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文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

これらの、アルジャーノンに、ピリオドを、僕は打つ。

2010年09月12日 11時35分00秒 | 未分類
昨日は、予定外の仕事が有り書けなかったのですが。

あの時、昨今の経済情勢を見れば、代表選はしないに越した事はない=それなしに民主党が解決すべき党内問題を解決出来れば=それまでに急激に進んで来た円高と株価の下落…経済情勢を考えれば…それが一番良いとは大半の人が思っていたのではないでしょうか。

それは田原総一郎が、政治の守護神の様な顔をして言うまでも無いことだった…私は、代表選は先延ばしすべきだと考えていた…週刊朝日9月17号…

あの時、殆どの国民は、管の豹変に…何故だ?と思ったはずです。

2010年9月11日になって、マスコミは、初めて真相を、国民に開示した訳です。

日経2面 小管の神輿を担ぐ人 から

…一方、前原は反小沢を加速させる。「トロイカ重視にかじを切るなら、私が代表選に出てもいい」人事で妥協し無投票で再選する誘惑に駆られた管に小沢との対決を選択させたのは、前原のこの一言だった。

管は前原グループの会合で「みなさんを後悔させることは絶対にしない」と頭を下げた。首相続投の功労者となり、次の首相の座をうかがうのが前原の基本戦略だ…後略。

小沢一郎に検察がしかけた…民主主義社会ではあるまじき迫害に乗じる様にして…検察と戦う等と言う姿勢は…何故か、はなからなく…次章を参照してください…党内の最大勢力を外したまま政権運営が出来る訳は無い上に、管が突然言いだした消費税増税で惨敗した後も何の責任も取らない状態…

会社で言えば、会社に致命的な損失を与えた者が、そのままの体勢で居座るようなものだった訳ですから。

鳩山が動いたのも当然…それすらもマスコミは口汚く罵った。

田原総一郎よ、僕は今、明瞭に思う…貴方も、日本の「失われた20年」を作った張本人の一人であると。

何故?貴方と前原の間には太いパイプがあるはずだ…何度も…今年だって前原は、貴方の「朝まで生テレビ」に出演もしているじゃないか。

貴方は、わたしたち、本当の労働の中に居て悪戦苦闘している99%の国民と違い、この、前原の言動は知っていたはずだと僕は確信する。

それでいながら9月17号の週刊朝日に、この事実には全く触れずに竹中平蔵をほめそやすような事を書いて居た訳です…僕の様な人間が、市井に、無名でいて…貴方には想像も出来ない様な…完璧な批判を食らう事に成るなどとは想像も出来ずに…

貴方は…自分の言う事は全て正しいかのような、とんでもない思い込みの中で、この20年、日本を貶めて来たのだ。

田原さん、貴方や竹中平蔵氏の様な人たちを、実は、亡国の民と言うのです。

貴方が、この20年、作って来たものは、精神年齢13歳にしかならない…パロール(話し言葉)の世界で…TVの世界で…TV受けのする見栄えの良い、センテンスの短い口舌で話す者たちが、正しい者たち、有能な者たちであるような錯覚を国民に抱かせ続けた20年だったのだ…と、僕は、今、貴方を明瞭に断罪する。

言うまでも無く…やるならば…対象のテーマに対して、政治家なり、評論家なりに論文を書かせ、それを検証するという形を取るべきだったのだ。

貴方の立ち場に居るのならば…その様な雑誌を発行し続けるべきだったのだ。

だれが権力の亡者で有り、だれが国を憂う真の民主主義者なのかは、今、一目了然に成っていて、国民の大多数は、その事を知っているのだと僕は確信している。

田原総一郎を登場させることで、自分達は、77年前(前章参照)と何にも変わっていない体質であることを隠ぺいし続けて来た体制。

これらの、アルジャーノンに、ピリオドを、僕は打つ。

…今いちばん心配しているのは、日本が米国や中国から、心の中ではほとんど相手にされていない現実があることです。僕はそれが非常に悔しい。米国や中国にとって日本は「まあ、最終的についてくるだろう」という感覚ですからね。


 日本は、外交・安全保障にしても、政治や経済の問題にしても、自己主張がない。そこが大きな問題です。僕はこれまで日米交渉を何回も経験してきましたが、キチンと自分の意見を主張すれば、相手も「オッ」と思ってくれる。それで信頼関係ができるんです…週刊朝日9月17日号、菅原文太との、独占120分、インタビュー記事より…

今、日本の政治家で…僕はそれが非常に悔しい と言えるのは、小沢一郎しかいない、と大多数の国民は思ってる。それが本当の世論だと僕は確信している。



おはようございます。

2010年09月11日 11時31分19秒 | 未分類
ふと丸山真男の生涯を調べたくなって早速ウィキペディアで見てみました。

ジャーナリスト・丸山幹治の次男として、大阪府に生まれた。郷里は長野県。兄に芸能プロデューサー・音楽評論家の丸山鉄雄、弟に社会評論家の丸山邦男がいる。1921年には東京四谷に転居。父の友人・長谷川如是閑らの影響を受け、大正デモクラシーの潮流のなかで思想形成をおこなう。四谷第一小学校、府立一中(現・都立日比谷高校)を経て、旧制一高に進学。1933年、一高の三年生時には長谷川を弁士とする唯物論研究会の講演に赴いたために警察に検挙され、特別高等警察の取調べを受けた。

