9月中旬にオヤイデ電気のホームページを見ていたら、以下の記事が載っていました。
2006年09月14日 高品質マテリアルと最新のテクノロジーの融合
スピーカーケーブル「ACROSS 2000」登場
古河電工の高品質導体(PCOCC-A)と新素材(オーディオ専用ハロゲンフリーシース)、新構造(Cross insulated stabilizer)をフューチャリングした「ACROSS 2000」。先進性と創造性を併せ持つテクノロジー、更に素材、構造のすべてに妥協を許さない強い意志とスピリットから生まれるオリジナルな世界観と魅力。 2006年秋、オヤイデ電気の新たな挑戦が始まります。
発売予定日 2006年09月25日
「ACROSS 2000」定価 3,780円/m(税込)
この記事自体にはそんなに驚かなかったのですが、このスピーカーケーブルの構造を写真で見て「むむむ、これは!」となってしまいました。紹介されている美辞麗句にはまるで心を動かされなかったわけですが、この構造と素材(シース)を見て、ピンと来るものがありました。「よし、発売日には買おう!」。そう決心はしたものの残念ながら時間が無く、オヤイデには行くことが出来ない日々。そんな折、7日のハイエンドショウでオヤイデがブースを出していました。そこで初めてこのケーブルとご対面したわけ。見た瞬間にケーブル君が「僕を買ってね」と言うではないか。その瞬間から「コレを買わなくちゃ!」と妙にそわそわし出してしまった。もうこうなると止まらない。同行のお二人を無理矢理に秋葉原へ同行願ってオヤイデに買いに走ったのである。
ElekingさんのBlogでオヤイデのこのスピーカーケーブルであるACROSS 2000の試聴記が掲載されている。
ACROSS 2000の特徴
① 位相特性がよい。
② 平坦なバランスである。
③ 附帯音がとても少ない。
④ 全体帯域で歪がとても少ない。
⑤ ワイドレンジである。
⑥ 伝送スピードは速い。(SPの反応が早く感じる。)
まさにその通りのケーブルである。誇張も嘘もない。なにしろCD1枚目からビックリさせられたのだ。いままでこの数ヶ月、俺はいったい何をやってきたのか、まさに時間の無駄をしていたな、という感じだった。
Elekingさんの記述には“ジャズは合わないのでは”ないかとも記されている。ところがどっこいそうじゃないのですよ。今日は朝からステレオに張り付いて、CDを取っ替え引っ替えしつつ聴いているのですが、これが“Great”なのだ。
なにしろ最初からこんな音がしていいの?というのが正直なところで、一聴してバーンインが済んでいるかの音がした。これには本当に驚いた。最新技術のケーブルっていうのはそうゆうものなのかしらん?
長くなりそうなので、驚いた点を私的にいつくかを綴っておく。
まず、SACDの音の違いが初めて明確に分かったこと。『オスカー・ピーターソンの世界』でまさに別の世界が出現した。ビックリしたなぁ。ほんと。
50年代末のジャズ盤が超楽しい。これは盤自身がすでに音の誇張(凸凹)を最初から作られているのが単にストレートに再生されたからだと思っている。つまりゲルダーの意図、ロイ・デュナンの意図した音がそのまま再生されると認識している。つまりとってもジャズにもいいのだ。たまりませしぇーーん。
最後にちょっと反語的にはなるのだけれど、実はクラシックが凄くいい。いままでのスピーカー・ケーブルで、ここまで音場が再生出来たことが無かった。弦楽器の艶、金管、木管の音色、なによりもホールの空気感の再現が素晴らしい。思わず本日3枚のCDを聴いてしまった(クラシック3枚連続は新記録だ)。
というわけで、いつもリファレンスに使っているCD群は悉くクリアーしてしまった。それもほとんどフル・マーク付き(折紙付)の再生であったことをここに記しておきたい。音楽を聴くというのは、こうでなくっちゃね。実に楽しい。ちょっと至福の時間という感じだ。
私もACROSS 2000を発売週から使い始めた一人です。
前はTUNAMI NIGOを使用していたのですが、今回のACROSS2000の空間表現は比較になりませんね。
特にライブジャズCDがすごい威力を発揮しますね。
すべてのケーブルをPCOCC-Aでセッティングするとかなりハイスピードになりますよ。