イチジク

これは自宅近くのイチジクの木が食害された２年前の様子である。
若葉を主に食い荒らされて無惨な姿になっている。１週間後にはすべての葉がなくなってしまった。
そこで周辺を回ってみたがここだけでなく、ほとんどのイチジクがこのような状態だった。
すぐ思い当たったのはイチジクヒトリモドキで、葉裏をそっとのぞいてみたら幼虫が多数見つかった。
イチジクヒトリモドキはヒトリモドキガ科に属し、主に東南アジアに生息していて以前から沖縄県にいることが知られていた。
四国では1999年秋に愛媛県で多数発見され、その後四国各県、九州や中国地方でも見つかって分布が北上しつつある蛾である。
昨年も秋に大発生し、今年はどうかと探してみたが食害された様子は全くなかったのでこの付近では絶滅したのだろうか。
今年の冬は数年ぶりに積雪があったのでそれが影響したのかもしれない。
（撮影：高知市 2005.10.1）