後略

今日、新聞には村木さんの事が大きく取り上げられていますが、この事件は既述したように、2009年に週刊朝日が特集した「民主党と検察 全面対決」という文脈の中で発生したものだということは全く報道されていませんが…。

1933年、一高の三年生時には長谷川を弁士とする唯物論研究会の講演に赴いたために警察に検挙され、特別高等警察の取調べを受けた。

これが、わずか77年前の日本の事なのだと言う事を大半の人が忘れて、或いは知らずに生きている…それもまた、前回の「続いて…」に書いた、加藤周一大人が指摘する日本人論の正しさを証明しているのだと僕は思う。
わずか77年前なのです。

住民票事件には200年近い前の人も居た訳ですが、これはたった77年前の事なのです。


前章を書いて気がついた事。

2010年09月10日 17時39分47秒 | 未分類
テレビは、ニュースについて、今までの様な勘違いを改めるべきだ。と
テレビとは、結局、パロール(話し言葉)の世界であること。に
だから、ニュースは淡々と事実のみを伝えるしかない。

何故…隠れた、隠された真実に光を当て、それを表現する事が出来るのは芸術家の役割…エクリチュール(表現)の役割…文章と言っても良い…だから。

役者のエクリチュール…極端に言えば顔芸と言おうか…等で為すべき事ではないからだ。

この事に気付かないと、日本に限らず世界中のTVは、大きな過ちを犯し続けるだろう。

中途半端な理解、中途半端な認識等ほど…憎しみを醸しだしたり、挙げ句は戦争に至らせる…人を誤らせるものはないからだ。

TVとは…本質的に…精神年齢13歳…つまりパロール(話し言葉)だけの世界でしかないからだ。

TVは、事象について、真実を追求する様な、阿呆な真似はしてはいけない。

それは…新聞(紙面的に少し無理があるが)…週刊誌、月刊誌等の役割だろう。
これからで言えばネットも、その役割を担うだろう。

話し言葉では真実は語れない…顔に目が行くからだ…真実は表現された言葉にしか宿らないもの。

TVよ、今のままを続けると、貴方たちは皆、神から罰せられるだろう。

何故…真実とは…深い知性の上に宿る…神の事だからだ。

イエス・キリストは、そう告げたのだ…知性を極めよ…と。
すべからく…汝の隣人を愛せよ…と。

顔の美醜なんぞで人を判断するなぞは、もってのほか。 と

キリストも、釈迦も、そう言ったはずだ。

御存じの様に、釈迦は…最も美しい花は、泥の中に咲く…とも言った。


©芥川賢治=無断転載、無断引用厳禁。

*相手のアイデア、思考に対する際限のない剽窃…パクリとも言う…は政治家…管直人氏は得意技にしているようだが…等にのみ、許されている例外…僕は正しい事だとは思わないが…であって、思索や学問…人間にとって最も大事なもの…の領域では、それは犯罪だからだ…天国には決して行けない犯罪…犬畜生にも劣る犯罪だからだ。

僕は、この事は、現代の若者は心しなければいけないと思う…ネットから幾らでもコピー…必ず引用文献、や作者を銘記しなければならない…それは、あなたが高貴な人間に成れるかなれないかの分かれ道になることを…肝に銘じて生きて行かねばならない。

地獄に落ちて…煉獄の窯の中で…閻魔大王の責め苦に遭いたい者は…この限りではないが。

他者を尊重するとは、そういう事から始まるのだ…僕は剽窃の類を繰り返して生きて来た人間で…幸福に成った者を見た事が無い…現世では幸福に見えても…閻魔大王は…必ず…三途の川で待っているぞ。



昨夜12時前後のフジテレビのニュース番組について思う事。

2010年09月10日 17時09分05秒 | 未分類
相手は何もかも…電話している内容やターゲットまで…オープンにして…谷亮子が電話している一部始終まで公開しているのに、その映像を恣意的に使い、しかも、そのお姉さんは、自分が何者で、どういう勉強を為してきた者かも、当方には一切開陳せず。

キャスターの顔の美醜で、ニュースですら観るのだろうと、国民をなめ倒し。

自分たちは取材源を明かさず相手を一方的に悪人扱いするのを、もっぱらにして省みず。

既述の日本テレビの番組についての一部始終に言及するまでも無く、
常に、いい加減な調査で、検証などと呼べるレベルからは遥かに遠く、
幼稚園児の様なレベルで、批評を為し。

知識人なぞと言うのもオコガマシイ人間達を正義の月光仮面の如くの役割で
誰かを攻撃させたり。

一体、どんな世論調査を為したのか、その内容や、対象を詳細に明かす事など殆どせず。

ジャーナリスト云々、ジャーナリズム云々と言う以前に、貴方達は、人間としての性根が腐っているのではないか?…
近所でコーヒーブレイクをした帰り道、僕は、そう思った。



一昨日の夜…。

2010年09月10日 14時52分42秒 | 未分類
お風呂に入ろうかと思った時…週刊朝日の発行部数26万部は、僕が不動産売買仲介業を猛烈に為していた頃の折込部数と一緒ではないか!

