ネタバレ含んでいるので...
見たくない人はこの辺でGood Bye (*･ω･)ﾉ
🏃♀..️🏃♀️...
'怪物ボーカル'であり'吟遊詩人'の…パク・ヒョシンの20年
戦争、テロ、怒り、和解、誕生、キス…。歌手パク・ヒョシンが自分のデビュー20周年記念単独コンサートを開く映像に込めた風景だ。愛が消滅したような絶望の瞬間が通りすぎ、それにもかかわらずしつこく芽生える愛の姿がみられる。パク・ヒョシンはこの公演にWhere is your loveという副題をつけた。生きている愛を求めてみようという意味からだ。4時間あまりの公演旅程が終われば、観客は変化した公演のタイトルと向き合う事になる。Here is your love。アルファベット一つが消えただけなのに、寂しかった心が温かくなる魔法にかけられる。'あなたの愛はどこにありますか。'
パク・ヒョシンは今年デビュー20周年を迎え、LOVERSという名前のキャンペーンを行っている。この3月に出した'風が吹きますね'と5月に発表したGoodbye、公演の直前に公開したは、'戀人'すべてLoversキャンペーンの一環だ。
パク・ヒョシンはこのキャンペーンのためにアプリケーションも作った。このアプリケーションには'Lovers'と関連した各種コンテンツはもちろん、ファンと顔文字でコミュニケーションできるチャットルームもある。パク・ヒョシンがチャットルームに痕跡を残すたびに、多くのファンが集まりサーバーの維持費用だけでも月に数千万ウォンがかかったという。
'Lovers'での一貫するキーワードは'愛'だ。彼は今回の公演を通して他の人の手を握ってあげたいと話した。「僕たち皆が夢見る明日とは、もしかしたらお互いに他の人の両手を取り合って芽生えたぬくもりの小さな調和で始まる」(Lovers 紹介文)と信じるためだ。
このような心は歌詞にもにじみ出ている。パク・ヒョシンとともに'別時'、'Good Bye'、'戀人'などの歌詞を書いた作詞家キム・イナによると、パク・ヒョシンはファンあるいは自分の音楽を聞く人を想像しながら歌詞を書く場合が多い。彼の歌が人生の物語として読ませるのもそのような理由からだ。キムイナは「多数にする話(歌詞)は、ふわりと浮き上がる感じを与えることもあると思った。ところでパク・ヒョシンと作業をしながら、書く人の心が明確だったら多数にする話も、きめ細かくなるということを知った"と言った。
デビュー当初のパク・ヒョシンは'完成型ボーカル'と呼ばれた。完璧に近い実力を備えているという称賛だったが、一方からすると発展する余地がないという意味で受け止められたりもした。しかし、パク・ヒョシンは今月20年間変化を繰り返してきて進化した。泣き叫ぶように悲惨に心を鳴らし続けていた彼の声は'雪の華'(2004)を機に長い余韻に傍点をつけはじめた。業界ではレコード毎に発展する発声と呼吸が不思議だという反応も出ている。"知人の結婚式にお祝いの歌を歌うのも練習して録音してモニタする(キム・イナ作詞家)"するほどの練習の虫であるうえ、毎回'今回が最後かもしれない'という気持ちで音楽に臨むおかげだ。ジャンル的にも輪を広げて、バラードはもちろん、ロック、アシッド・ジャズなど膨大なスペクトルを誇る。"パク・ヒョシンの声がまさにジャンル"という賛辞が出ている理由だ。
パク・ヒョシンは来る13日まで続く'Lovers'公演を終えた後、後半作業が終わり次第、正規8枚目のアルバムを発表する計画だ。彼は音楽的パートナーである作曲家チョン・ジェイルと昨年、フランスの田舎町La Pacaudiereに40余日間滞在しながらこのアルバムに入る10曲あまりを書いた。飛ぶ鳥の群れからインスピレーションを得た'V'とチョン・ジェイルのギター演奏とキム・イナ作詞家の歌詞が自分の精神世界を駆け回っているという'ALICE'は公演で先に公開した。
キム・ジャッカ大衆音楽評論家は「パク・ヒョシンは自分の紆余曲折をむしろ歌に吸収させて自分を好きでない人までを引き入れている稀な存在」と分析した。「いわゆる'ハイ-テクニック'ボーカリストたちの時代においても独歩的な位置"にいるパク・ヒョシンが"テクニックを越えて歌そのもの"を大衆に訴えるようになったということだ。キム評論家はまた、「パク・ヒョシンにジャンルは無意味だ」、「簡単に言ってジャンルという大衆の趣向により検証された柱のようなものであり、パク・ヒョシンは自分の声自体が柱になってどんなジャンルの音楽をしても自分の歌になるという境地に至っている」と評価した。
