スメラ~想いをカタチに~

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『The Last Laugh』④-完結ー

2007-07-16 10:32:13 | 【エンターテイメント】
 人が何かしらの呪縛や、既成概念から解放される瞬間が、
 私は大好きです。

 なにしろ、『The Last Laugh』の元になった「笑いの大学」の映画版は、
 映画館で4回、DVDも20回以上、演劇版は最近購入したので3回かな、
 とにかく観ました。

 『The Last Laugh』の検閲官と同じように、苦しいとき、辛いとき、
 何度も観ました。

 検閲官、向坂のイジワルをすべて受け入れ、さらにもっと磨かれた台本を作る
 座付作家、椿一に心からリスペクトの念を持ち、憧れました。

 そして、彼のようになりたい、彼のようにありたいと心から思いました。

 今回の『The Last Laugh』がじぶんにとって不完全燃焼だったのは、
 コトバのフラストレーションと共に、椿一のヒーロー像が伝わらなかったことに
 あると思います。

 でも、その伝わらなかった原因は、自分の英語力によるところであって欲しいと
 思います。

 というのも、1月からのロンドン、ウエストエンドでのロングラン公演、
 是非成功して欲しいのです。

 笑いの力をこの『The Last Laugh』を通して、たくさんの英語圏の方たちにも
 感じてもらいたいのです。

 映画監督、伊丹十三氏が演劇の「笑いの大学」を観たとき、こう評しました。
 
 「この作品はできた瞬間から古典になっている!」

 【古典】それは、普遍性に根ざした芸術。

 是非世界というフィールドで成功して欲しいと思っています。

 なぜなら、今という現代ほど「自分に還る」という欲求が強い時代はないのでは
 ないかと思うからです。

 その時代の欲求を満たすもの、補完となりうるものが、コメディの力だと思うのです。

 『The Last Laugh』は7/22まで渋谷のPARCO劇場にて上演中です。

 あわせて、「笑いの大学」は映画版、舞台版DVDも出ていますので是非ごらんに
 なって下さい。

                       おしまい

『The Last Laugh』③

2007-07-15 20:59:22 | 【エンターテイメント】
 「笑い」とは生きる根源からの欲求なのだ!
 と思いました。

 だからこそ、当時の国は笑いをコメディを恐れたのだと思います。
 政治的プロパガンダを越え、人を自分自身に還らせる力を持つ
 コメディのパワー。
 洗脳から目覚めさせるほどの笑いの力。

 きっとその普遍的でグローバルに通用する価値観だからこそ、
 「笑いの大学」は世界に羽ばたいたのだと思います。

 ロシア、カナダ、イギリス、いよいよ1月からは演劇の故郷ロンドンで
 ロングラン公演。

 どういう評価がでるのかが気になるところです。
 
 「笑いというのは人それぞれですから」

 イギリス版の「笑いの大学」『The Last Laugh』観て私が受けたのは、
 Wチェックの「ドゥーーーーーーン!」と「さるまた失敬!」。
 (観てない方にはさっぱりわからないと思いますが・・・)
 そこは笑いました。

 愚痴からはじまった『The Last Laugh』でしたが、こう振り返ると
 どうやら楽しめていたようです。

 よかった、よかった(^^)

            つづく
 

『The Last Laugh』②

2007-07-15 20:27:43 | 【エンターテイメント】
※ここからは『The Last Laugh』の内容についてです。
 これから見る人は観てから読んで下さいね(^^)

 検閲官が10日目の前日、作家の所属しているシアターにお芝居を見に行ったという話。

 その前日に戦地で自分の息子が戦死したということを知る検閲官。
 3日目に、「悲しみを忘れるために人は笑いに来る」と作家が言った言葉を確かめに、
 悲しみの真ん中にいる検閲官は劇場を訪ねました。

 そこには、戦争、戦時中という現実が皆無の笑いの空間が広がっていました。
 その空間で息子の死という悲しみをひと時忘れる検閲官。
 彼が作家とのやり取りで、「笑う」ということに価値を見出し始めていたときの
 起こった悲しみ・・・
 そこを、自分が劇場に足を運ぶことで癒しを得ます。

 検閲官は、笑いの力、コメディの力を目の当たりにし、体験することで、
 その存在が無意味なものでなく、人が生きるうえで必要不可欠な感情であることに
 気づきます。

 その翌日、作家は召集令状をもらい、戦地に旅立つことになります。
 「命を粗末にするなよ」と声を掛ける義手の検閲官。
 そして握手。

 作家が出て行った後には、不気味な爆撃と銃声の音。
 そんな検閲部屋の中で残された検閲官は、一人、作家の最高の脚本を
 何度もほくそえみながら読み進める。

 終わらない戦争と悲しみの中、笑いの力という智慧を得、彼は生きつづけていく。

                    つづく

『The Last Laugh』

2007-07-15 19:39:42 | 【エンターテイメント】
「笑いというのは人それぞれですから」

 映画『笑いの大学』で検閲官、向坂睦男役演じる役所広司が言ったセリフです。
 
 それを痛感したのが戯曲『The Last Laugh』。

 『The Last Laugh』は三谷幸喜の戯曲「笑いの大学」のイギリス版です。
 7/22まで、渋谷のPARCO劇場で上演しています。

 まず悔しかったのが、自分の英語力の無さ!!
 最近の外国もののお芝居やミュージカルには字幕がつくのですが、
 これがついていけない・・・

 今、目の前でLIVEで繰り広げられているお芝居に時差(タイムラグ)ができるのです。
 英語劇ということで会場の3~4割のお客様が外国のお客様。
 セリフが発せられる瞬間、舞台の合いの手を打つように起こる笑い!
 これに加われない悔しさは、いかんともしがたいものでした。

 「自分も一緒に笑いたい!」
 だってたのしそうなんだもん!!

 その世界に加わるには、コトバは勿論のこと、文化や歴史、行動原理を
 知ること、学ぶこと、体験することが必要だと改めて思いました。

 正直いって、やや不満の残る観劇だったのですが、
 今投稿しながら、ふと思い出したことがあります。

                     つづく