土曜日の午前中、お日様の誘いにのっかって、カフェを求めて歩き出す。
いつものモスグリーンのジャケットに、いつもの黒のハンチングを被り、先週買ったばかりのダークブラウンの靴をおろして、世田谷通りを三軒茶屋に向かう。
カフェに入る前、入口で一枚の告知の貼り紙をじっと眺めてから店内に入る。
チャック・ベリーのR&Rが流れている。
ごきげんになる。
カフェ・ラテをオーダーし、一番奥の、隅っこに席をとる。
目の前のカップルが、お互いのハンバーガーを味見しあっている。
その奥では、ポニーテールのOLさんが、お茶をしながら携帯をいじっている。
絶妙の空き具合だ。
曲がBeatlesの【ノルウェイの森】に。
最高の選曲と気持ちのいいつなぎ。
文字もすべる。滑らかに走る。
このカフェで何人、いや何千人の人たちが時を過ごしたのだろうか?
時間つぶしというていで、幾人の人たちが、ここで自分をリセットさせたのだろう?
思い出は数知れず、どれだけたくさんの出会いと別れを演出したのだろう?
12/8で、このカフェは店じまいする。
また三軒茶屋から思い出の地がなくなる。
ここはフレッシュネスバーガー。ご存知、ハンバーガーショップ。珍しくも、新しさもとりたててない。

引っ越しするのか、業績不振で辞めてしまうのか、それはよくわからい。
ただあきらかなのは、いつもあったものがなくなるということ。
もうここに来ても、この空間もこの60'sの曲たちも、一手間が感じられるハンバーガーたちも、レジの前の小さいドーナツもなくなるということ。
ある一時期、用もないのに、この店を何度も通った。
彼女がこの店をよく使っていた。
付き合う前、仕事の残業をやったり、資格の勉強、テスト対策、暇つぶしなど、週に2,3度は来ていた。
彼女のもう一つの居場所がここだった。
BABY BABY BABYでそのことを小耳に挟んで以来、用もないのに店の前を通り、あの緑の扉をのぞきこんでは溜め息をついていた。
彼女のことを好きかどうかまだよくわかっていなかった。
でもこの場所は、偶然を装える、数少ないスポットだった。
10も年下、まだ20代、彼はいないが、気になってる人の話は、BABY BABY BABYで聞いていた。
10も年上、40前、しかも当時はチベット、中国に行く前で、資金のかき集めで仕事が大変、夜はwombに行っていた。
彼女どころではない。
人を好きになる時ではない。
会いたいから会うのではなく、偶然の力を利用して会うというのが、当時の自分の最大限のエクスキューズだった。
彼女が、このフレッシュネスを聖地に変えた。
儀式のように、巡礼のように、緑の扉の窓から店内を覗きこんだ。
付き合う前に、ここで会うというシンクロニシティは起こらなかった。むしろ、付き合い始めたあとの、ぎこちない時期に会ったことはよくあった。
そう、付き合う前後の思い出の地。
ここもまたなくなる。
BABY
Bel Chanto
Morinoko
サンカフェ
フレッシュネス
行く川の流れは絶えずして
しかももとの水にあらず
時は流れる。
だから刻む、今を、ここに。
※この内容は2013年の12月に作成したものですσ(^_^;)
こういうのがたくさんあるのでぼちぼち更新していきますo(^▽^)o
いつものモスグリーンのジャケットに、いつもの黒のハンチングを被り、先週買ったばかりのダークブラウンの靴をおろして、世田谷通りを三軒茶屋に向かう。
カフェに入る前、入口で一枚の告知の貼り紙をじっと眺めてから店内に入る。
チャック・ベリーのR&Rが流れている。
ごきげんになる。
カフェ・ラテをオーダーし、一番奥の、隅っこに席をとる。
目の前のカップルが、お互いのハンバーガーを味見しあっている。
その奥では、ポニーテールのOLさんが、お茶をしながら携帯をいじっている。
絶妙の空き具合だ。
曲がBeatlesの【ノルウェイの森】に。
最高の選曲と気持ちのいいつなぎ。
文字もすべる。滑らかに走る。
このカフェで何人、いや何千人の人たちが時を過ごしたのだろうか?
時間つぶしというていで、幾人の人たちが、ここで自分をリセットさせたのだろう?
思い出は数知れず、どれだけたくさんの出会いと別れを演出したのだろう?
12/8で、このカフェは店じまいする。
また三軒茶屋から思い出の地がなくなる。
ここはフレッシュネスバーガー。ご存知、ハンバーガーショップ。珍しくも、新しさもとりたててない。

引っ越しするのか、業績不振で辞めてしまうのか、それはよくわからい。
ただあきらかなのは、いつもあったものがなくなるということ。
もうここに来ても、この空間もこの60'sの曲たちも、一手間が感じられるハンバーガーたちも、レジの前の小さいドーナツもなくなるということ。
ある一時期、用もないのに、この店を何度も通った。
彼女がこの店をよく使っていた。
付き合う前、仕事の残業をやったり、資格の勉強、テスト対策、暇つぶしなど、週に2,3度は来ていた。
彼女のもう一つの居場所がここだった。
BABY BABY BABYでそのことを小耳に挟んで以来、用もないのに店の前を通り、あの緑の扉をのぞきこんでは溜め息をついていた。
彼女のことを好きかどうかまだよくわかっていなかった。
でもこの場所は、偶然を装える、数少ないスポットだった。
10も年下、まだ20代、彼はいないが、気になってる人の話は、BABY BABY BABYで聞いていた。
10も年上、40前、しかも当時はチベット、中国に行く前で、資金のかき集めで仕事が大変、夜はwombに行っていた。
彼女どころではない。
人を好きになる時ではない。
会いたいから会うのではなく、偶然の力を利用して会うというのが、当時の自分の最大限のエクスキューズだった。
彼女が、このフレッシュネスを聖地に変えた。
儀式のように、巡礼のように、緑の扉の窓から店内を覗きこんだ。
付き合う前に、ここで会うというシンクロニシティは起こらなかった。むしろ、付き合い始めたあとの、ぎこちない時期に会ったことはよくあった。
そう、付き合う前後の思い出の地。
ここもまたなくなる。
BABY
Bel Chanto
Morinoko
サンカフェ
フレッシュネス
行く川の流れは絶えずして
しかももとの水にあらず
時は流れる。
だから刻む、今を、ここに。
※この内容は2013年の12月に作成したものですσ(^_^;)
こういうのがたくさんあるのでぼちぼち更新していきますo(^▽^)o