研究を下支えするプロの技術者の存在が、海洋研の底力だった。中野の海洋研時代、金工室には専属の技官の方がいて、色々とこちらの要望に応えて研究に必要な機器を作ってくれた。ラフスケッチと用途の説明をして作ってもらった仔稚魚観察用のクランプは、海外の学術雑誌に紹介記事を投稿したところ、世界中から別刷り請求が80通来た。何とも言えず嬉しかった記憶がある。
Toshiro Saruwatari and Akio Kaneko 1996. Larval fish clamp: a tool for observing larval fishes.Copeia 1996, 221-223
中野から柏の葉へ移転し、大気海洋研究所となり、様相かなりが変わった。設置型の大型備品を私物化していたろくでもないお局がいなくなったのは良いことだが(あまりにも遅すぎた)、金工室は工具の物置と化した。しかし、白鳳丸、淡青丸の乗組員だった船舶職員の方たちが再雇用で勤めてくださっているおかげで、何とか金工室が機能している。
最近手に入れたのがこれ。記録式の水温計と水深計。
光通信を使ってインターフェースとデータのやり取りを行うので、樹脂部がむき出しになっている。これではトロール網のワープ・ロープに付けるのが不安なので、ケースが欲しかった。今回、金工室(愛称コンノ鉄工所)のコンノさんと30分ほど打ち合わせをしたのちに出来上がってきたのがこれ。
記録式の水温計と水深計用のケース。これで安心して調査に持って行ける。
人です。ほんと、人です。
Toshiro Saruwatari and Akio Kaneko 1996. Larval fish clamp: a tool for observing larval fishes.Copeia 1996, 221-223
中野から柏の葉へ移転し、大気海洋研究所となり、様相かなりが変わった。設置型の大型備品を私物化していたろくでもないお局がいなくなったのは良いことだが(あまりにも遅すぎた)、金工室は工具の物置と化した。しかし、白鳳丸、淡青丸の乗組員だった船舶職員の方たちが再雇用で勤めてくださっているおかげで、何とか金工室が機能している。
最近手に入れたのがこれ。記録式の水温計と水深計。
光通信を使ってインターフェースとデータのやり取りを行うので、樹脂部がむき出しになっている。これではトロール網のワープ・ロープに付けるのが不安なので、ケースが欲しかった。今回、金工室(愛称コンノ鉄工所)のコンノさんと30分ほど打ち合わせをしたのちに出来上がってきたのがこれ。
記録式の水温計と水深計用のケース。これで安心して調査に持って行ける。
人です。ほんと、人です。