ファナックの稲葉清右衛門相談役名誉会長(86)は日本経済新聞に対し百年後に連結売上局1兆円」の目標を設定したと語った。
2011年3月期実績の約2・2倍という高い水準。中国やインドなどの新興国で需要が急増するとみて、ロボットや工作機械の生産能力を2倍に引き上げて売り上げを伸ばす考えだ。
稲葉氏は(人件費が上昇している中国では足場の)自動化が進むだろう。最大の市場になる」とみる。
人手による作業が中心の自動車や食品工場でロボットを導入する動きが広がるとの認識を示した。
市場開拓の好機ととらえ、山梨県忍野村の本社にロボットの新工場を建設し、12月に生産能力を2倍の月5千台にする。
7月に新工場(茨城県筑西市)が稼働する工作機械は月2千台の能力を3年後までに3千台に高める計画。
稲葉氏は「供給能力が上がれば売り上げはついてくる」と話した。