おまけに、その範囲とは…大阪市内から北摂(豊中、吹田)

これではいかんな、と暗澹たる思いが…これでは日本に真の民主主義が在る訳がない…せめて100万部はないと…これだって一地方都市の人口じゃないですか?

僕は幾らでも援護射撃するよ…この週刊誌を読まなければ、今、起きている事の真実は絶対に分からない…低能の極みとしか言いようのないTVなんかばかり観て居たら、本当の阿呆に成るし、知らぬ間に、例えば、村木さんの様な人に対して…共犯者になるぞ、と。

それで良いと言う様な国民では、日本人は絶対にないと僕は確信しているから。

朝日よ、もっと週刊朝日を売る事を考えにゃ。その事にありとあらゆる頭を使う事
…私たちの国に、真の民主主義を完成させる事に直結しているのだから…

寝る間も惜しんで考えるべしだと僕は思う。

貴方たちの知性は本物なのだから、その間、貴方たちの誌面が劣化するなんて事は、有り得ないのだし。…コレを読まなければ真実は何も分からない…位の、

大上段の、真っ向唐竹割りの…キャッチ・コピーでも打って。さ

コレを読まなければ貴方は阿呆のままだ、でも良いじゃないか。

日本にも世界最高峰の知性は在る…週刊朝日。

或いは、だから世界にも文句は言わせない…ここに世界に通用する知性が在る…週刊朝日。

真の自由と知性の殿堂…週刊朝日。

僕なら幾らでも出てくるけどな。

知性を深めて世界に発言しよう…週刊朝日。

この国を良くしたいなら…。

TVだけを観て何が分かる?…

私たちの国は真の民主主義国家か?…

貴方の知性は世界に通用するか?…週刊朝日。

私達だけが米国に負けない世界基準…

遠慮なんか、これっぽちも要らないよ、あんな酷い中づり広告、新聞下段広告が跳梁跋扈しているのだから…大上段に構えるべきだよ…今は、それほど、のっぴきならないのだから。

そう言えば、今日の文芸春秋の広告は、一体何なんだろうか?
まるで民主党代表選挙のスケジュールに合わせた様な。
小沢一郎…悪魔の何とかかんとか…メチャクチャじゃないの?

だったら、公正中立なマスコミなんて言う意味のない縛りは、止めて、
それぞれ、自分のポジションや党派を明らかにしたう上で書くべきではないか。

当誌は、今回、菅直人を支援しています…文芸春秋、と書いたうえなら、
何を言っても良いのだから。

これは全てのマスコミに言える事だ…自分のポジション、党派を明らかにして、
記事を書き、番組を作るべきだろう。

党派に属さないんだったら、週刊朝日の様に知性派と名乗れ…そんな事は、
彼らには恥ずかしくて出来ないだろうが。

彼らにも僕は幾らでもキャッチ・コピーを作って上げれる。

娯楽なら…フジテレビ。億万長者の男をゲットするならフジテレビ。

いやいや負けない日本テレビ。おっとどっこい忘れちゃいけないTV東京。

中途半端な論説なら任してくれ…TBS.

何の意味もない論説なら任してくれ…日本TV。

しょうもない野球監督に日米関係を語らせるなら任せてくれ…日本TV。

幾らでも出てくるよ。

世論操作なら…TV、…新聞。ホンマに止まりません。

官製ニュースの殿堂…NHK. etc.



民主党の立会演説会について。

2010年09月10日 12時13分57秒 | 未分類
民主党のネット中継について思う事

大阪・梅田に続いて札幌にも集まった大群衆…普通なら、この大群衆を映すはずだと僕は思うのだが…自分たちの党勢を誇示するまたとない機会なのに…何故か、一度も大群衆を映す事はなく、彼らの大歓声すら伝えない。

余程の阿呆か、現在の執行部の企みなのか、まさか、カメラ技術が未熟なもので等と言う言い訳を述べるのではあるまいな。

もし、それが現在の執行部の企みなら、なんという小人か、という話だし、民主主義を語る資格なし!



フジテレビについて思う事。

2010年09月10日 11時55分11秒 | 未分類
昔、昼に「笑っていいとも」夜に「プロ野球ニュース」を観ていたが…この局は…年収1億円以上の男を求める女性に対する結婚斡旋所…と言った方が、その本質を言い当てるのではないだろうか?

