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「電線病」が遂に我が家にも蔓延となるか!?

2007年09月01日 | Audio
本日はk1xv1xさんとハンコックさんが我が家に遊びに来られました。
このメンバーが揃うと「ホットなジャズ談義が繰り広げられた!」というのが本来あるべき健全な流れの筈なのですが、やっぱり話は音を聴きながらケーブルの話に。ましてやk1xv1xさんがご持参いただいたケーブルがこれまた「超電線病」ともいえる強力なラインアップ。約3時間みっちりと比較試聴三昧をさせていただきました。本当にありがとうございました。
 
 
前回ハンコックさんが遊びに来てくださった時には、KEF105/3がまだリペア中で、Opusだけを聴いていただいたわけですが、今回は両雄並び立っての試聴。とはいいつつこの問題に片が付いたわけではなく、ある時はKEFが、またある時はOpusがいい音を出したりするので、どちらをメイン機にするのか、いまだ決めかねている状態なのであります。ましてや4本並べてのスピーカーセッティングがまるで上手く行っていないこの時期に来ていただいたのは、私にとっては痛恨の極みではあります。本当に申し分けありません。というわけなのですがKEFもOpusもしっかりと聴いていただきました。すいませんです。<m(__)m>

さてまずは常用しているカルダスのゴールデンパワーをk1xv1xさんのBMI cables製のORCA Limited Mk 2というケーブルに差し替えての試聴。
この電源ケーブルは写真でご覧の通り、超太い。直径3.5cm。心材は9AWGのプラチナと銅線を12本配してツイスト(撚って)あるもの。ゆえに見てくれは太いが重さはとても軽いのです。オスもメスもワッターゲート製のコネクターが使用されており超安定感のある仕様です。(食いつきがとてもいいです)
音は、帯域がとてつもなく広くて、音をとっても軽やか出してくる感じです。こう書くとなにやら、か細い音を想像してしまう方もおられると思うのですが、これが、その容姿と同じでまさに一本芯が通った音なんです。カルダスが寝ぼけた音に聴こえてしまうのですから、その凄まじさはご推察いただきたいと思います。オーディオ・タームで言うところのノイズフロアが下がったという感じが実感出来ます。正価は2500ドルですが、中古だと600ドルぐらいでしょうか(ネット調べ)。それにしても、音は激変です。もちろん良い方向へ。思わず呟いてしまったのが「SD05でもこういう音が出るんですね」でありました。k1xv1xさんはニヤニヤしながら聴いておられました。
次は、Esotericの7N-DA6100 MEXCEL RCAであります。そうなんです、RCAのインコネなんですが、な、な、なんとデジタル・ケーブルなんですね。そもそもの作りが。ゆえになんの問題もなくデジタル・ケーブルで使用出来るというもの。
し、し、しかしです。遂に本格的電線病の値段が登場します。正価504,000円でございます。あの、アンプ、買えちゃうんですけれど・・・。
それにしても美しいケーブル。コネクターだけ眺めていても2,3分は持ちます。そして皆様ご存じのとっても「硬い」ケーブルです。それにしてもこの重さ&堅さはオーディオ好きには堪りませんね。さて実際の音。前述の電源ケーブルでかなり心穏やかではない状態になったわけですが、このケーブルを聴いてさらに打ちのめされました。「音に磨きがかかる」というのを字面では読んだことはありますが、実際に聴いて体験出来るチャンスはそう多くはないでしょう。まぁ、驚きました。まずは音像がまったくフラフラしないわけです。定位がいいなんていう次元じゃないですね。日本製アレルギーみたいなものがあるせいか、フラットなんだけど音楽が鳴らないというメイド・イン・ジャパン特有の音かと聴く前は思いこんでいましたが、先日ハンコック邸でエソテリックの電源ケーブルを聴いた時の感覚が甦りました。そう、鮮度というべきか、実体感がある音というべきか、いずれにしても女性ボーカルの新鮮な響きは、特筆に値します。そう、美音なんです。ミュージシャンが背筋を伸ばして演奏しているようで、その凜とした演奏風景が眼前にフォーカスを結ぶような音です。シャープに切れ込んで欲しい音は、しっかりシャープに、そして柔らかい音はちゃんと柔らかくという当たり前のことが当たり前に聴こえて来るのがなんとも素晴らしい。そして「SD05ってここまで鳴らせるんですね」とまたもや言ってしまいました。
最後は、このところなにげにユーザーを増やしているSTEALTH製のIndra。インコネですね。値段は・・・。もういいです。
なにが驚いたかって「超軽い」わけです。そしてとっても柔らかい。そういえば、Taoさん宅では、このスティルス製の電源ケーブルを使っておられるのを思い出しました。まぁ、こういう感触のケーブル類は通常やっぱり柔らかい音がするというのが常識ですが、これまたあっさり裏切られて、一言で言えば「精緻な音」「解像度のある音」ということになるでしょうか。コネクターもとても美しい作りです。私的に聴いた感想を述べますと「絞りに絞った音」ということになるでしょうか。贅肉なしです。ハイ。音があまりのハイ・スピードゆえに鳴っていないと勘違いする音かと思います。まさに現代ハイエンドの音がするケーブルといえるかと。私の趣味としては、もう少し脂っこい音がして欲しいんです。これまた今回インコネをデジケイに使ったので、アナログで使うと違う音に鳴るような気がします。そういえばどなたかのBlogにもこのインドラをデジケイに使って「違うんじゃないの!」的な記事を読んだような気もします。
というわけで、電源ケーブル1本、デジケイ2本の試聴でしたが、お金があれば、BMIのORCA電源ケーブルとエソのインコネは、躊躇なく買いです。この音が手に入るというのは、オーディオ的には間違いなく理想。それにしても我が家の音を聴かないで、ピッタリのケーブルをチョイスされているk1xv1xさんという御仁が一番恐るべきなのかもしれません。
ちなみにBMIというと医学的には肥満度を言うのです。これが私への当てつけのような名前のケーブルなのでビックリ。まぁ音楽的にBMIと言えば、日本で言う著作権協会みたいなものという認識が私にはありますが、それにしても・・・。


