菅原貴与志の書庫

A Lawyer's Library

法律英語の特色(5)

2012-12-25 00:00:00 | 国際法務

国際法務入門 第28回
 頻出用語の例(下)

・respectively
 対応関係を示す場合に用いられるのが”respectively”である。
たとえば、“Purchaser and Seller will follow the procedures of Article 1.1 and 2.2, respectively.”といった場合、買主は1.1条所定の手続に、また、売主は2.2条に従うこととなる。

・said
 ”above”や”aforesaid”と同様に「前記の」「前述の」という意味である。

・subject to
 条件を示す場合に用いられ、「~を条件して」「~次第で」といった意味となる。同様に条件を示す表現としては、”provided that”がある。

・therein, thereof, thereto
 “here-”が”this (agreement)”に置き換えるのに対して、”there-”は”that (writing)”に置き換えることができる。すなわち、「本契約書以外の文書」の意味である。


(次回に続く)







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