ツイッター風に言えば…この様な局が作る世論に依りかかる様な勢力が…
日本の為政者に成ったら…日本は御臨終。



真夏の夜の怪談

2010年09月10日 11時01分05秒 | 未分類
昨日、札幌で民主党代表選挙の立会演説会が在ったのを失念していた。

夜、自宅で思い出した。遅い入浴の後、フジTVのニュースを観た…考えてみれば、このTV局は、仕事を終えて帰宅した人間がニュースを観るには12時まで待たなければいけない局…

次期首相を決める大事な選挙であり、与野党ともに米国の大統領選に倣って実施しているのであろう、大事な立会演説会に、どれだけの市民が集まり、どちらが優勢だったのか等の、会場の雰囲気を伝える事は一切なく

最後の追い込みに入っている小沢陣営の、谷亮子を始めとした働き者女性軍団が、電話を掛けている光景を流した後に

ヌメーっとした能面の様な表情のお姉さんキャスターが言った事は
「小沢さんは焦っているように見えますね」

この得体の知れない表情をしたお姉さんの横には、不気味としか言いようのない様な顔をした男が座って居るのだ…小沢一郎を悪役顔などとマスコミは言い続けて来たのだが、この男の不気味さに勝る顔は滅多に有るものではないだろう

ナチスの協力者たちも、こんな表情をしていたのだろうな…ナチズムの操り人形…これほど恐ろしいホラーショーはなかった。

僕は本当にゾッとしたのだ
官界、マスコミ…平成4年8月に「日本の失われた20年」を決定的にした連中が、今、また大合唱を始め出している。
これほど、寒気のする話はなかった
あまりの恐ろしさに…この局とHの間で繰り広げられた買収騒動と、その結果まで思いだした…寝付きの良い僕が1時間以上も寝付けなかった…阿呆ではない限り…この局には権力に借りがあるのかと思うだろう…これ以上のホラーが何処に在る?…それでいながらシレッとしてTVを流してる…

眠れたのは…あの時は、芥川は会社を立て直すのに手一杯だったが、今は違う!
書き出している。僕が「失われた20年」の再来は阻止する…そう思ったからだ。

そう思えるまでの間、脳裏をめぐったのは…これはヤバイぞ…彼らは同じ事をしているぞ…この企み通りに成ったら…日本はお終いだぞ…海外移住しかないのか!?

これ以上ない、2010年9月9日(うわーっ、日にちまで!…恐ろしかった訳だ)の24時 深夜のニュース



世論の正体…週刊朝日9月17日号から。

2010年09月10日 09時59分30秒 | 未分類
世論」の正体
次期首相にふさわしいのはどつち?
  本誌が巣鴨・新橋で聞いてみた

 国会議員票では有利と言われる小沢氏に対し、菅首相の頼みの綱は「世論」の追い風だ。だが、その実態はかなりユルいものだった。

 マスコミ各社の世論調査で「首相にふさわしい人」を聞くと、おおむね菅首相が70%前後、小沢氏は十数%と大きく水をあけている。その一方で、「次の首相に何を期待するか」では、「政策の実行力」や「指導力」「諸外国との交渉力」などが上位にランクインすることが多い。

 でも、これって、菅さんよりも「剛腕」と言われる小沢さんのイメージに近いような気がー。
 というわけで、東京は巣鴨のお年寄りと、新橋のサラリーマン各30人に、首相に何を期待するかという先の世論調査の結果を見せた上で、どちらが首相にふさわしいか聞いてみた。

 巣鴨のとげぬき地蔵にお参りに来たという80代のおばあちゃんは、「嫌い! 大嫌い! 小沢って聞くだけで腹が立つ」
 別の74歳のおばあちゃん「指導力や実行力は小沢さんのほうが期待できるんだろうけど、やっぱり菅さんかしらね。ほら、好みがありますでしょう? 小沢さんは100%イヤなの」
 主婦を中心に、30人中21人(70%)が「菅支持」だった。

 ところが新橋では、本誌が先週号で「小沢氏を好きか嫌いか」を聞いたときは、72%が「嫌い」と答えていたにもかかわらず、今回は「小沢支持」が70%まで急騰した。

 「どっちがやってもダメだとは思うけど、安定政権を目指すなら、首相にふさわしいのは小沢さんだな」(57歳男性、タクシー運転手)

 「クリーンな庶民宰相の菅さんがいいけど、実行力も指導力も小沢さんが上でしょう。となると、ふさわしいのは小沢さん。これは、すごい”誘導尋問”ですね。実行力や指導力って前提を付けられたら、みんな小沢さんつて言うんじゃない?」(40代男性、会社員)

 つまり、質問の仕方や、聞く相手の属性によって、「世論」のありようは百八十度違ってくるというわけだ。

 ちなみに、巣鴨で「夫にするならどっち」と聞いたところ、菅氏が70・4%、小沢氏14・8%、どちらもイヤが14・8%だった。
 「菅さんは奥さんがリードしてるじゃない。女の尻に敷けるほうがいいわ」(80代、主婦)
 「小沢さんみたいに、引っ張ってくれる人が好きなの」(80代女性、無職)と理由はさまざまだった。

 次に新橋で「倒産しそうな会社に社長として迎えるならどっち」と聞くと、
 「『壊し屋』の小沢さんが社長になったら会社をつぶされそう。自分が社長でいたいために頑張ってくれそうだから、菅さんかな」(40代男性、会員)

 「剛腕の小沢さんでしょう。でも、周りから『あの人を招いたのか』と評判が下がりそう(笑い)」(50代男性、サービス業)
 菅氏46・7%、小沢氏53・3%と、こちらは小沢氏が上回った。

 世論が移ろいやすいのは、よーくわかりました。菅さん、ワキを締めてね。
 本誌・神田知子


この記事で僕が大笑いしたのは、此処には真実が有るから。
皆さま方もお笑いされたのではありませんか?

