Sun Set Blog

日々と読書と思うコト。

(遅めの)夏休み終了

2006年09月08日 | Days

 夏休みも今日で終了。夏休み初日に貫徹して始発で羽田空港に向かい、最終日に帰ってきた。自分で選んだとは言え、結構無謀な強行スケジュール。しかも、曜日の関係で帰りも関空到着だったため、今度は特急はるかと新幹線を乗り継ぎ横浜まで帰ってきた。大阪は異常な暑さで、税関を通り過ぎるとすぐにトイレに行って半袖に着替える。とても歩けないくらいの暑さだった。溶ける溶けると心の中で呟きながらキャリーバックをがらがらと引いていく。

 一人旅に出ると一人言というか心の中での呟きが異常に増えるような気がするのだけれど、その辺はどうなのだろう?

 横浜まで帰ってきてからは、途中、髪も切ってくる。明日から仕事だったし、一度部屋に帰ったら間違いなく外に出るのが億劫になるだろうなと思ったためだ。しかもキャリーバックを引いたまま買い物までしてしまう(YUKIのアルバム『WAVE』を購入し、メンバーに見せる写真を用意するためにヨドバシカメラでデジタルプリントをする。無印良品でその写真を貼り付けるアルバムを購入し、最後に親子丼を食べる。どれもキャリーバックをごろごろを引いたまま。やれやれ)。

 なんだかんだで、部屋に帰ってきたのはようやく夕方になってからだった。

 旅の醍醐味のひとつは、帰宅時に抱く自分の場所に戻ってきたという安堵感だと思う。もちろん、旅はいろいろと目新しく、楽しく得難い体験と時間を与えてくれるけれど、そこでの体験はあくまでも非日常だ。それがいつまでも続くわけはないし、そもそも非日常が日常になってしまうなんて考えただけでおそろしい。だからこそ帰ってきて重い荷物を置いて、ふらふらと引き寄せられるようにいつもの椅子に座ったときに、なんだか部屋はいいなあと思って嬉しくなるのだ。
 ああ、ようやく日常に戻ってきたと。

 もちろん、そんなことは今だけのことで、日常を長く過ごしていたらまたどこかへ行きたくなったりするのだけれど。でもそれは横へ置いておいて、旅に出るたびに、帰ってきたときの当たり前の日常に対する安堵感は大切だなと思う。いつもの椅子に座っているだけで、なんだかリラックスできているのがよくわかる。

 風邪は結局治らず仕舞いで咳と鼻とに悩まされた一人旅ではあったのだけれど、そこは普段よりもしっかりとした睡眠と、パブロンSとアリナミンVの旅のドーピングパワーでなんとか乗り切っていた。けれどこれを書いているいまも咳が止まらないので、今日はこれを書いたら眠ろう。

 ちなみに、今回の日程はこんな感じ。

 1日目:移動日。フィンランド航空で関空→ヘルシンキ→オスロ。当日の夕方17時頃オスロに着く。早速街を散策という名のハードな散歩実施。

 2日目:オスロ市内観光。かなり歩いた一日。メインはムンクの絵で、ずっと前から見たかった《声》《病める子》《キス》《叫び》《マドンナ》《思春期》《民話の森》《その翌日》を観ることができた。また、村上春樹ファンとしては外せない《メランコリー》を生で観ることができ、かなりツボにはまる(メランコリーのこっちのバージョンに描かれている男の人が、安西水丸描くところの村上春樹の絵によく似ているのだ)。

 3日目:スカンジナビア航空でオスロからスタヴァンゲル(ノルウェー第4の都市。人口約11万人)へ。
 市内観光(と言ってもほとんど見るべきところはないので街並みを散策)。

 4日目;スタヴァンゲルを起点に午前6時台のフェリーに乗りリーセフィヨルドへ。今回の旅のメインのひとつプレーケストーレンに行く。山登りでこれまた歩く。けれども、プレーケストーレンを見たときの感動はかなり大きい。

 5日目:スタヴァンゲルからスカンジナビア航空でベルゲン(ノルウェー第2の都市。人口約25万人)へ。
 ベルゲン市内観光。世界遺産のブリッゲンやハンザ同盟の博物館やフロイエン山の展望台に行ったりする。ベルゲン美術館にもムンクの絵があるので、それももちろんしっかりと観る。

 6日目:朝早くにベルゲン出発。世界一長く深いフィヨルドのソグネフィヨルドを1日かけて観光。列車→バス→フェリー→フロム鉄道→列車というルートで回る。推奨されたルートはその逆だったのだけれど、逆ルートの方がうまく時間を調整すれば経由地の町や村で1時間くらいずつ自由時間が取れそうだったためだ。リーセフィヨルドはボーカル(プレーケストーレン)だけに人気が集中しているバンドのようなフィヨルドなのだけれど、ソグネフィヨルドはそれぞれのメンバーがちゃんと人気と実力を兼ね備えているバンドのようなフィヨルドで、各乗り物からの景色は見ごたえたっぷり。

 7日目:移動日。朝早くにスカンジナビア航空でベルゲンからオスロへ向かい、オスロでフィンランド航空の便に乗り換え夕方にヘルシンキに到着。首都だけあって都会。日が暮れるのが遅いので、美術館やデパートなどいろいろと観て回る。

 8日目:移動日。飛行機が夕方だったので、最後に買い物を。iittalaのコンセプト・ショップで食器やコーヒーカップを購入。
 それから空港に移動し、出発。9日目の午前中に関空到着。


 簡単に書くとこんな感じだ。写真をかなりたくさん撮ったので、文章と写真を合わせて最終的にはtextのtravelのところにアップしようと思う。でもまずはたっぷり休んだ分明日からの仕事を頑張ろう。


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 お知らせ

 でも本当に、楽しかったのでした。

コメント
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