南都周遊記 二日目:キトラ古墳を見て展示の工夫に感心する

2024-04-18 11:35:13 | 畿内・近畿旅行

 

 

これが飛鳥時代の壁画か。レプリカとはいえ、こうして囲まれるように展示されると、迫力がまた全然違ってくるな・・・

 

というわけで、高松塚古墳飛鳥寺ときてキトラ古墳に来てみましたよと。

 

高松塚古墳と違って元のものは保存のために埋め戻されていることから、「体感するタイプの展示」で何とかその魅力を伝えようとしているのに好感が持てる。

 

 

 

 

ほえ~、獣頭人身十二支像(舌嚙みそうw)ってキトラ古墳だけなんやね。

 

こういった特殊性も唐の影響前の古い形式と言われる所以なんだろうか。

 

 

 

 

 

 

in TAKAMATSUZUKA

 

なーんてな。ただ、こちらは白虎の向きが一般的ではないので、それもまた特殊性の一つとなっているようだ。

 

 

 

 

そもそも天文って農耕にも深く関係するし、だからシーメール、もといシュメールなんかでは天体の運行に基づいた占星術や七曜制(日曜=sun、月曜=moon、火曜=mars…)が発展するわけだが、日本では事情が違ったんかねえ?

 

ともあれ、大陸と交流することで様々な技術や思想(百済よりもたらされた仏教もその一つ)が流入してきたことは興味深い。

 

 

 

 

ここでも比較した図が出ておりマス。

 

 

 

 

 

 

このあたりの工夫も興味を引く。単に遺物を見せたり解説するのではなく、そこに投入された技術・労力を説明するという視点は割と珍しいもののように思えるからだ(動画で解説してくれるので、いかに困難な作業だったかがよくわかる)。

 

なお、撮影不可なので写してないが、予約をすれば(当日可)グループ単位で解説つきのプラネタリウムみたいな講座も体験できる(壁画やその特徴を聞ける)。

 

せっかくなので、訪れた際にはぜひご参加を(宣伝)。

 

 

 

 

外に出れば、煌々と照り輝く太陽。

 

数日後には台風が上陸するなんて予報が噓みたいだ(フラグ)。

 

 

 

 

にしても、「キトラ」って由来が判然としないからカタカナのままにしている、というのも面白いね。

 

 

 

 

最後に埋め戻された古墳跡を撮影。

 

今後もこういう発見と分析が、歴史の解釈を変えていくこともあるだろう。

 

もちろんそこには多くの労力や費用がかかるが、打ち出し方によっては、知識を活性化することにもつなげられるはずだ。

 

というわけで、今後の続報に期待しつつ、今はこの場を離れることとしたい。


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