非通知電話と交換の概念

2006-06-18 12:44:00 | 感想など
私は携帯電話で非通知を「着信拒否」にしている(※)。その理由を簡単に言ってしまえば、情報(つまり電話番号)を公開しない電話はどこか胡散臭い、というありきたりのものだ。


しかし周りに聞いてみると、意外に非通知を着信拒否にしている人は少ないようだ。その辺りのことはあまり気にならないのだろうか?私としては少し不思議である。もちろん、非通知の着信を拒否するデメリットがないわけではない。例えば有線からだと、非通知設定になっていることを知らずに使用者がそのまま電話してしまうことはあるだろう。とはいえ、そういったデメリットと非通知電話を受ける場合のデメリットを比較した場合、やはり私は後者の方が大きいと思うのだ。


そもそも、情報とは一つの財産である。ゆえにそれを提示することは、「教える」という言うよりはむしろ「お金を払う」という行為に近い。内輪のことに対してその考えを厳密に適用しようとは思わないが、外部からの場合には、自らの情報を開示することなしにこちらへ連絡してくるという行為は「不公平」という印象が拭えないのである。


なぜそう思うのか。例えばレンタルビデオの会員登録をする際、我々は自分の名前・住所・電話番号といった情報を提示し、その代わりにレンタルサービスを受けることができるようになる(もっとも、そうやって得た情報を、相手側が規約どおりに使用していると信じ込むほど楽天的でもないが)。要するに私が言いたいのは、こういった「交換」の概念が非通知電話には欠落しており、それゆえ「不公平」という印象を受けるということである。


それゆえ、金を払う価値がないと感じるモノに対して金銭を支払わないのと同じように、情報を提示する価値がないと思えば情報を「支払わない」のが道理である。逆の場合も然りで、金を払わない人間にはモノを売らないのと同様に、情報を「支払わない」人間に対して売るモノなどないのである。


昨今個人情報の取り扱いがうるさくなっているが、このような考えは意外に浸透していないという印象を受ける。所持している個人情報とは銀行における預金と同じようなものであり、だからこそ重要なのである。そのことを強調しておきたい。


※個人的な見解であることを念のため強調しておく。
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