案の定というか、当然窓口はしまっていた。自治体によっては、納税の支払い相談に関しては時間外でも対応してくれるところもある。これは市・区民のライフスタイルの変化や土日対応ができない自治体のサービスの拡充であり、納税の機会拡大そして何らかの事情がある方たちへの大きな歩み寄りである。問題を解決する上でも見つめる上でも具体的で建設的な双方にとって歓迎すべき対応だ。
自治体にとっての税収は自治体財政の成り立ち、存在に関わるもの。地方交付税交付金、つまりは国から支給される運営資金と合わせて柱になる。この2本柱がしっかりしてないと自治体が赤字になり、今当たり前とされている公共事業も教育もゴミ処理や役所の運営も行き届かなくなる。北海道の夕張は353億円の赤字があり、破綻した自治体として知られているが、高齢化、過疎化、エネルギー問題を直視すれば対岸の火事ではない。財政やキャッシュフローから見ると、税収は市民区民の存在や生活そのものにも実は大きく関わっている。
ただ、税を払うことの意味、意義をどれだけの人が意識しているかは甚だ疑問だ。国民の義務という免罪符で、訳の分からないまま権利を受け取るために支払っている。納税というシステムに乗り、いつのまにか支払わされている。その金額はいくらで、本当に適正か?このシステムに闇雲の信頼がありたくさんの人があまり考えず支払っている。逆に言うと考えずに払える人は1000歩譲っていいとしても、考えずというところがポイントになる。「考え」ないから、自分の生活に目に見えて影響がない支出に関してはその優先順位はあっという間に井戸の底まで下がり、土に消えてしまう。この意識の構造は、納税のシステムがカバーできていない致命的なポイントだ。払えない状況になってから窓口の人が説明するのは手遅れなのだ。窓口の担当者もまた犠牲者なのだ。つまりこの構造はなくならない。
窓口の担当者だって義務職務だからといってそんな借金とりみたいなことはしたくないはずだし、精神衛生上もよくないのは明らか。もっと言えばその人の魂にも悪影響を及ぼす。そんな根本を考えだすときりがないが、「奴」という言葉を使った理由はここにある。目を向けるべきは窓口の人ではない、このシステムを作り上げた善意の顔をした「闇の力」「闇のシステム」を見つめるべきなのだ。そしてこの「闇」は個の「闇」に繋がっている。そう自分自身に。「奴」は自分の闇でもあった。公の闇を消すには「個」の闇を光にかえることが必須で重要なのだ。
光になれ。
T市の窓口はその時、納税相談の延長などはしていなかった。時間外の窓口に走った。
自治体にとっての税収は自治体財政の成り立ち、存在に関わるもの。地方交付税交付金、つまりは国から支給される運営資金と合わせて柱になる。この2本柱がしっかりしてないと自治体が赤字になり、今当たり前とされている公共事業も教育もゴミ処理や役所の運営も行き届かなくなる。北海道の夕張は353億円の赤字があり、破綻した自治体として知られているが、高齢化、過疎化、エネルギー問題を直視すれば対岸の火事ではない。財政やキャッシュフローから見ると、税収は市民区民の存在や生活そのものにも実は大きく関わっている。
ただ、税を払うことの意味、意義をどれだけの人が意識しているかは甚だ疑問だ。国民の義務という免罪符で、訳の分からないまま権利を受け取るために支払っている。納税というシステムに乗り、いつのまにか支払わされている。その金額はいくらで、本当に適正か?このシステムに闇雲の信頼がありたくさんの人があまり考えず支払っている。逆に言うと考えずに払える人は1000歩譲っていいとしても、考えずというところがポイントになる。「考え」ないから、自分の生活に目に見えて影響がない支出に関してはその優先順位はあっという間に井戸の底まで下がり、土に消えてしまう。この意識の構造は、納税のシステムがカバーできていない致命的なポイントだ。払えない状況になってから窓口の人が説明するのは手遅れなのだ。窓口の担当者もまた犠牲者なのだ。つまりこの構造はなくならない。
窓口の担当者だって義務職務だからといってそんな借金とりみたいなことはしたくないはずだし、精神衛生上もよくないのは明らか。もっと言えばその人の魂にも悪影響を及ぼす。そんな根本を考えだすときりがないが、「奴」という言葉を使った理由はここにある。目を向けるべきは窓口の人ではない、このシステムを作り上げた善意の顔をした「闇の力」「闇のシステム」を見つめるべきなのだ。そしてこの「闇」は個の「闇」に繋がっている。そう自分自身に。「奴」は自分の闇でもあった。公の闇を消すには「個」の闇を光にかえることが必須で重要なのだ。
光になれ。
T市の窓口はその時、納税相談の延長などはしていなかった。時間外の窓口に走った。