高知の自然 Nature Column In Kochi

南四国で見かけた蛾をおもに紹介していましたが、現在更新を中止しています。

キイロトゲエダシャク

2008年03月21日 13時54分09秒 | Weblog
キイロトゲエダシャクは早春に現れる珍しいシャクガである。
この画像は4年前に撮ったものだが、以降未だに再会できていない。
今年も時季を過ぎてしまったようだ。
止まったときの形ははねを縮めてまるで枯れ枝か枯れ葉のように見える。
たいへん興味深い変わった形をしているものだ。
(撮影:高岡町 2004.3.11)

ハスオビエダシャク

2008年03月18日 12時39分15秒 | Weblog
先日灯火に飛来したハスオビエダシャクの♂
飛ぶのはあまり得意ではなく飛来するとすぐに止まって動かなくなり、色合いもあっておとなしい落ち着いた優しさを感じる。
低山地から高標高の山地にかけて広く春に発生する普通種である。
普通種とはいっても多いものではなく、飛来しても一夜に1~2頭といった程度しか出会えない。
はねの模様はかなり個体変異がある。
雌雄の違いは、♀の方が前翅先端が尖っているが、触角が♂は櫛歯状で♀が糸状になっているところで簡単に見分けられる。
(撮影:高知市 鏡 2008.3.16)

チャマダラキリガ2

2008年03月17日 12時20分08秒 | Weblog
昨夜灯火に飛来したチャマダラキリガ。
チャマダラキリガは低山地では普通種で春に多く見かけ個体変異が大きい種であるが、黒っぽい色に腎状紋が明るく浮き出るこのような色彩の個体は初めて見た。
このような型は蛾類大図鑑にも出ていないようだ。
(撮影:高知市鏡 2008.3.16)

クロテンフユシャク

2008年03月16日 10時18分14秒 | Weblog
南四国ではフユシャクの仲間は少ないようだ。
12月頃だと深山に入ると多数出会うこともあるが、気候が温暖なせいか気軽に低山地で見かけることはできない。
その中で最もよく出会うのはシロオビフユシャクで、その次はこのクロテンフユシャクあたりだろう。
クロテンフユシャクは初冬から早春3月まで長い期間にわたって見られる。
やや個体変異があり、黒点がはっきりしているものや消えかかっているものがある。
(撮影:高岡町 2007.2.16)

エグリヅマエダシャク

2008年03月15日 10時48分30秒 | Weblog
これは1年中どこでもごく普通に見られるエグリヅマエダシャクである。
北海道を除けば四国以外でも普通種になるのではないだろうか。

やや大型の蛾で飛来してもまたこれかという思いで煩わしい。
それでも止まったところをじっくり観察すると落ち着いたシンプルな色合いで、垢抜けたスマートな模様をしている。
ジェット機を連想し、相当速い速度で遠距離まで移動しそうだ。
幼虫はツバキ科、ブナ科、ミズキ科、ツツジ科、スイカズラ科などかなり多種の樹木を食べることのできる寒さにも強いたくましい蛾である。
(撮影:高岡町 2008.3.2)


雪国

2008年03月14日 12時28分32秒 | Weblog
昨夜、東北秋田からやっと帰ってきました。

高知はこの冬雪の降っているのをついに見ることはありませんでしたが、
秋田では3月というのにあたり一面真っ白の完全な雪国でした。
秋田もここ数日の暖かさでかなり雪が溶けてしまっており、屋根に積もった雪もあまり見かけませんでしたが、それでも屋根から落ちた雪は軒先近く2~3mもあり、これほどの雪は肉眼では初めて見ました。
私の行った場所はこの冬多いときで2mも積もったそうでただただ驚くばかり・・・

帰りの新幹線で岩手県に入ると周辺に雪はなくなり、太平洋側は全く違うなとつくづく感じました。
今回は南国高知の話題ではありませんが、疲れたので今日は休みにします。
(撮影:秋田県大曲付近 2008.3.10)

オオアオシャチホコ

2008年03月09日 12時18分43秒 | Weblog
灯火にオオアオシャチホコが飛来した。
今年は発生が早いようで少し驚く。
金緑色の光沢がとても美しいが、その部分はわずかなので惜しい。
もう少しこの金緑色が広ければとても魅力が出るのだが・・・
低山地で時々見られ、やや標高の高い山にはよく似たアオシャチホコがいる。
(撮影:高岡町 2008.3.7)

明日から所用で東北地方に出かけるので数日ブログを休みます。
北は気温が低くて残念ながら多分虫には出会えないでしょう。
さがす時間もないと思います。

トビモンオオエダシャク

2008年03月08日 11時56分52秒 | Weblog
昨夜灯火に飛来したトビモンオオエダシャク。
やや大型のシャクガで春に発生する普通種である。
はねの色合いは多少個体変異がある。
地味な色模様をしていて林の中では保護色になって見つかりにくい。
近寄ってよく見ると首のまわりには真っ白い襟巻きのような帯が目立ち、
何だかいかめしい顔つきをしてこちらをにらんでいるように見える。
(撮影:高岡町 2008.3.7)