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5 コメント

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Unknown (messa)
2007-09-02 01:19:59
sugarさん、こんばんわ。
某ACの一本は既に当方が強奪しました(^_^; 一本入ると凄く良いです。まだ詳細は決まってませんが、9/9などお時間が有れば一度お聴きにいらして下さいませ。
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Unknown (clef)
2007-09-04 01:18:46
はじめまして。
興味深く拝見させて頂きました。
プラチナの音は高域に輝きと広がりがあるのが特徴だと思います。現在プラチナで自作したケーブルを使用しておりますが、銅のブレンドを今度試してみたいと思います。銀よりも親和性が高そうですね。
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BMIとSugarさん (k1xv1x)
2007-09-04 01:21:01
まさかSugarさんに当て付けだなんて、そんなことは”絶対”ありません??たまたまですよ、BMIは。
本来なら、お互い好きなJAZZトークバトルになるはずでしたが、ケーブルなど持参し、つい、普通のオーオタ・オフ会になってしまったのは、拙の不徳のいたすところです。ご容赦ください。BMIは、既に1本長いほうをMESSAさんに”TAOられて”(これは極々一部でのみ流行っている言葉でして、気に入ったものは、全力で手に入れるの意であります・汗~汗)しまっており、無事持ち帰ることが出来、実は、ホッとしております。クリスチャン・ジエイコブのコンサート、楽しみにしております。しかし、SugarさんちのKEFは、侮れませんですね。少々粒子は粗いですが、JAZZは気持ちい~い。解像度や帯域など、別にどうでも良いんじゃないの!!気持ちよけりゃ~、とこのスピーカーは言っておりました。しかし、あの女性ボーカルは反則でした。システム7じゃ、あんなボーカル出ませんので。
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纏めレス失礼します (Sugar)
2007-09-09 10:08:49
【messa様】
なんか今日(9日)もなにやらあるようで・・・。
BMIの電源、某Taoさんが「Taoりたい」と仰ってましたよ。
【clef様】
このOrcaは、音の背筋がピンとする鳴り方(意味不明か?)でした。そして美音系なところに好感度ありでした。欲しいが高いということで。
【k1xvix様】
やはりORCA、エソともに違反切符が必要なほど、ハイスピードな反応で、それでいて神経質に鳴らない美音ですから、素晴らしいです。k1xv1xさんの選択眼に敬意を表します。とても有意義な体験をさせていただきました。ありがとうございます。今度はジャズ談義大会をしましょう。
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Unknown (MESSA)
2007-09-10 00:21:05
こんばんわ。いやぁ真っ先にTaoった身としては、自分用にもう一本確保してからじゃないとTaoさんにお貸しできないです(^_^;) ちなみに、OrcaはPtとCuですが、これにAgも混ざったケーブルも1xv1xさんに感化され注文しちゃいました!

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