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ポケットにパク・ヒョシン 🥨

「仮面」感性を越えて..

2017-04-02 16:40:26 | ファントム


ザ・ミュージカル12月号から...



ぞっとするような顔を仮面に隠して今もなおパリ・オペラ座の近に隠れて暮らしているファントムとクリスティーヌ・ダーエの愛を描いたミュージカル『ファントム』。

ファントムが持っている怒り、傷、勝利感、愛などの感情を隠している彼の顔の代わりに仮面を通してもっと現実に明白に伝える。仮面はファントムが触れた感情的な余情を表現して多様な形態でまた別のファントムの顔になる。特にファントムの全ての仮面と衣装は1900年代に書かれたオペラたちからインスピレーション得てデザインされた。

今回のファントムの仮面のデザインはグレゴリーポプリックとイ・ムイル監督が製作を引き受け、完璧なファントムの顔を誕生させた。
彼らが完成させたファントムの美しい仮面を見てみましょう。





愛の仮面
ファントムがクリスティーヌと一緒にいる時に着用している愛の仮面は『ファントム』で1番多く登場する。この仮面はエリックの完璧で平和な顔を最大限に主張している。代わりに仮面の中のぞっとするような顔を隠している表現の為、他の仮面よりも眉や頬骨が突出している。ファントムが主に使って着けて出てくる仮面である為、もしもの状態に備えて、舞台の近くに予備の仮面を隠している。



宝石の仮面
ファントムがクリスティーヌを拉致して、彼女を隠れ家に連れて行くシーンで立って着けて出てくる宝石の仮面は異国的で夢みたいな雰囲気を漂わしている。
この仮面は再演を控えて完全にデザインを変えた。元来は赤と黒をグラデーションした仮面でたあった為、宝石が埋め込まれていたが、再演では黒の仮面に色々な形状の宝石を配列して取り付けた。また宝石を打ち込む為、他の仮面よりも硬い材質で製作した。







歓喜の仮面
太陽の勝利を表現した仮面はファントムが「그 어디에」という曲を歌いながら、地下世界のしもべを呼び集めるシーンで登場する。
仮面つぶさに見たら、左と右の目の部分のデザインが違う独特な魅力を感じることが出来る。また仮面の表に溢れ出る角のせいで遠くから見て顔と身体の比率が合わないというような意見があり、顔の側面に張り出している角の長さを短くして明暗を濃く入れて、錯覚現象を際立たせた。



涙の仮面ーピエロ🤡の涙の仮面
エリックの悲しみと羞恥心を表した涙の仮面は仮面の上から流れる涙が魅力的だとみなされている。
特に該当の仮面はグレゴリーポプリックが愛着をもっている仮面にあげたが、これは自分だけの世界に閉ざされているファントムの悲しみを反映した美しい悲哀が込められているためだ。
涙の仮面は1892年に書かれたレオンカヴァッロのオペラ『道化師』でのコメディア・デルラルテ(仮面の使用を特徴としたイタリアの即興劇)の俳優たちの仮面を基盤にデザインされた。既存のデザインより目と涙をもっと深く作り、目尻を垂れ下げて製作した。

初演当時目から流れる涙のうち、一方にだけパッときらめく宝石がはめ込まれていたが、今回の公演では流れる涙の両方の終わりの部分宝石をつけてファントムの表情を強調した。



翼の仮面
初めてファントムが登場して、パリ・オペラ座を恐怖に陥れる時に登場するこの仮面は華やかでありながらも悲劇的な雰囲気を帯びている。
作品よりオペラ「アイーダ」と「椿姫」公演を経てワーグナーのオペラ「ワルキューレ」で緊張感の頂点に達した時に仮面が与える印象は極大化する。翼の仮面は世紀末のプロダクションバージョンのオペラ「ワルキューレ」で首領シンヴォータンのキャラクターが用いたヘルメットを基盤においてデザインした。翼が左右に伸びていて脱着に相当気を遣い取り扱わなければならないことも特徴!
俳優たちの不便さを最小化する為に他の仮面よりもをずっ大きく作った。イ・ムイル監督は照明を受けると衣装とよく調和して見事な翼の仮面に対して愛着が現れる。





憤怒の仮面
殺人的な憤怒と怒りを表現するこの仮面は、ファントムがコントロール出来ない力を覆い暴力を行使する度に登場する。まるで悪魔👿を連想させる憤怒仮面は、1864年に書かれたイタリアボーイトのオペラ『メフィストペレス』にインスピレーションを受けて誕生した。この仮面は特に何度も修正作業を経て、初めは両側に角が生えたかのように見えたのだが、赤い悪魔のような意見があてデザインを修正した。以降、火花を連想させるデザインへの修正を経て、現在の仮面になった。また黄色が加えられた赤い仮面だったものが、今回の再演では赤と黒だけ使用した。




愛の仮面は...
初演はこんな感じでクラシック。



再演はちょっとスタイリッシュ。



今回のエリックお三方はみんな前髪をオールバックにしてくれているので、仮面の表情がよく分かりますね
愛の仮面なのに何処と無く不気味さを帯びていて時にちょっと違和感を感じたりしたのは醜い顔を隠していることを観客に感じさせる為に計算して製作されたわけですね

眉骨や


頬骨の出っ張りが...


無ければ、もっともっとカッコよくなっちゃってたわけですね



涙の仮面は初演では片方からしか涙が流れてなくて...


確かに役者の向きや観客の座る位置によっては分かりにくかったかな...



それが、再演では両方の目から涙が流れてるんですね。
この仮面ね、近くで見ると👀 涙の部分が立体的に盛り上がっていて、そこにキラリ光ると宝石がついていて、ピエロの滑稽さがありながらも俳優さんの表情や身振りも相まって時にどことなく儚く美しく見えたりするんですよね



そうです。この方の公演は神席で見れたこともあって、儚げな美しさがとても感じられたんですよぉ。






宝石の仮面にはどんな意味が込められているのか...





は...、書かれてませんが、地下の隠れ家にクリスティーヌを連れて行く時に着けている仮面なので、隠れ家の奥に降りていくとアラジンに出てくる魔法の洞窟みたいにキラキラしたものがたくさんあるイメージなんでしょうか





今、思えば初演時は豪華過ぎたかもですね。
でも、基本的に地下は暗いのでよく見えないシーンでもありますが...



初演はアメリカンヒーローのマスクに似た感じもあった宝石マスクですが、再演版はシックでカッコいぃですね



初演の時より品良く見える気もします...





憤怒のマスクも初演はこんなに大きくて重そうな感じなんですが...



お、重そう
それに明るい赤ですね。



だけど、再演ではこんなにコンパクトに^ ^
色も暗め。




マスク一つとっても、こんなにこだわっているんですねぇ。初演より演技しやすそうな歌いやすそうな仕上がりになってる気もしますよね
ミュージカル『ファントム』。来週末の城南ファイナル、ドンリックの回ならまだ手に入りますよぉ〜。お見逃しなく

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