突然だが、私の父親は車関係の技術者であったため、私は幼い頃から「クルーズコントロール」だとか「アンチロックブレーキ」とかいう言葉を聞かされてきた。しかし理系的な興味がないばかりか、レギュラーとハイオク、重油の違いすらよくわかってない田吾作へと育った私にとって、車の運転は何かしらの目的を達成するためのtaskであって、それを楽しいと感じる機会は全くと言っていいほどなかった。
そんなわけでレンタカーを借りるのも今まで気が重かった私に転機が訪れたのは、今年のGWにおける北海道旅行。戦々恐々としながら女満別空港で車を借りた後、道東をひたすら巡って帰る頃には1400キロを超える距離を走っていた。その中で私はまさにアンディこと安東弘樹アナが熱弁する「浮遊感・自分だけの空間・加速感・横G」の虜になったのである(シフトフィールはAT車だったんであんまし関係なかったっすw)。
これは北海道でしかも比較的車が少ない地域だったのが大きいが、見晴らしのよい道を100~120キロでガンガン走りそれほど減速もせずカーブを曲がる経験もしていたら、車が私になって私が車になるのは必然的なことであった(ついでに言うと、音楽なんかも全くかけなかったので珍妙な独り言が大量生産されたのはここだけの秘密だw)。このようにして先の4要素を全て体感したわけだが、一体化したボディを駆動させながら最も興奮したのは、前の車を抜くか否かの判断。車間距離や対向車の状況、先の道路状況を総合的に加味して抜き去るなり我慢するなりするわけだが、これが運転に独特の緊張感をもたらして私を飽きさせることがなかった。
taskはすでにhobbyへと変容しつつあるが、近いうちにそれはBerufまで昇華されるかもしれん。8月にまた北海道であの興奮が味わえると思うと今から楽しみでならない。
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