成長市場を巡り二輪車メーカー間の競争が一段と激しくなりそうだ。インドではニューデリー市郊外のスラジプールにある工場で二輪車を増産する。現在の年間生産台数は50万台程度だが、これを100万台規模に引き上げる。
投資額は50億円規模の見込み。ヤマハ発の1~6月期のインド国内での二輪車販売台数は前年同期比41%増の15万2000台で150ccクラスのスポーツタイプの販売が好調。市場の拡大ペースは年々早まっており、大幅な増産に踏み切る。
ベトナムでは20億円程度を投じてハノイにある工場の生産能力を年15O万台と現在の1・5倍に増やす。ベトナムでの1~6月の販売台数も同19%増と好調が続く。両国とも工場のスペースに余裕があるため、新工場は建設せず製造ラインの増強で対応する。
ヤマハ発の10年度の二輪車世界販売台数は696万台で、1144万台のホンダに次いで世界2位。