、或いは、市場の事は市場に任せるべきだ、と論じて来た人たちは、最後の部分は心して読むべきだろう。
芥川は、市場に対するには、個人は当然だし、国家も戦略を持って臨まなければ、しまいには全てを失う、それが市場だと確信しているが。

国富を、どのように運用するか、市場から生まれたお金は市場に還元して、市場を更に大きくする、その事を考えるべき時はとうに来ているのだとは、何度も書いて来ている通り。

また、この記事は、両面見開きのたっぷりした論文なのです。このような記事が詰まったニューズ・ウィーク日本語版が、たった九万部の発行部数だというのは何度も言いますが、良い事ではない。       

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