高知の自然 Nature Column In Kochi

南四国で見かけた蛾をおもに紹介していましたが、現在更新を中止しています。

オキナワルリチラシ沖縄本島亜種(沖縄島編23)

2009年12月26日 09時07分59秒 | Weblog
オキナワルリチラシは本州(伊豆半島以西)、四国、九州、対馬、沖縄に分布していて、飛翔力が弱く移動性がないため地域変異があり多くの亜種に分かれている。

高知県には本土亜種がいて個体数も多いが沖縄ではどうなんだろう。
高知県西部では6月から10月にかけて発生し、1夜に二桁飛来するのはごく普通である。
沖縄は4~5月と11月に行っただけなので個体数はよくわからないが少ないように感じた。

以前西表島で見つけた個体があるが、これは前翅が緑色がかっていて八重山亜種になる。
今回この画像の個体は沖縄本島亜種で前翅が黒っぽい。
後翅の美しい青色金属光沢は個体変異があるようだ。
高知県の本土亜種はたくさんいるが、後翅の青色光沢がほとんどないのであまり魅力を感じない。

オキナワルリチラシは昼間訪花するらしいが私はまだそういう場面に出くわしたことがない。
夜間はライトトラップにかなり遅い時間帯まで飛来するので、昼間よりは夜間多く活動しているのではないだろうか。

幼虫はヒサカキ、ツバキを食べる。

(撮影:国頭村 2009.4.22)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