2017年8月3日【明石・赤穂・姫路2017】 兵庫県
旧日本専売公社赤穂支局 兵庫県赤穂市加里屋
赤穂は古くから製塩業が盛んで、明治38年(1905年)の塩専売法施行に伴い、大蔵省塩務局の庁舎として、明治41年(1908年)に国会議事堂を建設した大蔵省臨時建築部技師大熊喜邦の設計、施行は地元赤穂の棟梁である山本近治ほか11名によって建築されました。
中央部に屋根窓を持つ主屋と、東に切妻造りの屋根と西に宝形造りの塔屋を大胆に組み合わせた変化のある建物の構造は、木造一部2階建てで屋根は黒色の日本瓦葺き、外壁は淡い白緑色塗装のドイツ下見杉板張りで、面積は約610,41平方メートルとなっています。
現存する日本最古の塩務局庁舎として、また明治の洋風建築として意匠・工法に優れた価値の高い建物として、昭和61年(1986年)兵庫県重要有形文化財の指定を受けています。
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