ただし、文中の黒字強調は芥川ですが、この文章は、巧まずして、
今、マスコミが作っている世論の「いかがわしさ」を言い当てています。



小沢氏の本音 後段 2010年9月17日号

2010年09月10日 08時30分37秒 | 未分類
最後のご奉公で やれる自信ある

ーそれで我慢できなくなったわけですね。自分が出ていかなきゃって。(笑い)

この試みが失敗すると、半永久的に日本に民主主義は定着しない。僕はそれを本気で心配している。民主党が政権を与えられたということは、歴史的に大変な役割を背負ったんだと思うんです。これを成功させなきやいかんですよ。それで、最後のご奉公で頑張るか、という思いになったわけです。

―でも、現実は厳しい。与党は参議院で少数です。やりたくても「ねじれ国会」で法案が通らない。どうするんですか。

まだ首相になってもいないのに言うのは不遜ですけど、僕は二十数年、自民党の政権の中にいましたし、公明党や社民党とも信頼関係を構築してきたつもりです。スジの通った話をすれば、十分説得できる自信がある。

自民党時代に野党と話す時も、「できないものはできない。しかし約束したものは絶対にやるから心配するな」という姿勢で通しました。
 例えば、1988年に竹下政権で消費税の導入を決めた時、僕は宣房副長官でした。野党は「減税」を先にやれば審議に応じてもいいという。そこで、当時の竹下登首相と宮沢喜一蔵相を説得した。宮沢ざんは心配したけど、これで消費税導入が実現しました。

―「ねじれ解消」の手段として連立政権の組み替えも取りざたされてます。

いまの段階では急ぎすぎじゃないですかね。連立はともかく、僕はやっていける自信はあります。

―小沢さんの言う二大政党制は、本当に日本に定着するだろうか。現状は多党制のような状況になっているじゃないですか。

 民主党が期待どおりにきちんとやれば、民主党政権は続くし、衆参ともに大きくなりますよ。
 一方、いまの自民党はなくなったほうがいい。その中から、本来の自民党らしい自民党が出てくることが、いちばん望ましいですね。本来の自民党は、日本人の哲学を背景にした日本人らしい政党です。ただ、その美徳を失ってしまった。白分たちの地位に恋々として、国民のための政治を忘れ、権力闘争に明け暮れたから、国民が怒ったのです。

―なるほど。いずれにしても、小沢さんには破天荒な政策で日本を良くしてもらいたいね。

もちろん。このままでは国民の生活は良くなりません。
いままでと同じことをやったんじや、何も変わらないですから、嫌われても僕はやりますよ。(笑い)


  



小沢氏の本音 中段 週刊朝日2010年9月17日号から。

2010年09月09日 18時13分45秒 | 未分類
芥川賢治の思い…僕は、この120分に及ぶインタビュー記事を、今、態度を決めかねている国会議員や地方議員の方、サポーターの方たち全ての人が読むべきだと思う。週刊朝日の力と菅原文太の人間力で120分もの独占インタビューが為された訳です。

小沢一郎と会った事がある、或いは、民主党の国会議員だって、彼と120分、話をした事がある人はいないはずだと思うからです。

ただ残念なのは、これだけ素晴らしい週刊誌が、たった26万部の発行部数しかなく週刊実話や週刊大衆よりも少ないという事。真実こそは1人でも多くの人が知るべきなのですから。


―革袋に入っている古酒の二つ目は、「米国追従」一辺倒の姿勢です。これが、自民党時代からまったく変わつていない。小沢さんは「日米中の関係は正三角形であるべきだ」と言ってきましたが、菅さんは沖縄の「お」の字も言わなくなってしまった。

 政治・経済システムが基本的に一緒の日米関係が、非常に緊密で大事な関係であるのは間違いありません。ただ、中国は隣国で、文化的にも長年影響を受けた国だし、大国ですから、同じように大事な関係だと僕は言ってるんですよ。

 今いちばん心配しているのは、日本が米国や中国から、心の中ではほとんど相手にされていない現実があることです。僕はそれが非常に悔しい。米国や中国にとって日本は「まあ、最終的についてくるだろう」という感覚ですからね。

 日本は、外交・安全保障にしても、政治や経済の問題にしても、自己主張がない。そこが大きな問題です。僕はこれまで日米交渉を何回も経験してきましたが、キチンと自分の意見を主張すれば、相手も「オッ」と思ってくれる。それで信頼関係ができるんです。

