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2年ぶりの定点観測:成田邸充実のラインアップ完成

2009年11月23日 | Audio

       
すでに何度もお邪魔して、定点観測をしてきた成田邸だが、今回は2年ぶりの訪問である。
それにしても実に濃い音のするシステムに仕上げておられました。この間の機器の充実振りは目を見張るばかりです。
以前との大きな違いは、
①電源関連。出水電器の島元社長が数度(もっとか?)に亘り手を入れてきた充実の電源ライン&機器。この電源関連の充実がなによりも効果があるように感じた。東電電柱から宅内に入る電源ラインの太さだけで「参りました!!降参です」。
②アンプ(プリメイン)も大きく変更されている。同じ出水電器のアリオンなのだが、T-100からT-125svに変更されている。過去、試聴会などでT-125svを聴いてはいたが、実機でじっくり試聴するのはお初。このアンプを当然ながら200V仕様で使われており、その効果は満点。「音楽を聴く」という行為に十二分に答えてくれる秀作アンプであることを改めて認識させてくれました。音の鮮度、充実度、実在感など、本当に素晴らしい。
③スピーカーシステムが、PMCのOB1iに変更。ミッドレンジを受け持つ75mmのスコーカーが何と言ってもド迫力。このスコーカーの出す説得力のある音は成田邸での音質の肝のような気がします。このスピーカーはトライワイヤー仕様で、成田氏はなにげないところにも抜かりはない。Linn製のトライワイヤーケーブルK600を導入されて、その存在感は大。7.5mも引き回していて、音の鮮度が全く失われていないというのが最大の驚きでした。ちなみにツィーターから出てくるシンバルの音。素晴らしすぎ。単に上が伸びていると言う次元ではなく、シンバルの厚み、空気感が鮮明に描き出されます。伺う前の想像していた音とは別次元の鮮度でした。
④最も驚いたのは、アナログプレイヤー。同じトーレンスながら、なんと今回TD124を導入されている。ましてや完璧なオーバーホール(メンテナンス)とボックスケースの秀逸さ、綺麗さ。そしてセッティングの見事さに脱帽もの。この音については言わずもがな。聴かせていただいたラリー・カールトン(g)の音の見事さは、CDの比ではないことを実感できる筆舌に尽くしがたい素晴らしさでした。ちなみにカートリッジはオルトフォン2M Black。MM型とは思えない鮮度のある音を奏でておりました。というわけで、この2年の歳月、伊達にオーディオに注力されていなかったことが良く分かるシステムに仕上がっておりました。
  
試聴したのは、自宅からケルテス指揮のドボルザーク第9番「新世界より」(エソテリック盤)。ゲルギエフ指揮のマーラー第1番「巨人」。今回は「クラシックは鳴るのか?がテーマ」としてお邪魔しましたが、全くの杞憂に終わりました。新世界のティンパニー、マーラーのグランカッサなど、度肝を抜かれる恐ろしさ。うーん、素晴らしいです。弦楽器の艶があってナイーブな響きは特筆できるパフォーマンス。やっぱりジャズをちゃんと鳴らしている人は、クラシックもちゃんと鳴るんですというのを実体験できました。



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