「普天間」の鍵は 米国のジレンマ

そもそも、同盟関係とは対等なもので主従関係じゃない。にもかかわらず、例えば、イラク戦争開戦の際、日本への事前連絡はなく、戦争が始まってから「いまさっき始めた」と連絡が入た。どうせ日本に言ったって何も協力してくれるわけじゃないし、言えばすぐに情報が漏れるし、という扱いなんですよ。

ーそんなのは同盟じゃないじゃないですか。先日、沖縄へ行って、辺野古(名護市)の美しい海岸を見ながら、こんなところに滑走路を造ってはダメだろうと思いました。小沢さんは2日の公開討論会で、「もう一度、沖縄県民や米国と話していい知恵を出せないか」と言つてたね。あれは、どういう意味ですか。

 鳩山内閣が結んだ日米合意は尊重しなくちゃいけないけど、沖縄県民が反対する限り実行できません。強制執行なんかできっこないんですから。すると、米軍は普天間基地を今までどおりに使うことになるけど、現実問題としてそれもできなくて、お互いニッチもサッチもいかなくなる。だから何とかうまく進めなくちゃいけない、ということを申し上げたんです。

―普天間問題の解決は可能だと?

 米国としても、兵器や軍事技術が発達し、前線に大きな兵力を配置しておく必要はないと考えている。だからこそ、海兵隊をグアムへ移転させるのでしょう。沖縄に基地を残すのは、テロなどの緊急事態に備えたアジア全体の基地機能のことを考えているからじゃないでしょうか。

 ただ、米国も沖縄県民の反米感情を刺激するのは、政治的にマズいことは理解している。他の基地にまで波及する恐れが出てきますから。そこに米国側のジレンマがある。だから、具体的によく話をすれば、いい知恵が出る、と僕は言ってるんです。

ーもう一つ、民主党の古酒として気になるのがポピュリスム、大衆迎合です。
いまの政治は、いたずらに大衆におもねっている。それが偽善的な世の中をつくつているんだよな。

 政治家は選挙がありますから、ある程度、人気商売になるのは仕方おりません。ただ、権限の強い職責に就いた議員は、ポピュリスムに陥ってはいけない。ましてや首相は最終決定権があるんですから、自分が生き永らえることじゃなくて、自分を犠牲にしてでも国と国民が生き永らえることを考えないとね。

―こうやって聞いていると、小沢さんがやろうとしていることは国を変えることだよね。でも、今までの仕組みを変えたら、既得権を失う勢力から強い反発が出る。ますます嫌われ者になっちゃうよ。(笑い)

 そりゃあ、ある程度は覚悟しないと変革はできません。「ボク、憎まれるのイヤだ」なんて言ってたら、いままでと何も変わりませんよ。(笑い)

―そのとおり! どんな立場でも、男は「嫌われるのがイヤだ」とか「何とか好かれたい」なんて馬鹿なことは考えたらいかんよね。嫌われようが、どう思われようが、やはり自分の信念を通す強さがないと。
…それは、小さな政府になるってことですね。明治維新の逆をいくんだな。

 いまや「廃県置藩」という言葉もありますからね。ほかにも、約600兆円ある国の資産のうち200兆円ほどは証券化できるという意見もある。要は、財源を捻出する知恵は、いくらでもあるってことです。

―菅さんもかつては予算の組み替えを掲げていましたが、首相になった途端に、日本が財政破綻危機のギリシヤの二の舞いになると言いだして「財政再建派」になった。

日本がギリシヤになることは、絶対にありません。
ギリシヤは国有資産がほとんどないから純債務国だけど、日本の場合は、国債はほとんど国内でまかなわれているし、国有資産も潤沢にある。多額の借金があるのは事実だけど、現状で効率よく、ムダを省いてやれば、いまの必要分は十分出てきますよ。債務超過に陥るというのは、消費税を上げたい財務官僚のマインドコントロールです。

 繰り返しますが、要するに、首相が自分自身の考えを持っていないとできない。組み替えといっても、各省から出てくる予算案に対し、政治家が優先順位を付けて取捨選択すればいいんです。
概算要求の一律10%削減という菅さんのやり方は、自民党政権下の官僚主導の予算編成と変わりません。

―確かに、小沢さんなら官僚にズバッと言えそうだ(笑い)。この代表選でいちばん訴えたいことは、やはりそのリーダーシップですか?

 個人でとらえればリーダーのあり方だし、全体的にとらえれば「政治圭導」ということになる。それを確立しない限り、何もできないじゃないですか。

役人の言うとおりにやっていたら、自民党よりも悪くなってしまう。自民党には、まだ官僚に文句を付けられるだけの力のある人間がいたけど、いまの民主党にはいませんから。これでは国民から見放されてしまいます。




小沢氏の本音 前段…週刊朝日2010年9月17日号より。

2010年09月09日 15時36分10秒 | 未分類
政権交代後の民主党に落胆したという俳優・菅原文太(77)が、小沢氏の本音に迫った。

―小沢さんの地元は岩手県の水沢です。私は宮城県だけど、岩手寄りの栗原で、鳥ならひとっ飛びの距離です。今日初めてお目にかかりますが、テレビなどで拝見する小沢さんは東北人そのものですね。シャイというか、照れ屋というか。自己表現があまり上手じゃない。

いやあ、僕は昔ながらの口下手な東北気質が抜けきらなくて。

―だけど、そんな小沢さんは「最後のサムライ政治家」じゃないかとお見受けしているんです。頑固に自分を貫こうとするから、誤解も多い。でも、男は絶対に言い訳しちゃいけない。

 おかげで、すっかり嫌われ者です。(苦笑)

-私も映画界では煙たがられてますから(笑い)。さて、小沢さんに聞きたいことがたくさんあります。いきなり核心で恐縮だけど、まずは……。

 「政治とカネ」の問題ですね。(笑い)

―そうです(笑い)。資金管理団体「陸山会」の土地取引を巡る政治資金規正法違反事件で、検察審査会がもう一回、「起訴すべきだ」と議決すれば、小沢さんは強制起訴されます。

 僕には一切、やましいことはありません。仮にそうなったとしても、堂々と潔白を主張します。国家権力である検察の強制捜査を1年余り受けて、その結果、何ら不正な事実も犯罪行為もなかったことが証明されていますから。
逃げるつもりはありません。政治資金について、なんだかんだと疑惑を持たれていますが、僕は事務所費も含めてすべて開示しています。

僕はずっと昔から、政治資金はすべてオープンにすればいいと言ってきた。誰からもらって何に使ったというのがわかれば、あとは国民が判断する。クリーンだ、透明だ、と言っている人で、すべて公開している人はいません。もしクリーンだと言うならば、どうぞ、ご自分の政治団体をオープンにすればいい。

―小沢さんには息子さんが3人いるそうですね。最近も、仙谷由人宜房長官の政治資金を巡って、事務所費や人件費の名目で息子側にカネを出したといった疑惑が取りざたされていますが、息子が3人もいるのに誰一人として政治の世界にいないっていうのは、いいねえ。(笑い)

 僕は、息子たちにはまったく干渉しないで、好きなようにしろと言ってきたんです。(笑い)

―それぞれの道を行く。男は、そうでなくちや。昨夏の政権交代で、私は政治の世界を見直すようになりました。ただ「新しい酒は新しい革袋に」のはずなのに、革袋は新しくても、中身は古い酒のままだ。特に「官僚依存」はますますひどくなっていませんか。

権力構造においては、最後はトップリーダーの判断がすべてです。
内閣でいえば、個々の大臣や副大臣は、各省の利益を代表する立場でもありますから、どうしても自分の省庁の予算を削ったり、人員削減したりができなくなってしまう。だから、最後は首相が勇気を持って判断しなくちゃいけない。
 官僚も優秀な人ほど、今までと同じことをしていたのでは日本は持たない、と感じつつある。でも大勢の仲間の既得権益にかかわる問題ですから、一官僚の立場で「変える」とは言いだせない。

民主党の人間は政権を知らない

 そこは、リーダーである政治家が「この方針でいってくれ。最終的にはオレが責任を取る。だから君らも協力してぐれ」と言わないといけない。政治家が自分で責任を取る覚悟を持ってやらないと、役人は絶対に言うことを聞きません。いざという時に自分たちのせいにされたらたまらないですから。

-でも、実際は、官僚にいいように丸め込まれている印象だな。

民主党の人たちは、ほぼ全員が、まだ政権というものを知らないんですよ。官僚機構というものや、官僚が何を考えているかがわかっていない。だから、無理もないんですが、役人との力関係で最初から圧倒されてしまう。官僚たちは、いい意味でも悪い意味でも手練手管で、知恵がありますから、負けちゃうんです。それで、自民党時代と何も変わってないじゃないか、という話になっちゃう。

―国民は、せっかく政権交代したのに、そのメリットがまったく得られていないところに不満を感じています。小沢さんは、それをもどかしく思って出馬したんでしょう?

 官僚丸投げの政治・行政を変えるのは、トップリーダーの決断しかありません。僕は総理大臣のような華やかなところは好きでないので、今回けっこう悩んだんですが、やはりその役割から逃げてはいけないと思った。討ち死にしても、その役割を果たして、次の世代に引き継いでいく。それが自分の最後の役割じゃないかな、という思いを持ったんです。

芥川…これは120分の独占インタビュー記事の前半部分です…例えば今のTVで120分も流せるでしょうか?一人の人間の事や、事象の真実を追求する事が、細切れの話や、それゆえの感情論等の、瞬間芸の様な中で出来る訳はないのです。



もう一人、

2010年09月09日 13時52分12秒 | 未分類
地方経済の荒廃を救うには「安楽死」より「劇薬」だ

慶応大学大学院教授 岸 博幸

菅さんのままなら、日本経済は「安楽死」します。
菅さんの政策は官僚の言いなりで、90年代の自民党と何も変わりません。

 一方の小沢さんは「劇薬」です。財政出動を図る彼の政策は短期的には成功するでしょうが、長期的には副作用がある。しかし?今の日本は小沢さんに賭けるしかないと思います。民主党政権になって、地方経済の荒廃は目を覆うばかりです。

 地方のゼネコンの社長に会うと、名刺を2、3枚渡されることが多い。前原誠司国土交通相が公共事業を18%もカットしたことで、もはや本業だけでは生活ができず、介護や福祉事業に手を広げているからです。

 しかし、施設基準などの規制緩和が進まず、コストがかかるばかり。補助金も不十分なので、従業員に給料を払うために社長が月10万円で生活しているなんてケースも出ています。~民主党政権の政策は、地方に死ねと言っているに等しいんですよ。   

 多くの人が、民主党なら日本を変えてくれると思っていたのに、この停滞感はどうしたことか。

 私は、民主党のりーダーたちは政策立案の経験がないことに加え、「もしかしたら自分も総理になれるかも」と思って慎重になっているのではないかと懸念しています。
 
 亀井静香前郵政改革相が郵政民営化を逆に戻した時、その問題点を最もよくわかつていたはずの若手たちは批判しませんでした。普天間問題も沖縄との調整がつけられないままだし、八ツ場ダム問題も地元との調整に進む打開策が出てこない。

 これと似た状況は、霞が関でよく見かけました。
それまで革新的な政策を主張していた官僚が、部長や課長ポストに就いたとたん、「自分も局長になれるかも」と、急に従順になる。
官僚排除の民主党ですが、実はよく似た体質なのです。
 

最悪なのは官僚任せの政策立案。菅さんが先日、中途半端な景気対策を発表しましたが、翌日には株価は大きく下落し、円高も進みました。それは当然です。官僚ができることだけを羅列したB級の政策に、市場は反応しませんよ。

小沢さんならデフレから脱却できるか、となると、正直、それもわかりません。しかし、日本経済がここまで危機的状況に陥った以上、最後は信頼できる政治家に任せるしかないのではないか。少なくとも、小沢さんなら、リーダーとしてこの国を引っ張ってくれるのではないかと信じたいですね。





黒字は芥川。



次に、

2010年09月09日 13時23分18秒 | 未分類
何度も言いますが、今、日本で、ちゃんとした唯一のジャーナリズムと言っても過言ではない週刊朝日2010年9月17日号から、論者の意見を見てみましょう。

マスコミを敵に回す首相は国民にとっては悪くない
作家 元外務省主任分析官 佐藤優

 外交で大切なのは指導者同士の個人的な信頼関係とビジョンです。さらに、たとえ荒唐無稽に映るビジョン、未来像であっても「絶対に実現する」という執念があることです。
 2人とも理想のリーダーとは思いませんが、当面の日本外交の担い手としてどちらがふさわしいかといえば、小沢さんに一票を投じざるを得ないでしょうね。
 菅さんは自著で「政治に夢や理想を求めてはいけない」と書いていますが、外交政策でも外務官僚の言いなりで、外務省報道官のブリーフィングを見れば日本外交の分析が済んでしまうほどです。
 しかも、ビジョンがないまま、浮上した問題に小手先で対応するから、数々の誤算が生じる。
 例えば、韓国併合100年の首相談話で、謝罪対象を韓国に限定し、北朝鮮を排除しました。北朝鮮の心証を害するデメリットを考慮したのでしょうか。
 対口外交でも汚点を残しました。ロシアは今年、日本が第2次世界大戦の降伏文書に調印した9月2日を記念日とし、「対日戦勝利」の記念行事を祝いました。なぜ、日本政府は抗議しなかったのでしょうか。
 一方、小沢さんは、例えば北方領土問題では、解決に向けた展望と情熱を持っています。念頭には現実的4島返還論の「2+2方式」があるのでしょう。私はモスクワ駐在時に小沢さんの訪ソのお世話をしたので、よく知っています。
 東アジア外交への目配りも行き届いています。中国とのパイプが太いのはご承知のとおりですが、韓国、朝鮮籍の人が大半を占める在日永住外国人への地方参政権の付与に積極的なので、日韓、日朝関係の融和にも
プラスです。
 外務省に小沢シンパが多いのも強みでしょう。国連中心主義を唱え、やや強引にも思える手腕は外務省から好感をもたれています。これまでも秘密電報や書類の提供を受けてきたし、官房副長官時代は外務省職員が秘書にあてがわれました。
 「小沢担当」の官僚が今、省内で要職に就いている点でも機は熟しています。
 また、小沢さんがマスコミを敵に回しているのも、国民にとって悪い話ではありません。権力者がマスコミの厳しい監視下に置かれるのは健全なことで、小沢さんは必死に成果をあげようとするでしょう。
 国民の嫌われ者という自覚があるのもいい。小沢さんは、「自身を客観視できる」という、リーダーに必要な資質の一つを満たしているわけですから。